サンデースポーツ 2015.11.01


史上初の連覇を狙う、最強軍団、ニュージーランド。
迎え撃つのは、宿敵、オーストラリア。
頂点をつかむのは。
決勝では初の対戦となった両チーム。
最初に得点のチャンスをつかんだのはニュージーランドだった。
前半8分、名手、カーターがペナルティーキックを決めて先制する。
オーストラリアも食い下がる。
激しいボールの争奪戦。
一進一退の攻防が続く。
前半終了間際、敵陣深くまで攻め込んだニュージーランド。
抜けるか、抜けるか。
一番外へ、狙っていった、トライ!
細かくパスをつなぎトライ。
リードを広げる。
トライのあと、コンバージョンキックを蹴るのは、再びカーター。
難しい角度から決めて、13点差で前半を折り返した。
後半開始直後。
途中交代のウィリアムズが見せる。
相手に囲まれながらパス。
パスを受けたノヌーが、40メートルを走りきりトライ。
勝敗は決したかに見えた。
しかし、後半12分、ゲームの流れを変えるプレーが起こった。
出ました、イエローカード。
10分間の一時退場。
フルバックのベン・スミスが反則。
10分間の退場となる。
このチャンスをオーストラリアは見逃さない。
一丸となってボールを押し込みトライ。
反撃が始まった。
さらに。
スペースがある所、走り込む。
うまく収まった。
そのまま行くか。
飛び込んだ!
大きいトライですね、よく見ていましたね、今。
押さえ込みました。
キックも決まり、4点差。
世界一を懸けた戦いは終盤に持ち込まれる。
残り10分。
勝負を決めたのは、一つのプレーだった。
パスを受けたカーター。
迷わず左足を振り抜いた。
ドロップボール。
決まった!
決まりました。
ここでダニエル・カーター、ドロップゴール。
40メートルのドロップゴールだった。
そして。
ノーサイド!ニュージーランド・オールブラックス、ワールドカップ史上初の連覇!
ニュージーランドが史上初の連覇。
世界最強を証明した。
こんばんは。
サンデースポーツです。
今月のマンスリーキャスターは、オリンピック3連覇、そして8月に現役を引退された、柔道の野村忠宏さんです。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
いかがですか?初めてのキャスターということで。
めちゃくちゃ緊張はしてるんですけれども、この緊張感を楽しみながら、さまざまなスポーツの魅力を伝えていければなと思っています。
ぜひお願いします。
楽しみにしています。
さあ、そして、きょうはスタジオに、ゲストにお越しいただいております。
ラグビー日本代表の堀江翔太選手、そして山田章仁選手です。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いします。
お迎えできて、光栄ですね。
本当ですよね。
本当にワールドカップではすばらしいラグビーを見せていただいて、ラグビーを知らない人たちも、魅力っていうのを感じたし、みんな興奮してね、感動を頂きました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
それにしても、今、冒頭ご覧いただいた、ニュージーランドの優勝という結果でしたが、山田さん、すごい試合でしたね。
すごかったですね。
本当に眠気もぶっ飛ぶ、すごく盛り上がりました。
本当ですよね。
堀江選手はどのように?
見てて熱くなりましたね。
ワールドカップの試合はみんとこうかなと思ってたんですけど、決勝だけは眠気我慢してでも見ようかなと思っていたので、見てよかったなという試合でしたね。
確かにそうでした。
次は日本代表もあの舞台にという?
いやぁ、行きたいですね。
さあ、その歴史的な結果を残した日本代表ですけれども、もちろん、お2人の活躍が大きく貢献しました。
堀江選手は2番のフッカー。
スクラムの要のポジションです。
日本の長年の要だったスクラムで、堂々と強豪と競り合いました。
さらに、堀江選手、攻撃でもチームに貢献しました。
力強いこの突進で、ボールを前進させて、日本の強みである連続攻撃の中心になりました。
そして山田選手、14番のウイングです。
持ち味は、このキレのあるステップとスピード。
サモア戦での、この反転してのトライ、本当にすごかったです。
そしてディフェンスでの活躍も光りました。
体格で上回る相手に、この鋭い低いタックル。
相手の攻撃を何度も食い止めました。
改めて、こちらが、日本の成績です。
3勝1敗。
もうどれも熱い試合だったんですけど、やはりね、なんといっても、世界を驚かせた初戦の南アフリカ戦ですよね。
野村さんはご覧になってたんですか?
