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あいむあらいぶ

40歳を迎えて本当にやりたいことを実現したり言いたいことをいえるよう、個人ブログはじめました。よろしくお願いします。

退職面談を翌日に控えて、ITシステム業界でのサラリーマン生活を振り返って思うこと

IT業界 雑記 退職 仕事術

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かるびです。
会社で年に2度行われる賞与査定の面談が明日となりました。この機会を利用して、上司に正式に今の会社の退職を申し出る予定です。(一度打診したが蹴られた)
今日は、退職をお願いする面談を明日に控え、仕事について思ったことをとりとめもなく書いてみたいと思います。

なぜ会社を辞めたいのか

人間関係が嫌とか、業界がブラックだから嫌で辞めたいんじゃないのです。仕事のやりがいがほぼゼロになったこと、そして40歳を迎えてどうしても1年程度の長い休みを取ってリフレッシュしたかったが、会社が長期休暇を認めてくれなそうであること。以上から、退職を決意しました。
 
また、職種的にモチベーションが低いとみんなに迷惑をかけるからです。かるびの今の職種は「採用担当」「人材開発」担当です。会社の仲間を増やし、やる気を高めてもらうための職種に就いている人材が中途半端なモチベーションではやっていけるはずもありません。

今の会社に入ってから12年経った

干支が一回りしました。今の会社に12年務めて、今はもうモチベーションもあまりなくなってしまいましたが、昔は結構幸せな時間もありました。
 
2003年から今の会社でお世話になり始めました。当時は50人ほどのローカルなベンチャーソフトハウスでした。社長も若くイケイケでした。最初の4年間は業界未経験からシステムエンジニアとしてデビューさせてもらい、いくつかのプロジェクト現場で常駐してました。
 
12か月連続で月間残業100hオーバーとか、入社後の研修ではJava言語だったのに最初配属された開発現場で、5年目社員としてC言語の開発案件に入れさせられたこととか、残業100時間やったのに残業代はなぜか40時間分しか出なかったりと、割と過酷でブラックな職場環境を一通りお約束のようにこなしたのも、今になってはいい思い出だったりします。※※今は時代が時代だけに全部是正されてます(*`ω` *)※※
 
また、その後エンジニアに見切りをつけて退職しようと思ったら、急に会社で営業職のポストが空いて見よう見まねで営業を始めたこと、そしてその延長線上でだれもやらないからといって、事務職と採用職も兼任してそのまままた3年近く残業100Hオーバーの日々が始まったりもしたこと、その功績が認められたのか異様な速さでポストだけ上がったことなど。会社はその間、50人から750人の会社に成長しました。
IT企業だとよくある話でしょうか?
それも、今となっては良い思い出となっています。

サラリーマンである以上

サラリーマンである以上、会社の方向性、方針があって会社から命令をされて動く。時間を切り売りして、その代償としてお給料を頂く契約だから、それは仕方ないと思います。
どうしてもその働き方の構造上、日々の仕事は多かれ少なかれ自分の意向より、雇い主の意向が優先されて業務に従事することになります。なので、基本的にモチベーションを保ちづらく、仕事には義務感ややらされ感が漂いがちなのがサラリーマンの難しいところです。

でもモチベーションの高い時期もあった

が、それにもかかわらず、あまりそれが苦にならず、稼働が月間300Hを超えたとしてもモチベーションを高く保てた時期が確かに昔ありました。
その時期は、なぜそんなモチベーションをキープできたんだろうか。考えてみました。
 
ランナーズ・ハイのような効果や、若かったからノリでできた、ということもあるかもしれない。でもそれだけじゃ説明が付きません。
 
それは何だったのかと言うと、当時の自分は、その仕事をしている時間を、完全に自分事として捉えることができていたんじゃないかってこと。与えられた仕事を自分事として捉えられるかどうかは、完全に自分の主観に依存します。自分の好きなことをしているんだ、と思いこむことができれば、それはやらされ仕事ではなくて、プライベートで趣味などに没頭しているときと同じくらい、自分にとってかけがえのない時間だったんじゃないかってことです。

