現代自動車が「ジェネシス」ブランドを分離し、世界の高級車市場に進出する。世界の高級車ブランド市場は現在、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディというドイツ系3社が65%のシェアを握っている。1976年に小型車「ポニー」の量産で軌道に乗った韓国自動車産業は39年の月日を経て、世界の頂点に挑戦する。
現代自は4日、会社創立以来48年間使用してきた単一ブランド「現代自動車」とは別に高級車専用ブランド「ジェネシス」を立ち上げると宣言した。これまでの高級車ブランド「エクウス」は今後使用しない。ジェネシスは現代自のロゴではなく、別のロゴ、エンブレムを使用する。トヨタの高級車ブランド「レクサス」がトヨタのロゴを使用しないのと同様だ。
■5年以内に6車種
現代自の鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長は「ジェネシスブランドに全力を注ぎ、韓国を代表する名車を育て、世界の高級車市場に進出したい」と述べた。具体的には2020年までジェネシスブランドで6車種を投入する。新型ジェネシスと来月発売される超大型セダン(新型エクウス)を主力とし、20年までに中型ラクジュアリーセダン、大型ラクジュアリーSUV(スポーツ多目的車)、高級スポーツタイプクーペ、中型ラクジュアリーSUVなどを発売していく。
ジェネシスブランドのモデル名はG70、G80、G90のようにアルファベットの「G」が付く。新型ジェネシスは「G70」、新型エクウスは「G90」となる。ただ、韓国市場ではエクウスの高級車としてのイメージが確立されているため、来月発売の新型エクウスのモデル名は「EQ900」とする。
高級ブランドでのデザインの重要性に配慮し、現代自は世界的なカーデザイナー、ルク・ドンカーヴォルケ氏を迎える。元ベントレーのチーフデザイナーで、アウディ、ランボルギーニンなどでもデザインを担当した経験を持つ。ドンカーヴォルケ氏は来年前半に現代自に合流し、ジェネシスの専属デザインチームを統括する。