もちろん、見てました。
山田選手、実際、どのあたりできょうは勝てるぞっていうふうに感じました?
もう、これは試合始まってすぐですね。
相手に攻め込まれるんですけど、それをしのいでボールを奪い取って、それが何回も繰り返し、奪い取ってから、こちらが先に先制をできたので、この時点ですごく僕らに勝機があるなと思いました。
実際、その場面なんですけど、開始直後から、フィジカルを生かした攻撃で圧力をかけてくる南アフリカに対して、こうやって日本は2人がかりでタックルして、組織的な守備で対抗していたように見えましたけど、このあたり、やっぱりいけるという手応えがあったんですか?山田選手。
もちろん、ここらへんで、本当にこの試合はいい試合になるという思いでやってましたね。
堀江選手はどういうふうに感じてたんですか?
ディフェンスは本当に、ディフェンスキャプテン、リーダーしてたんですけど、ボールに対して、2人、絶対1人にするなということを話しましたし、ディフェンスやって、コンタクトしてる中で、通用するというのは、肌で感じてたんで、結構いけるなと感じてましたね。
いけるってそんなに、早くからあったんですね。
そうなんですね。
そして感動の決勝トライの瞬間、何度見てもいいシーンだと思うんですけど、こちら、2人はすでにベンチで見守っていたんですよね。
どんなことを思いながら見守っていたんでしょうか?
いや、いけるやろという感じはしてましたよ。
ただこう、流れが絶対来るなっていうような、そういう雰囲気は感じてましたね。
この歓喜の瞬間ですよね。
気持ちよかった、見てても。
しかし、この瞬間、山田選手、あれ?コンタクト?
喜び過ぎてコンタクト取れちゃったんで、必死につけました、みんなの勇姿を見届けようと。
しっかり見えるようにね。
見えるように?
負けとったからね。
すぐ拾えたんですか?
すぐ拾いました。
最初、泣いてるのかなと一瞬思ったんやけど。
よく見たらこうやって。
よかった、すぐ見つかって。
本当ですね。
そして日本代表の大きな武器となったプレーなんですけれども、今回はセットプレーがとても光っていました。
特にラインアウトです。
ラインアウトのスローワーを務めたのが堀江選手。
日本はグループBで1位の94.3%という高い成功率でした。
堀江選手、さまざまな種類のボールを投げ分けます。
手前に合わせる、こういうスピードを重視したボール。
そして奥の味方に合わせる、飛距離とコントロールが求められるボール。
受け手と息を合わせて、相手と駆け引きしながら投げ分けることで、一気にトライまで結び付くという、非常に重要なプレーのキーマンなんですね。
ということで、スタジオに、こうしてボールを用意しまして、実際に投げていただきたいと思います。
キャッチは山田さん、お願いしますよ。
任せてください。
後ろにカメラあります。
大丈夫です。
すごいプレッシャーなんで。
手汗がね。
白の南アフリカぐらいのプレッシャーなんですよね。
頑張ります。
お願いします。
おー!
よしよしよしよし。
ちょっと、もう1本お願いします。
ここでいいですか?
そこでいこう。
そこに?びしっと。
危ない!
全然リハーサルと違う。
野村さん、どうですか?
ちょっとね、本当にスピードもびっくりしたけど、今、カメラが心配になりました。
僕もです。
山田選手側の映像、どういうふうに見えるか、ちょっと見ていただきましょうか。
これでもう一回見たいと思います。
ジャンプはできるよなって。
先ほどぐらいの。
本当に。
おー!
速いですね。
速いですね。
あの広い所で見ているのと全く違う。
もう一度お願いしていいですか?
