3年半ぶりに開かれた3か国の首脳会議。
3人の首脳がそろって写真撮影です。
議長国、韓国のパク・クネ大統領が呼びかけて。
手を重ねました。
こんばんは。
ニュース7です。
日本と中国、韓国の首脳会議。
3人の首脳の話し合いは、1時間半余り続きました。
首脳会議で、安倍総理大臣ら3首脳は、首脳会議の定期的な開催と、来年、日本で会議を開催することで一致するとともに、日中韓3か国のFTA・自由貿易協定の締結に向けた交渉を、加速していくことなどを確認しました。
およそ3年半ぶりの首脳会議。
冒頭、3人の首脳が発言しました。
3首脳で建設的な議論を行い、そして3か国の国民、また地域の人々にとって、また地域の人々のためになる大きな成果を得て、来年の日本でのサミットにつなげていきたいと思います。
そして会議では、首脳会議の定期的な開催を再確認し、来年、日本が議長国を務め、日本で会議を開催することで一致しました。
また、日中韓3か国のFTAの締結に向けた交渉を加速していくことや、温暖化対策を話し合う国連の会議、COP21で、法的拘束力のある、すべての締約国に適用される合意に向けて、協力していくことを確認しました。
このあと共同記者発表に臨みました。
また安倍総理大臣は、北朝鮮について、日本にとって最重要課題である拉致問題の解決に向け、私から両首脳に対して強く訴えかけた。
挑発的な行動を自制し、国連安保理決議や6者会合の共同声明を順守し、非核化に向けた具体的な行動を取るよう、3か国で連携して北朝鮮に強く促していくことを、首脳レベルで確認できたことは、大きな成果だと述べました。
韓国のパク大統領は、日中韓3か国の枠組みを正常化する契機になったと評価しました。
中国の李克強首相は、3か国のFTA交渉を加速するなど、東アジアの経済一体化に向けた協力を強化すべきだという考えを示しました。
一方で、日本に対して、歴史問題で前向きな対応を促しました。
安倍総理大臣は、午後6時半ごろから、中国の李克強首相との日中首脳会談に臨んでいます。
会談では、去年11月の習近平国家主席との首脳会談で、安倍総理大臣が提案した、経済関係のさらなる進展、東シナ海での協力など、4つの方針に沿って、具体的な協力の進め方を議論しているものと見られます。
では、政治部の岩田記者に聞きます。
岩田さん、安倍総理大臣にとっても初めてとなる3か国の首脳会議ですけれども、ねらいどおりに進んだと言えるんでしょうか?
対話の継続という成果は得られたものの、関係改善までには依然、多くの課題が残されていることを、改めて印象づける形となりました。
今回、3か国の首脳会議の定期開催が再確認され、来年、日本が議長国を務めることでも一致し、政府内からは安どする声も出ています。
ただ会議では、李首相が、協力というものは、歴史など、敏感な問題を善処するうえで成り立つ。
一部の国の間では、いまだに深い理解が成り立っていないと述べるなど、日本をけん制する場面も見られました。
安倍総理大臣は、3年ぶりの首脳会議を弾みにして今後、両国との対話を本格化させたい考えですが、歴史認識を巡る問題をはじめ、両国との間の懸案をいかに解決していくのか、手腕が問われることになります。
岩田記者には、また後ほど聞きます。
日中韓首脳会議、前回行われたのは、2012年5月でした。
そのときの首脳は、3人とも、今回と違います。
日本は民主党政権で野田総理大臣。
中国は温家宝首相。
韓国はイ・ミョンバク大統領でした。
しかしその後、日本と両国との関係は悪化していきます。
尖閣諸島や竹島を巡る対立、それに歴史認識の問題などで、会議は3年半にわたって途絶えていました。
日本と中韓両国との間には、さまざまな懸案がありますが、今回、中国と韓国の首脳は、どのような発言をしたのか。
そのポイントを、中国担当の逵記者と、韓国担当の矢野記者に聞きます。
まず逵さん、李克強首相の発言のポイントですけれども、どんなところにありましたか?
