(前原)今こそ我々はもう一つの維新を起こす!
(木戸)政府に刃向かう者たちを一掃する!やつらはもはや逆賊じゃ。
(品川)反乱は鎮圧しました。
力の差は最初から明らかでした。
(美和)叔父上が…どうかされたんですか?
(滝)文之進様はお腹を召されました。
もう誰も死なんでほしいのに…。
どうして…大事な人たちばっかり…。
(泣き声)
(テーマ音楽)・「愚かなる吾れのことをも」・「友とめづ人はわがとも友と」・「吾れをも友とめづ人は」・「わがとも友とめでよ人々」・「吾れをも友とめづ人は」・「わがとも友と」・「めでよ人々」・「燃ゆ」
(素彦)今日は生糸の仲買人たちとの会合でちいと遅うなるかもしれん。
はい。
お夜食に何か作っておきます。
ああ頼む。
もう大丈夫か?すみませんでした。
兄上だっておつらいのに…。
いや。
頑張らんとなお互いに。
はい。
じゃあ行ってくる。
行ってらっしゃいませ。
せんだっての生糸の相場阿久沢さんのおっしゃるとおり売りを控えてよかったですよ。
こうやってもうけさして頂いてるんはすべて阿久沢さんのおかげです。
いやなにできる事をしているだけだい。
それと先日の隣町とのいざこざもご調停下すってありがとうございました。
いつでもこの阿久沢に相談下され。
(一同)よろしくお願い致します。
どうぞ。
県令殿。
さあどうぞ。
ですがあれでしたな。
萩の乱ではお身内を亡くされて…何とお悔やみ申していいんか。
いや…。
だが侍の世は昔話。
これからは商人の世。
はい。
だからこそ教育にも力を入れねばならん。
将来を担うんは子どもたちです。
(権蔵)もちろん。
だが姿形んなって現れなくちゃあ県民は信じない。
目先です。
目先の事を考えねば。
そこでお願いが。
教育よりも我々一同この前橋まで鉄道をと考えております。
そうすりゃあもっともっと早く横浜に生糸を送れるようになります。
それなら考えてます。
さようでございますか。
(歓声)
(権蔵)ではどうか国の方にも陳情に。
どんどん東京に出張に行って頂いても一向に構わねえです。
(鈴木)あとの事は何もご心配しねえで。
(工藤)職員一同阿久沢様のもと公務に励んでおりますんで。
よし!今宵は飲みますぞ。
酒をもっと持ってきてくれ。
はい!・
(せい)ごめんなんし。
は〜い。
(せい)これお見舞いでございます。
私と県庁の妻たちが自慢の小麦でこさえました焼きまんじゅう。
ああおいしそう!どうです?お先にお一つ。
では…。
うん!おいしい!…でございましょう?昔っからもう具合の悪い時にはみんなでこれを食べて張り切るんでございますよ。
萩でも何かと大変だったとか。
あ…ありがとうございます。
でもまあ本当にお手伝いさんがいてくれてようございました。
あ…はい。
今は姉上様のお体の事だけをお考えになりほかの事はどうかお気になさらず。
ほかの事?女たちに字を教えるとか。
道楽でそんな事されてもこちらも困るんでございますよ。
お手伝いさん。
その年の暮れ懐かしい人物が訪ねてきた。
松下村塾の塾生であった野村靖である。
神奈川の県令になったそうじゃな。
はい。
横浜の県庁からは港の様子がよう見えます。
港は大変なにぎわいと聞く。
毎日西洋から大船が訪れては商いをしとると。
フランスで微粒子病が発生してから品質のええ群馬の生糸が今世界を席けんしとると言うても過言じゃありません。
どうぞ。
それで今日は?実は…。
(靖)これを。
これは…寅次郎の…。
はい。
「留魂録」です。
ですがこれは京での戦の時久坂と共に…。
ですがもう一つあったんです。
どういう事じゃ?
(靖)先生はもう一つ同じものを書いとったんです。
それを伝馬町の牢で沼崎吉五郎という牢名主に預けておりました。
回想
(沼崎)「留魂録」?