速いな。
これですよ。
すごい回転かかってね。
回転かかってますね、すごく。
これなんですよね。
こうやってやってるんですけれども、これをね、一直線にきれいに投げるために、実は堀江選手も、五郎丸選手ばりのルーティンがあるんですよね。
あのはやりのルーティン、ちょっと教えてもらえますか。
まあ、僕自身は時間がないんで、こういうこととか、こういう感じのはできないので。
ちょっとした自分の中のルーティンは、このGの、このGの中にある、滑り止めのつぶつぶがあるんですよね。
分かりづらいな。
すごいニッチな所ですね、分かりますかね、カメラで。
ざらざらしてるんですけど、Gのとこにも粒々あるんですよね?これを見る?
そうです。
この1個を、自分の好きな1個を選んで、それを見るっていうことですね。
えーっ!それがルーティンですか?
それがルーティンです。
それでどういう効果が?
自分のいらん雑念を捨てて、集中力だけを高めるっていう感じです。
放るときで、やっぱりディフェンスいるとか、…の不安が出てくると、絶対失敗するんで、集中力だけを高めるために、それを見てました。
山田選手、これ、はやりますかね?
はやります。
はやる?
中学生小学生みんな?
どういうときに見ればいいの?
お願いします。
さあ、続いては山田選手なんですけれども、やはりこのトライについて聞かなければと思いまして、こちら。
サモア戦、ライン際でボールが回ってきた山田選手。
タックルに来た相手を見事なターンでかわして、トライを決めましたよね。
このプレー、思い切ったプレーでしたね。
これは本当に用意してた技で、本当に相手が来たところを、うまくかわせたかなと思います。
いや、本当に鮮やかなプレーですけど、相当、練習もされていた?
練習もしましたね。
タックルも上に来る、下に来るを、瞬時に見分けて、自分で…。
見事なトライでしたけれど。
これも。
実際にこのスタジオで、野村さんにサモアの選手になったつもりで、山田選手にタックルを。
やられちゃうんじゃないですか。
ちょっと準備万端で。
大丈夫です。
ちょっとお願いしていいですか。
ちょっと一歩前に出ていただいて。
今、上下という話が山田さん、ありましたけれども、上と下で違うわけですか?
そうですね、2パターンありますので、まずは上のほうから。
じゃあ、野村さんが上にタックルしてもらっていいですか?上に来ました。
ここ、こう周ります。
軽やかに。
そうですね。
野村さん。
やっぱり、直線的にタックルにいくんで、それを回転でずらされる。
対象物っていうのが急に消えるような感じに見えましたね。
消えてしまうんですね。
一方で、下に行くとどうなるんですか?
下に来ると、下に来られてください。
足に回って、つかまれるので。
おーっとなりますので、この場合はシンプルに下に来られた場合は、手でハンドオフをして抜けると。
それじゃあ、あの瞬間で見極めて、あのときは回ってたわけですか?
あのときにちょっと見極めて、よりいいほうを、確率の多いほうをやろうかなという。
瞬時に判断するんですね。
こういう動きって、柔道にも何か通じるものってありますか?
今はルールで禁止されていますけれども、以前はタックルっていうのがルールでOKでしたから、やっぱ、タックルに来る外国人、その間合いとか、そのあたりを自分で感覚を確かめながら、来た瞬間に腰を回して、柔道だとはらい腰。
だから内股で回したりしましたね。
でもその野村さんから見てもやっぱり山田選手のあの…さばきは。
そうですね。
それを瞬間に判断してやるっていうのは、すごいやっぱり能力だと思いますね。
ありがとうございます。
大きな躍進を遂げた日本代表。
エディー・ジョーンズヘッドコーチによる、猛特訓が強さを育みました。
エディー・ジョーンズヘッドコーチ。
朝早くから練習を行いました、長いときには、朝5時から1日4回のトレーニングで選手を鍛えました。
見るからにきつそうな練習で、世界一ともいわれる練習量ですけれども、山田選手、実際、どうだったんですか?
いやもう、きつすぎて今、この映像見るのも嫌です。
そんなですか?
そんなにですか?
トラウマですね、ほとんど。
堀江選手はどう感じていたんですか?
嫌でしたよ、ほんま見るだけで、ちょっと、げえ出そうです。
嫌だけど、でも、耐えたのはなぜですか?
