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九州電力:冬期に他電力からの融通を受けない見通し

毎日新聞 2015年10月09日 19時25分(最終更新 10月09日 21時54分)

 九州電力は9日、今冬(2016年1、2月)の電力需給について、他電力から融通を受けずに安定供給に最低限必要な供給予備率(3.0%)を上回る見通しだと経済産業相に報告した。川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)が8月に再稼働したためで、冬期に他電力からの融通を受けない見通しを示すのは、11年3月の東日本大震災後初めて。

 気温が平年並みの場合、供給予備率は1月が10.0%、2月は8.8%とした。11年度並みの厳冬の場合は1月が5.8%、2月は4.7%となる見込み。節電効果は昨冬の約9割に当たる43万キロワットとし、電力需要は最大1515万キロワットと想定した。

 今月15日に再稼働する見込みの川内原発2号機を含めた場合、厳冬のケースでも供給予備率は7%以上確保できるとした。修繕を繰り延べている火力発電所の補修を進める。【浅川大樹】

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