(寅次郎)最後の一冊をあなたに託したいんです。
最後の…。
沼崎はその後島流しにされとったんですがその間ずっとこれを着物の襟に縫い込んで隠し持っとったそうです。
回想「留魂録」…。
失礼だが松下村塾のまことの塾生かどうか確かめたい。
お受け取り下され。
あなたを信じるしかないと言われたそうです。
先生の真心が通じたんでしょう。
あれから17年…。
我らの手元に戻ってくるとは…。
ではお邪魔致しました。
わざわざありがとう。
兄も私も楫取さんのお言葉を肝に銘じてきました。
回想まことに何かをなそうとする者は世間を知り人を知り藩という組織の動かし方を知ろうとするもんじゃ。
そのお言葉と共に今の私はあります。
姉上はお休みになりました。
そうか。
私も拝見してよろしいですか?ああ。
懐かしい…。
叔父上や前原さんたちにも見せたかった…。
「人にも同じように四季があります。
春夏秋冬があり実を結んでいる」。
「どうか一粒の籾として次の春の種となれますように」。
そうやってしっかりと命を懸けた皆さんの心を継いでいかんと。
ああ。
年が明けて正月。
明けましておめでとうございます。
今年も県令殿におかれましては我ら一同のご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
こちらこそよろしく頼む。
あの…奥様のお加減はまだお悪いんで?はい…。
申し訳ございません。
いやそんな申し訳ないなどと…。
我らは楫取様にこの地へ来て頂けただけでありがたいと思っておるんで。
今年も何とぞこの群馬の発展のためにお力添え頂けたらと。
私はこの群馬の生糸を日本一の産業にするつもりです。
そしてもう一つ。
この群馬を教育で日本一の県にします。
えっ?あっ…はあ…。
県令殿はまだ諦めてねえようでございます。
どうなさいます?一度きつく言わなくちゃあな。
すべての子どもたちに教育などここでは無用の事です。
人はそれぞれの持ち場があるからこそ世の中がうまく回ってるんですぞ。
農家のせがれが学問をして医者んなったら誰が畑を耕すんです?奉公に出された私でさえこうして生きている。
学校なんざいらん!私が間違っていたようです。
お分かり頂けましたか。
おお…いやよかった〜!やっぱし話の分かるお方でございますな県令殿は!いやさすがさすが!では行ってくる。
行ってらっしゃいませ。
(寿)そうですか…。
旦那様はご自分の足で見て回る事が大事と。
はい。
それで…姉上。
私も…。
行ってらっしゃい。
そりゃあ無理じゃねんきゃあ。
学校に行ってる間誰が桑を運ぶんかいな。
そうだいねえ。
何?一軒一軒歩いて回ってるだと?いかが致しましょう?県令殿にそのような事をさしては…。
うっちゃっておけ!すぐに音をあげるだろうから。
あの…お仕事の邪魔はしません。
休憩の僅かな間だけでも…。
この手本萩の寺子屋で使うとったものです。
これを皆さんに…。
ですからはあここの女たちはそんな難しい事知らなくってもちゃんとやってけるんですよ。
やけど知っとった方がもっとちゃんとやっていけます。
お断りします。
そんな暇があったら少しでも糸を作って稼ぎをあげた方がどんだけ助かるか。
ここに来ている女たちはねろくに働きもしねえ亭主抱えてまあ寝る間も惜しんで一家を支えてるんですよ。
お手伝いさんには分かんないでしょうけどね。
そんな女の暮らしは。
さあ帰って下さい。
(寿)それで村の方はいかがでしたか?あねぇにわらじが汚れるまで歩かれて…。
自分の足で見て回ってよかった。
町の商人たちの暮らしは潤っておったが桑や蚕を育てる百姓たちの暮らしはまだまだ貧しい。
あれでは子どもたちは暮らしを支えるために働き手になるしかない。
それに…そもそも学校の数が足らん。
子どもたちは家の手伝いをしながら学校に行かねばならん。
じゃから遠くにあっては通いきれんのじゃ。
子どもたちと約束をしてきた。
皆の近くに学校を作ると。
そねな事できるんですか?寺でも何でもええ。
そこを学びの場にすればええんじゃ。
そうですね。
松下村塾も初めは3畳半の狭い部屋から始まりました。
まずは始める事じゃ。
はい。
(寿)「旦那様は新たな道を進んでいらっしゃいます。
美和もまた…。
ですが私は一緒には歩めません」。
「今の旦那様のお力になれるんは美和です。
感謝しております」。
(亀)お手紙には何と?美和がようやってくれよるから感謝しとると。
そうでございますか!そりゃあよかった。
あねな無理をして旦那様のおそばを離れとうないとついていったのにさみしいやろうね…。
ここいらの近くに学校?そうだいね…近くにありゃあだいぶ通いやすくはならいね。
でも何だかんだ子どもらの仕事はいっぺえあるかんね。
あの…。
前橋の…。
ん?前橋?ああ旦那様が喜ぶよ。
そりゃよかった。
そのころ明治政府は鹿児島で起こった士族の反乱に頭を悩ませていた。
西南戦争である。
(山県)西郷は私が討ち取ってみせます。
大概にせえ西郷!