このワールドカップで、結果を出すっていう思いでやってましたね。
さあ、そのエディー・ジョーンズヘッドコーチ、今週の退任会見で、日本ラグビー界にこんなメッセージを残しました。
山田選手、今のエディーさんのラストメッセージ、どのようにお聞きになりましたか?
常に世界の目線で僕たちにアドバイスをくれているので、これは選手も含め、周りの環境が、世界のレベルで、上を目指していかないといけないなという思いが入ってきましたね。
堀江選手は、何かこう、エピソードで、思い出すことってありますか?
エディーさんとの?きつい合宿のときに、エディーさん、リーダー陣とエディーさんとミーティングしたんですけど、いきなり辞めるって言いはって。
退任発表したときではなくてですか?
そうですね。
いきなり辞める、日本人は変わる気がない。
厳しいですね。
変わる気がないから、もう日本人を変えることができないから辞めるって。
それでどうしたんですか?
頑張って僕らで頑張りますと言って、その場は収まったんですけど、実際ね、向こうの言ったのが、本当かうそかちょっと分かんないですけど、僕らの自主性、自分たちが選手はどうなりたいか、勝ちたいという意欲を出すために、わざとそうしたかもしれないですね。
そうやって、どんどんチームがまとまっていったんですね。
そうですね。
もうワールドカップの最後のほうには、特に南アフリカの前に、実戦というか、どんどんどんどん選手の意見とかが出てきたので、チーム力がまとまったというのはありますね。
さあ、さてワールドカップはもう終わったんですけれども、実は国内では、今月からトップリーグが開幕します。
お2人が所属するパナソニックですけれども、そのほかのチームにも、ワールドカップで活躍した日本代表選手が数々所属しています。
トップリーグ、全国に16チームあって、五郎丸選手はヤマハ発動機。
松島選手と畠山選手が所属するのはサントリーなどなどと、リーグ戦、12月いっぱいまで行って、1月からプレーオフが行われます。
堀江選手、トップリーグの魅力、ひと言で言うと、なんでしょうか?
やっぱ、ボールの動きが速いんでね、そこらへん、テストマッチより楽しめるんじゃないかなと思いますね。
お2人が所属するパナソニックは連覇もかかってますけど、山田選手。
自信もありますし、本当に国内のレベルも上がってきてますので、僕たちも負けないように、しっかり練習はしないといけないなという思いですね。
今まさに、ラグビー、盛り上がっていますから、2019年、日本でのワールドカップもありますけれど、今回のワールドカップでの活躍、どのようにつなげていきたいですか?
こうやって、さっきも申し上げましたけど、レベルが、世界のレベルにしっかり近づいたということで、このベースを落とさずに、しっかり上を目指していけたらいいなと思います。
堀江選手は?
代表はこれでおしまいじゃないんでね、しっかりと、選手一人一人が、どんだけ強くなりたいか、成長したいかということを常に考えて、2019年につなげていきたいと思いますね。
本当にきょうは、お2人ともどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
応援しています。
トップリーグではぜひ活躍を。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
続いてはフィギュアスケートです。
グランプリシリーズカナダ大会。
前半6位と出遅れた羽生結弦選手が、後半のフリーで巻き返しました。
羽生、練習どおりに一生懸命やろうと臨みました。
冒頭、2つの4回転ジャンプ。
いずれも出来栄えがよく、高得点を挙げます。
疲れの出る演技後半にも、3つ目の4回転。
手をつきますが、なんとか着氷しました。
ミスを恐れずに攻めた羽生。
意地を見せ、フリーで2位。
合計でも2位まで巻き返しました。
前半トップだった村上大介。
この日もすべての技が安定していました。
