大阪府知事選が5日告示され、同市長選(8日告示)との大阪ダブル選(22日投開票)の幕が切って落とされました。自民党と橋下徹大阪市長率いる「おおさか維新の会」がそれぞれの候補を立てて対決します。
府知事選はおおさか維新幹事長で現職の松井一郎氏(51)と自民・民主・共産が推す大阪府議の栗原貴子氏(53)、無所属の新人で元高校教諭の美馬幸則(みまゆきのり)氏(65)が立候補。
市長選は橋下氏の後継者で前衆議院議員の吉村洋文(ひろふみ)氏(40)と自民が推す大阪市議の柳本顕(あきら)氏(41)、それにいずれも無所属の元大阪北区長の中川暢三(ちょうぞう)氏(59)、アルバイトの高尾英尚(ひでひさ)氏(33)が出馬表明しています(5日時点)。
とはいえ、現在維新系は、国政政党の維新の党代表である松野頼久氏らとおおさか維新の橋下・松井両氏の分裂騒動のごたごたが続いています。このような状況で橋下氏や松井氏は、まともに選挙活動が行えるのでしょうか?
そこで大阪ダブル選挙の争点や選挙戦の見どころ、さらにおおさか維新が訴えてきた大阪都構想はどうなっていくのかを政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏に聞きました。
「ダブル選挙でおおさか維新の会は、今年5月に住民投票で否決された大阪都構想を再び選挙の看板・争点にしていますが、実は勝つために、都構想以上に別の争点を作り、全面に押し出しています。橋下氏は『松野氏たちは、東京で共産党や民主党に近づくなど、既存の野党と野合しようとしている。対しておおさか維新は真の改革政党として戦っている。大阪の地から日本の政治を変える改革者は我々だ』とアピールしています。
つまり、有権者に対して“あなたたちは、私たちの改革を支持しますか? それともしがらみと古い利権にぶら下がった古い政治を選ぶのですか?”と、改革者と守旧派の対決という構図を作り出しているわけです。都構想の中身などではなく、『改革vs守旧』へと論点をすり替え、自分たちの有利なほうに“争点ずらし”をしているんです」
鈴木氏によれば、「そもそも今回の分裂騒動や激しいケンカ腰のやり取り自体、ダブル選挙の“争点ずらし”を目的として、橋下氏ら、おおさか維新があえて派手に演出しているもの」とのこと。
その作戦が功を奏して、今のところ大阪府知事選は松井氏が大きくリード、大阪市長選も大接戦ですが、おおさか維新の候補にも十分勝機はあります。それらを踏まえた上で、選挙の見どころはどこなのでしょうか。
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