じゃあどんな仕事なら前向きになれるのか

では、与えられた仕事に対して、どうあれば自分自身がそれを自分事として捉え、幸せに仕事に打ち込めるのか?どんな状態だったらそうなれるんでしょうか?
たとえば、会社から与えられた仕事が自分のやりたい仕事と合致している時、また、会社から指示された仕事内容が、自分の成長のために必要だと自分で思えた時などでしょうか。

お金じゃないんです(多分ね)

もちろんお金がたくさんもらえるからモチベーションが湧くというのもあるのかも
しれません。が、仕事へのモチベ―ションを保つのに、究極的にお金は十分条件となりうるが、必要条件ではない、と思います。なぜなら、給料の多寡はモチベーションをキープする燃料としては持続性に欠けるからです。例えば、仮に新年度になって昇給したとしてもその嬉しさって持続しないですよね。もってもせいぜい1か月~2か月くらいのもので、時間がたてば「もっと、もっと」となって欠乏感が戻ってきます。きりがないんですよ。例えが適切かどうかわかりませんが、年棒を滅茶苦茶下げられたプロ野球選手がフリーエージェント(つまりクビ)になって別の球団に拾ってもらった時って、必ず「お金じゃないんです、誠意です」って言って入っていきますよね。

モチベーションが切れないようにどうすればよかったのか

かるびの場合は、2008年以降、入社6年目から緩やかに仕事へのモチベーションが下がっていきました。リーマンショック下、採用担当として退職勧奨や求職者対応などですり減ったことがきっかけだったと思います。まぁ何が主要因っていうのは切り分けが難しいですね。少しずつモチベーションが何かしらの原因で落ちていきました。

そこで、自分の会社生活をざっくり自分のやる気を軸として3つに分けてみます。

Phase1:本当に楽しく仕事ができている充実した時期(最初の5年位)
Phase2:モチベーションもそこそこの時期(次の3年位)
Phase3:何をやっても面白くないつまらない時期←イマココ
 
今はもうPhase3の最終段階へと移行してしまったので、あとはすっきり辞めるだけかなと思っているのですが、心残りとしては、もう少し前に手を打てなかったのかなということ。
Phase2の「モチベーションそこそこ期」の時期に、もっと仕事を楽しくこなす工夫をすればよかったのかな、と考えました。会社が楽しい仕事を与えてくれないのなら、自分自身で楽しむ工夫をすればよかったのかなと。

(サラリーマンの)仕事は所詮ゲームであると定義する

昔読んだ元トリンプのカリスマ社長の吉越浩一郎氏の金言を思い出しました。
 
「仕事はゲームである」
 
与えられた仕事でも、自分の中で再定義してゲームとして捉えることで、つまらないものでも視点がかわり、モチベーションが戻ることもあるのではないでしょうか。
吉越さん自身、外資系企業を渡り歩いた傭兵のようなタイプのサラリーマンでした。サラリーマンである以上、仕事は仕事。割り切って、面白くするための工夫をしないといけないわけです。1冊紹介しますね。(なんかイケハヤ氏風タイトルです・・・)
 

 

仕事をゲームとして捉える効果

仕事をゲームとして捉えることで、以下の2つの効果があると思います。

1.視点が変わる

自分自身で設定した課題をクリアするための楽しいゲームだ、と再認識できれば、少なくともやらされ感とはおさらばできそうです。

2.深刻ではなくなる

仕事を所詮ゲームである、と捉えれば、少なくとも深刻に悩む、という感覚がなくなるはずです。どんなにえげつない状況になっても、置かれた状況にマインドが同一化されにくく、客観的に起こっていることを捉えられるはずなので、楽になります。

いろいろありましたがそろそろゲームオーバーです

もうちょっと早く吉越式で乗り切っておけばよかったのかな、と思いましたが、時すでに遅し。今の状況、ちょっとゲームとして捉えることができません。別のゲームがしたいので、12年続いたIT業界でのゲームも一旦ゲームオーバーとしたいと思います。
辞めるときは、せめて深刻にならないようにしよう。そう思います。

取り留めないですが、今日はそんなところで。
かるび