力を存分に発揮し、村上は3位。
去年のNHK杯入賞に続く、表彰台です。
女子シングルでは永井優香。
前半は2位でした。
得点源の難しい連続ジャンプをしっかりと決めます。
グランプリシリーズ初出場の16歳。
3位に入り、今後の飛躍を感じさせました。
プロ野球です。
阪神と広島がきょうから秋のキャンプをスタートさせました。
阪神は11年ぶりの優勝に向け、金本新監督の下、チームの改革を目指します。
キャンプには、藤浪晋太郎投手など、若手を中心に30人が参加しました。
改革の一つは、走塁の強化です。
盗塁の数が両リーグで最も少なかった今シーズンを踏まえ、金本新監督は、初日から野手全員に、次の塁を狙う姿勢を植え付けました。
厳しく明るくいくと、金本新監督。
新生阪神の土台作りが始まりました。
広島、キャンプの強化は打撃の強化です。
今シーズンのチーム打率は、リーグ5位でした。
練習で使うのは文字が書かれたボール。
す。
目でしっかり捉えることを意識させます。
通常より細くて長いバットを使って、芯でボールを捉える練習もしました。
日本ハムの大谷翔平投手。
二刀流挑戦、3年目のシーズンに迫ります。
ピッチャー大谷は、ことし、パ・リーグの投手部門で3冠を達成。
圧倒的な進化を遂げました。
一方、バッター大谷は、打率2割2厘と低迷。
成績は、何一つ去年を上回ることができませんでした。
大谷翔平21歳。
二刀流の現在地、そしてこれからとは。
日本シリーズが行われていた先月26日。
室内練習場で1人黙々とバットを振る大谷の姿があった。
二刀流への挑戦を始めて3年。
その結果に、満足はしていなかった。
3年目、ピッチャーでは自己最高の成績を残し、球界を代表する選手に成長した。
支えたのは、両リーグトップ、平均球速が152キロを超えるストレート。
先発投手で最も空振りを奪ったフォークボール。
さらに、大きく横に曲がるスライダーを新たに習得。
防御率は2点台前半をマークした。
さらにことし、大谷には、みずからに課した大きなテーマがあった。
長いイニングを全うし、勝利を呼び込む。
その理想に近づいたマウンドがあった。
チームが5連敗で迎えた、6月のロッテ戦だ。
連敗ストップを託されたマウンド。
11個の三振を奪った。
相手打線をヒット3本に抑え、完封勝利を挙げた。
この試合、大谷は、マウンドで意識していたことがあった。
下位打線やランナーがいない場面では、力をセーブして抑えようと考えていた。
大谷がギヤチェンジという、新たなスタイルへの挑戦。
身につければさらにチームに貢献できるという思いがあった。
その一方、バッターとしては大きな壁にぶつかっていた。
打率は1割台に低迷。
3打席に1回以上、三振を喫した。
7月以降は指名打者から外され、代打での起用に。
打席数は去年に比べ半減した。
不調に直面した大谷は、意外な決断をした。
練習でバットを振り込むのをやめる。
二刀流の将来を見据えてのことだった。
誰も歩んだことのない、二刀流を完成させるために。
3年の経験から導き出した答えだった。
投打ともに模索を続けた3年目のシーズン。
その集大成と位置づけた試合があった。
クライマックスシリーズファーストステージ、第1戦のマウンドを任された。
立ち上がりからいきなりトップギヤ。
力のあるストレートで圧倒する。
しかし2回。
いい当たりだ!間を破る!
3回途中までにヒット6本を浴びて、5失点。
大事な試合で自分自身をコントロールできず、早々にマウンドから姿を消した。
さらに1勝1敗で迎えた第3戦。
今度はバッター大谷の真価が問われる場面が訪れる。
練習方法を見直したバッティング。
1点を追う8回、1塁3塁のチャンス。
三振。
大谷の3年目は、悔しさと共に終わりを告げた。
そして二刀流の挑戦は4年目へ。
どんな困難にぶつかっても、変わらないものがある。
苦しみが2つあれば、乗り越えたときの楽しみも2倍になるということばがありましたけれども、野村さんも数々乗り越えてこられて、どうでしょう?