(せきこみ)先生?先生!ピンゾロの丁入ります。
入った!はいどちらもどちらもどちらも。
丁!丁!丁!半はねえか半はねえか半はねえか。
はいどちらも。
半!勝負!うお〜!おお〜!グサンの丁です。
(ため息)入った!はいどちらもどちらもどちらも。
銭なら貸すよ。
かかぁが生糸こさえて返してくれるって。
お願えします。
お願えします!この手本興味があったら見てつかぁさい。
ここに置いときますから。
それでもし分からんところがあったら何でも聞いてつかぁさい。
これ何て書いてあるん?これは…。
(トメ)ダメだよ!おせいさんの手前もあんだろ。
私らもね興味がねえ訳じゃねんだよ。
でも今更ねえ。
そうだい。
そんな難しい字ぃ覚えるなんざ無理無理。
それにあんたの頭じゃやるだけむだってもんだろがに。
お互いさまだんべに?そうだんべに?でも今は誰もが学べる時代になったんです。
皆さんも知りたいという気持ちさえあれば…。
(トメ)いんだよ。
私らは子どもの頃から糸さえ挽けりゃあなんとかやってこれたんだ。
学問は偉え人らがやりゃいんだ。
さあ帰っとくれ。
仕事の邪魔だよ。
自分たちは無理やって初めから諦めて…。
母親たちがそうやから子どもたちにも学ばせようって気が起こらんのです。
美和。
そねな上からものを言うような事を言うてはいけんよ。
子の将来を考えん親がどこにおる?思うようにできん事もあるけどみんなそれぞれの暮らしの中で精いっぱいやっとるんです。
寿姉…。
そうですね…。
あんたは頑張り過ぎると時々周りが見えんようになるところがあるんやから。
気を付けます。
頼りにしとるんよ。
えっ?東京にですか?ああ。
名医がおる。
やっと見つかった。
そこで治療を受けさせる。
幸い久米次郎が東京におる。
一緒に住まわせ女中を雇おうと思う。
女中?私がお世話をする方が姉上も…。
私もそう言うたんじゃが…。
旦那様は今この群馬から日本を変えようとなさっとるんです。
その志を遂げられるようお手伝いがしたい。
それが妻としての一番の願いなのです。
寿姉…。
やから美和。
私の代わりに旦那様をお願いします。
そばで支えてさしあげて。
分かりました。
やけど…。
姉上がおらんくなるなら私もこの家を出ます。
通いでもお手伝いはできます。
そねな気遣いは無用です。
ここにおって。
そして楫取が寿を連れ東京にやって来た。
くれぐれもよろしく頼みます。
はい。
承知しております。
あねぇにやつれて…。
どうじゃ?この家は。
あの花…。
萩の家にも咲いとりましたね。
旦那様と夫婦になった時最初に暮らしとった家の庭に。
あのころは旦那様によう腹を立てておりました。
せっかく作った料理を味わいもせずただかき込むだけの旦那様に文句を言うたり…。
そねな事あったか。
二条窪で初めて夫婦としての幸せを得たと思うておりました。
やけど私は最初から幸せやったんですね。
旦那様の妻となれて…。
寿…。
もう一度旦那様と一緒に暮らせるようようなってみせます。
一日も早うようなってまた愚痴の一つでも聞かせてくれ。
はい。
明治10年最後の長州藩主毛利元徳は第十五国立銀行頭取に就任した。
そしてその祝いの席に木戸が訪れていた。
このたびはご就任おめでとうございます。
うむ。
あなた。
楫取様も。
よう来てくれた。
ご就任おめでとうございます。
ひと言ご挨拶だけでもと。
それより薩摩の反乱はどうなんじゃ?山県率いる政府の軍が行く手を阻んでおりますが…。
木戸。
私にできる事があれば手を貸そう。
はい。
殿。
おお。
(せきこみ)政府軍が勝てんというんか?今のところ一進一退。
…ですが勝たねばなりません。
もし政府が負ければせっかくまとまりつつあるこの国がまたバラバラになる。
(せきこみ)顔色が悪いようじゃが…。
体調が少し…ですが休んでなどは…。
楫取さん。
もし万が一私に何かあれば…あとはお願いします。
そう…美和が久坂の子秀次郎に仕送りを。
はい。
母親の辰路さんは私の古うからのなじみのお人。
話は聞いてます。
おかげさんで学校にも行けて。
それはよろしゅうおしたな。
美和さんはどんだけ遠くにいてても一緒に秀次郎を育ててくれているんです。
いっつも気にしてもろて。
何かうちも勇気が出るんです。
きっちり学ばして立派にせんと。
まことに美和らしい。
今度は美和が何をしでかすか本当に楽しみじゃ。
それで美和さんは今何を?手紙には女たちの学びの場を作りたいと書いてあった。
どうしていつもいつも自分から苦労を買って出るのであろうの。
この前は阿久沢さんの顔を立ててこっちが引いたが今度はそうはいかねえ。