李克強首相は、きょうの首脳会議や共同記者発表で、北東アジア、あるいは東アジアの経済一体化ということばを、何度も口にしました。
中国は今回の会議で、日中韓のFTA・自由貿易協定の交渉加速を強く望んでいたんです。
中国経済の減速が鮮明になる中で、安定した経済成長を維持するには、韓国とだけでなく、日本との貿易も増やす必要があるためです。
また、TPP・環太平洋パートナーシップ協定に参加していない中国としては、みずからが中心となる東アジアの経済一体化を進めたいと考えているんです。
一方で李首相は、3か国の指導者の対話メカニズムを、二度と妨害してほしくないし、そうならないと信じていると述べるなど、歴史問題にも重ねて言及しました。
歴史問題で、日本にくぎを刺したんですけれども、中国は、経済成長のために、日本との協力を必要としていまして、それだけに、妥協できない歴史問題に経済の足を引っ張られたくないという本音が透けて見えました。
そして、矢野さん、あすは安倍総理大臣と、パク大統領の初めての日韓首脳会談が予定されています。
韓国はどう臨むんでしょうか。
パク・クネ大統領は就任以来、日本との関係において、いわゆる従軍慰安婦の問題を重視しており、安倍総理大臣との会談で、議題として取り上げるのは間違いありません。
会談では、この問題の解決に向け、日本側が譲歩すべきだと主張するものと見られ、安倍総理大臣から直接、具体策について言質を引き出したい考えだと思います。
韓国メディアも、この問題を巡って、安倍総理大臣がどのような発言をするのかに、大きな関心を寄せています。
一方で、同盟国のアメリカからは、日本との関係改善を強く促されており、パク大統領としては、初めての日韓首脳会談を通じて、関係の修復に取り組む姿勢を内外に印象づけたい思惑があります。
パク大統領はこのところ、歴史認識の問題と、安全保障や経済などの問題を切り離して取り組む方向にかじを切っており、北朝鮮の核問題への対応や、経済交流の活性化などでは、日本との連携に積極的な姿勢を示すものと見られます。
再び、政治部の岩田記者に聞きます。
その日韓首脳会談、ポイントはどこになりそうですか?
あすの会談では、北朝鮮の核開発や、中国の海洋進出の活発化など、東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中で、共通の価値観を持つ隣国として、緊密な連携を確認したい考えです。
さらにTPP交渉の大筋合意を踏まえて、中国も含めた経済連携を積極的に進めていく方針でも一致したいとしています。
一方、パク大統領が事実上、首脳会談の前提条件と位置づけてきた、いわゆる従軍慰安婦の問題も焦点です。
安倍総理大臣は、ことし8月に発表した、戦後70年談話で、戦場の陰には、深く名誉と尊敬を傷つけられた女性たちがいたことも忘れてはならないという記述を盛り込み、パク大統領に配慮を示しました。
ただ、先の大戦に関する賠償や請求権の問題は、完全かつ最終的に解決済みだとする従来からの日本政府の立場を転換するのは困難です。
安倍総理大臣としては、対話を継続する中で、打開策を探っていきたい考えですが、パク大統領が、こうした安倍総理大臣の姿勢に、理解を示すのかが注目されます。
仲のよかったという小学生3人の命を奪いました。
けさ、宮崎県都城市で、3階建ての店舗兼住宅が焼けた火事で、母親と小学6年生の長男、それに遊びに来ていた同級生2人の合わせて4人が死亡しました。
建物の2階部分からは、煙が立ち上っています。
きょう午前8時半ごろ、宮崎県都城市の3階建ての店舗兼住宅から火が出て、1階部分のおよそ70平方メートルと、2階の壁などが焼けました。
この火事で、中村知子さんと、長男で小学6年生の優宇さん、それにきのうから泊まりがけで遊びに来ていた、優宇さんの同級生の田畑陽仁さんと、宇都琳舜さんの合わせて4人が死亡しました。
また、3階の部屋に住む87歳の女性が、煙を吸って軽いけがをしました。
火事が起きた鉄筋コンクリート3階建ての店舗兼住宅。
警察によりますと、2階に中村さん一家、3階に2世帯の合わせて3世帯が住んでいるということです。