決して簡単なチャレンジではないと思うんですけれども、乗り越えるために、自分自身をしっかり分析しながら、精いっぱいの努力をするっていう、その姿勢というのはすばらしいと思うし、それを乗り越えたときに、大谷選手自身が今以上、一回り、二回りもすばらしい大きな選手になれるんじゃないかなと思うので、ぜひ頑張ってほしいなと思います。
そうですね。
そして、みんなが気になる大リーグ挑戦に関しては、次のように話していました。
まだまだね、日本でやり残したことがあるということでしたけど、来年に関しては、優勝してやり返すことしか考えていないということでした。
ここまで、特集でした。
ロード・トゥー・リオのコーナーです。
まずは卓球のワールドカップ。
石川佳純選手が日本の女子選手として初めて、決勝に進出しました。
石川、決勝の相手は過去3回優勝、中国の劉詩ブンです。
攻め続けたいと臨んだ石川。
長いラリーを制し、このあとゲームポイントを握りました。
しかし、ここから劉のパワーに押され、第1ゲームを落とします。
石川は、このあとも、正確で強い攻撃に圧倒され、ストレート負け。
日本選手過去最高の準優勝にも、悔しさが残りました。
体操の世界選手権種目別決勝。
10代の2人が活躍しました。
まずはゆかの白井。
そして、リ・ジョンソン。
G難度の大技、リ・ジョンソン。
確実に決めます。
ただ一人、16点台をマークし、2大会ぶりの金メダルに輝きました。
続く、白井と同学年のあん馬の萱。
負けじと、こちらも最高G難度のブスナリを決めます。
初代表で銅メダル。
若手が躍動しました。
7人制のラグビー日本代表。
今月行われる、リオデジャネイロオリンピックのアジア予選に向けて、メンバーを発表。
ワールドカップのメンバーからは、藤田慶和選手が選ばれました。
障害者の陸上の世界選手権。
各種目の2位までに入ると、リオデジャネイロパラリンピックの出場枠が与えられるこの大会で、日本は合わせて4つの出場枠を獲得しました。
続いては、野村さんとも親交のある、この選手に注目しました。
こちら、飛び込みの寺内健選手です。
野村さん、いつから寺内さんとお知り合いなんですか?
まだ4年ぐらいでね、日は浅いといえば、浅いんですけど、まあ、自分のことを慕ってくれてて、しょっちゅう食事したりしてますね。
そうですか。
ことし7月の世界選手権で5回目のオリンピック出場を決めた寺内選手。
現役復帰から5年、再びつかんだオリンピックの舞台にどのような思いで挑もうとしているのか、取材してきました。
寺内健選手35歳。
持ち味は、高さと美しい空中姿勢です。
飛び込みで重要なのが、高得点につながる、水しぶきの少ない入水。
飛び込むたびに、必ず映像でチェックします。
アトランタから4大会連続でオリンピックに出場した寺内選手。
最高は、シドニーでの5位。
メダルには届かず、北京大会後に現役を引退します。
その1年半後に復帰を決意。
きっかけは、親友の北島康介選手のひと言でした。
そして復帰から5年。
ことしの世界選手権で9位。
再びオリンピックの切符を手にしたのです。
リオデジャネイロ大会でのメダル獲得には、大幅な得点アップが必要な寺内選手。
現在、技の回転数を増やすための体作りに取り組んでいます。
初めてのオリンピックから20年。
集大成の舞台で、会心の演技を目指します。
寺内選手のリオへの決意はこちらです。
35歳の挑戦。
年齢とか気にせず、とにかくメダル獲得のために、どんどん新しいことに挑戦していきたいと話していました。
野村さんが初めてオリンピックに出場したのが、寺内選手と同じ、1996年のアトランタ大会ですけれども。
そうですね、もう19年前ですからね。
そうですよね。
この寺内選手のいまだ続いている挑戦、どのように感じていますか?