その娘よこしな。
どうしたんです?またトメさんの亭主が借金して今度は娘を奉公に出すっつう証文に判をついたらしいんですよ。
えっ!?私らには何書いてあっか分かんねえかんねえ…。
でもそれでこの前も…。
あっおせいさん…。
これでいいんだろう?すいませんね払ってもらって。
よし帰るぞ。
ちょいとその証文渡しとくれ。
では。
(せい)本当にだらしのねえ亭主だ。
いつもすみません。
なに働いて返してくれればいんさ。
うん。
さっ仕事へ戻って。
はい仕事へ戻って。
戻って戻って。
それでええんですか?えっ?同じ事の繰り返しで慣れっこになってしもうて…。
このままで本当にええんですか?何が言いたいんだい?おせいさんがいっつも皆さんを守ってくれとります。
でもやから解決せんのじゃないでしょうか。
ハハ…。
おぼっこいお手伝いさんが私に意見しようっつんですか?はい!言わせて頂きます!自分から何かを変えようとせん限りダメなんです!皆さんが大変なんは分かります。
でもやからって自分には無理やって勝手に決めつけんでつかぁさい。
できん事なんかありません。
その気になれば何だってできます!難しい字だって文章だって覚える事ができるんです!これからは誰でも自分で人生を好きに生きていけるんです!そねな時代になったんです!みんなが命懸けで願うたように…。
(寅次郎)どうか一粒の籾として次の春の種となれますよう。
誰でも…誰でも夢みてええんです。
でもそのためには学ばんと。
学んで考える事が大事です。
それが生きる力になります。
生きる力を身につけんと。
分かって頂けるまで何度でも…おせいさんにも皆さんにも言わせて頂きます。
気に入った。
えっ?自分で学び考える。
そのとおりだ。
お手伝いさん。
いいや美和さん。
おせいさん…。
「絲は蚕又は綿麻にて製し人の着物に織るものなり」。
(一同)「絲は蚕又は綿麻にて製し人の着物に織るものなり」。
女将さん。
…何を?美和さんが女たちに字を教えてんですよ。
これからは女も自分で生きる力を身につける時代だからね。
「紫陽花は…」。
(一同)「紫陽花は…」。
ここを君たちの学校にしよう。
(子どもたち)うん!わあ〜!この赤えのが県令殿が作ろうとしている学校です。
え〜…たくさんございますね。
ひいふうみいよ…。
(一同)「水を得る穴なり」。
大変です!生糸の値が暴落しそうです!何?生糸を守るために動く楫取。
日本の未来が懸かってるんです!生糸は群馬の誇りなんですよ!生糸を作る女たちの気持ちをどうか…。
責任を取る。
うっ!こら!
楫取素彦は教育政策に情熱を注ぎました。
県内各地の教育現場を積極的に視察し学校名を記した額を寄贈するなど学校の設立を奨励します
群馬県の就学率は飛躍的に上がり全国でもトップレベルになりました
楫取は道徳の教科書「修身説約」を編さんさせ子どもたちの心の教育にも力を入れます。
親しみやすい説話を用いたこの教科書は全国各地で採用されました
明治11年。
衛生所を兼ねた医学校を新設。
後に当時まだ少なかった女学校の校舎としても使用されました。
楫取は先進的な教育環境を整え人材の育成に努めたのです
2015/11/01(日) 20:00〜20:45
NHK総合1・神戸
花燃ゆ(44)「運命の糸つなげて」未来のため義兄と妹が約束![解][字][デ]
亡き兄・吉田松陰が最期に記した『留魂録』がう余曲折を経て手元に戻る。美和(井上真央)は志新たに、養蚕業に携わる女たちが学問をする機会を作ろうと熱意を燃やすが…。
詳細情報
番組内容
萩から前橋に戻った美和(井上真央)は、養蚕業に従事する女たちが学問に触れる機会を作りたいと考えるが、阿久沢せい(三田佳子)の反対もあり、うまくいかない。その頃、亡き兄・吉田松陰が最期に記した『留魂録』がう余曲折を経て美和たちの元に戻る。美和は気持ちも新たに志を貫くことを決意するが、姉の寿(優香)が病気療養のため上京することに。そして自分の代わりに義兄の楫取(大沢たかお)を支えてほしいと頼まれ…。
出演者
【出演】井上真央,大沢たかお,優香,久保田磨希,大野拓朗,檀ふみ,東山紀之,市川理矩,田中麗奈,三浦貴大,永岡佑,鈴木杏,雛形あきこ,佐藤二朗,宮地雅子,相島一之,尾上寛之,江守徹,三田佳子ほか
原作・脚本
【脚本】小松江里子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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