設計から製造までを一貫して社内で行うことのメリットは、設計者と加工担当、組立担当とのシームレスな連携を図れることです。具体的な改善案や製造現場の声を反映させ、より高効率で高品質な各種産業機械の開発を進めています。
また、新聞販売店向け業務用機器においては、販売を行うグループ企業:川上機工株式会社と連携をとることで、さらにエンドユーザーの要望、ニーズを取り入れた新機種の開発、製造も行っています。
中でも新聞折込広告丁合機(コレーター)においては、長年の経験と技術的ノウハウを社内に多数保有し、これまで取得した様々な特許技術が採用されています。国内でも有数のコレーターメーカーとして、製造からメンテナンスまで手掛けるとともに、使用現場での更なる作業効率の向上を目指し、日々新技術の開発に積極的に取り組んでいます。
新聞販売店向けに開発された新聞折込広告丁合機“コレーター”は、全国各地の新聞販売店さんが手作業で行っていた折込チラシの丁合作業を、機械で素早く簡単に済ませたいという思いからはじまりました。
パートの女性の仕事であったこの作業。機械が導入されても、そのオペレーターを女性が務めるのは自然の流れでした。
だからこそ、使いやすさの追求が当社機のポイントとして現在に受け継がれているのです。他社に先んじて投入された多くの技術があります(特許情報参照)。
それらはすべて、「お客様が使いやすい機械」を求めて開発されたものでした。
おそらく、生まれながらの技術屋が私たちの会社には集まったのだと思います。
見よう見まねで、家の柱をのこぎりで切ろうとしていた大工の息子。
音が出る不思議を解きたくてラジオを手作りし、500Vの感電経験がある電気担当。 乗り物好きが高じてJR全線乗りつぶしまであと少しのメカ担当、などなど。
好奇心が探究心になり、実際に試し、失敗をし・・・。
もっとああなれば・・・。こういうのがあれば・・・。
そんな、お客様の声、つまり“夢”を具現化するのが私たちの仕事です。そして多くのものを製品化してきました。 お客様の夢をかなえることで頭がいっぱい。
だから、私たちに“夢”はないのです。
「お客様の夢をかなえることが私たちの夢」ではありません。
「お客様の夢をかなえることが私たちの現実」なのです。
雨の日にビニールに包まれて届けられた新聞を目にしたことのある方は多いと思います。その状態、新聞をビニールで包装するラッピングマシン「WZ」型が当社技術陣の底力を示す製品となりました。
それまでの長きにわたり、当社のラッピングマシンは半自動給紙を特徴としていました。
それを棄て、今までの当社機とはまったく違う製品をつくりあげたのは、こだわりとともに備えている柔軟性の集大成ともいわれ、業界からの注目を浴びています。
ラッピングマシンのデビュー当時、「お客様の使いやすい製品」として、包装する新聞を半自動的に機械内部に送り込む機構を採用して好評を得たものの、正確に一部一部を給紙する構造がスピードの足かせともなっていました。
お客様方がラッピングマシンに慣れたため、自動給紙という利便性より、より早い機械を求める声が高まっていたのです。
そこで他社機との差別化、いわゆる当社のオリジナリティともいえた半自動給紙機構を廃止。そして、どこよりも早く、どこよりも安定したラッピングの出来る機械として「WZ」型が誕生しました。
販売部門である川上機工により「選ばれる3S」(3S=speed,silence,smooth)とコピー付けられた当機は販売も好調となり、さらにその改良版たる「WZP」型は「選ばれた3S」とコピーも実績を反映されたものになりました。
ラッピングマシンの開発でそうであったように、私たちの技術部は過去現在の形にとらわれない、新たな発想力をつねにもちつづけています。
その柔軟性を養えるのは、当社技術陣のもって生まれた能力もさることながら、お客様と直結している川上機工との濃密な連携体制にあります。
「こんなものがほしい」
「ここを改良してほしい」
お客様の声を反映した営業からの要望は、必ずしも私たちの意図するものではありません。しかし、それが市場の求めるもの(現実)であり、自己満足より大切なものであることを数々の成功体験からよく理解しています。
製造メーカーのエンジニアというと、かたいモノをつくるイメージが先行するかと思います。
しかし私たちの成功体験をふりかえると、そこには必ず“心”がありました。使いやすくするために。壊れにくくするために。より安くするために。
そして、誰かのために。そうしたものが内包されていない図面は線にぬくもりがなく、結果的によいものではありませんでした。
よりよい設計開発に必要なもの。それは出図までに繰り返される、何度もの打ち合わせからくるコミュニケーションかもしれません。
また、製造との打ち合わせも頻繁に行い、よりつくりやすい製品づくりにも傾注しています。
それが低コストを実現する私たちの設計開発手法です。
特許・実用新案
出願番号 発明・考案の名称
特願2002-185606 紙束捌き装置
特願H06-38762 丁合機における給紙装置
特願2003-152357 新聞折込丁合機
実願2006-001372 重送防止錘部材
実願2006-007157 給紙装置の捌き力調整具
その他、多数出願中。