本当に、35歳になっても、今でも進化を求めて日々、取り組んでいますし、メダルへの思いっていうのはね、強い思いというのは変わってないですけど、やっぱり引退をしたり、いろんな経験をする中で、気負いというのは今、なくなってきて、すごく精神的に、メンタル的にもいい状態で、自分自身、リオに向けて、やれるんじゃないか、そういう思いを寺内選手持ってやってるんでね、すごく期待したいし、期待できると思います。
みんなで応援していきたいですよね。
そして今週の動きにまいりましょう。
今週は体操の世界選手権、まず最終日になります。
そしてゴールボールは、アジア予選が始まります。
そして柔道では、野村さん、講道館杯も始まりますね。
そうですね、それも楽しみですね。
ですね。
以上、ロード・トゥー・リオでした。
さあ、続いては。
トゥデーズスポーツ。
マインツの武藤は、10試合連続で先発出場。
前半18分、ライン際からのクロスボール。
武藤の2試合連続ゴールで先制します。
30分、細かいパス回しから武藤。
追加点を奪いました。
このあと、3対2と逆転され、後半のアディショナルタイム。
ここも武藤でした。
武藤は移籍後初となる、ハットトリックを達成。
今シーズンの通算得点を6に伸ばしました。
大リーグのワールドシリーズは第4戦。
2勝1敗のロイヤルズは5回。
メッツのルーキー、コンフォルトに、2打席連続ホームランを打たれ、リードを広げられます。
しかし8回、相手のミスで同点に追いつくと。
1、2塁間、抜ける!
連続タイムリーヒット。
逆転勝ちで、30年ぶりの優勝に王手をかけました。
競馬の秋の天皇賞。
1番人気のラブリーデイは、最後の直線で抜け出します。
先頭に立ったのはラブリーデイだ。
残り200メートルを切った、ラブリーデイが先頭だ。
ラブリーデイが先頭、ラブリーデイ、ラブリーデイ、ラブリーデイが先頭。
このまま押し切れるか、ラブリーデイ、勝った!
1着でゴールして、G1、2勝目。
払戻金はご覧のとおりです。
ゴルフの国内女子は、首位スタートの16歳、畑岡奈紗に注目が集まりました。
しかし、後半に4連続ボギーをたたき失速。
それでも最後は粘ります。
18番でバーディー。
ツアー初出場で、7位と健闘しました。
優勝は、22歳の渡邉彩香。
プロの意地を見せて、今シーズン2勝目です。
日本シニアオープンは、首位の平石武則が、ベテランの技を見せます。
15番の第3打。
うまい!入るか?入った!
チップインバーディー。
最終18番でも。
もう少しでイーグルでした。
スコアを伸ばした平石。
55歳で、初の日本一に輝きました。
国内男子は、賞金ランキングトップの、韓国のキム・キョンテ選手が今シーズン5勝目を挙げました。
サッカーJ2の第39節。
首位の大宮アルディージャは、ディファーレン長崎に勝ち、5試合ぶりの白星です。
バレーボールVリーグ1部のプレミアリーグ。
男子は豊田合成とパナソニックが勝ちました。
女子は唯一全勝だった東レが今シーズン初黒星です。
野村さん、マンスリーキャスター、初日、いかがでしたか?
あのね、意外と楽しくできました。
そういってもらえてうれしいですね。
けど次回は、もうちょっと成長した自分を見せたいなと思うし。
さすが。
頼もしいですね。
1週間後、今のことばを忘れないでほしいですね。
さあ、ではその次回ですけれども、サタデースポーツ、サッカーJ1は残り2節の優勝争い。
トゥモローソングは来週始まる九州場所で、小結に復帰する嘉風の一曲です。
サンデースポーツはその九州場所を尾車親方が徹底解説。
さらに激しい昇格争いを繰り広げるJ2の大特集もしますので、こちらもお楽しみにしていてください。
今日のテーマは…2015/11/01(日) 21:50〜22:40
NHK総合1・神戸
サンデースポーツ[字]

ラグビーW杯決勝!NZ×豪▽堀江翔太&山田章仁が代表の熱闘を語る▽大谷翔平3年目の進化と苦闘▽阪神金本新監督が始動!▽体操種目別▽11月マンスリーは野村忠宏さん

詳細情報
番組内容
▽ラグビーW杯決勝戦! 堀江と山田が語る激闘舞台裏 ▽大谷翔平 進化と苦闘の3年目 ▽阪神金本始動  ▽11月は野村 【ゲスト】野村忠宏,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
出演者
【ゲスト】野村忠宏,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之

ジャンル :
スポーツ – スポーツニュース
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 定時・総合

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