そして、1回の倉庫が最も激しく焼けていたことが分かりました。
ここでは以前、中村さんの家族が鮮魚店を営んでいたということです。
亡くなった4人は、その真上に当たる2階の部屋で見つかりました。
1階から3階は、建物の中にある階段でつながっているということです。
煙は、短い時間で階段を伝って、2階に広がったと見られ、煙を吸い込んで死亡した可能性があるということです。
3人が通っていた小学校の校長の話では、仲のよいクラスメートだったということです。
警察と消防は、1階が火元の可能性もあると見て、あす、現場検証をして、詳しい火事の原因を調べることにしています。
先週、東京にあるトルコ大使館前で、乱闘騒ぎが起きました。
衝突したのは、クルド系トルコ人のグループとトルコ人のグループです。
乱闘の原因は、きょう、トルコで実施されている総選挙。
日本での在外投票の場で、激しい対立が表面化したんです。
さらにネット上では、乱闘騒ぎの前から、双方による激しい応酬が繰り広げられていました。
先週のトルコ大使館前での乱闘騒ぎ。
警察官2人を含む、少なくとも10人が重軽傷を負いました。
外国人どうしの乱闘騒ぎが、なぜ日本で起こったのでしょうか。
クルド人は独自の国家を持たない民族で、一部が武装組織を作り、長年、トルコからの分離独立を目指して、政府と対立しています。
トルコでは6月にも総選挙が行われ、強権的な与党への批判票を集めた、クルド系政党が躍進。
与党は初めて、過半数を獲得できませんでした。
連立協議が不調に終わり、再び行われる総選挙でも、しれつな選挙戦を繰り広げています。
この対立が日本でも表面化したのです。
トルコ大使館前での乱闘騒ぎや小競り合いは、4回起きていました。
最初の乱闘は、午前6時50分ごろ。
警視庁が警戒を始める予定時刻のおよそ1時間前でした。
午前8時ごろと午前9時ごろに小競り合いがありましたが、いったん収まります。
そして午前11時ごろ。
再び乱闘となります。
警察官およそ100人が出ていましたが、集中的に配置されていた大使館前とは別の一角で殴り合いが起き、拡大しました。
さらに在外投票を巡っては、投票日前から、インターネット上で、双方が激しく応酬していました。
1票を投ずるために来ることが義務であると、フェイスブックに書き込む与党の支持者。
一方、クルド系政党への支持を呼びかけるフェイスブックには、大使館に集結せよ、大統領の独裁を許すな。
双方ともに支持者に投票に行くよう、強く求めています。
脅迫めいたメッセージが届いた人もいました。
与党を支持する、こちらの男性のフェイスブックには、お前らをこの国に埋葬してやるというメッセージが送られてきました。
クルド人も与党の支持者が集団で投票を呼びかけていることを知り、危険を感じていました。
双方の激しい応酬について、トルコ情勢に詳しい専門家は、こう分析します。
今回の乱闘騒ぎを受け、警視庁は、騒ぎの兆候など、各国の大使館などとの情報交換をより密接に行い、連携を強化することや、外国の政治情勢の変化が、日本に住む外国人の間に影響を与えていないか、より注意深く、情報収集に当たる方針です。
危機管理の専門家は、国際情勢が、日本国内の治安に与える影響について、次のように指摘します。
次は、横浜市のマンションで傾きが見つかり、くいのデータが改ざんされていた問題です。
工事を請け負った旭化成建材の担当者が、過去に関わった物件は41。
このうち、半数近くでデータの流用などが行われていたと見られることが社内調査で分かりました。
会社側は、こうした内容をあす、国土交通省に報告したうえで公表することにしています。
旭化成と旭化成建材は、旭化成建材が過去10年余りに請け負った3040件について、データの流用が、ほかにもないかどうか調査を進めています。
横浜市のマンションの現場の施工管理者が関わった物件は、合わせて41件に上りますが、旭化成によると、このうち20件近くで、同じようなデータの流用などが行われていたと見られるということです。
この施工管理者は調査に対し、流用などをおおむね認めたうえで、データを紛失したり、うまく取れなかったりしたためだなどと話しているということです。
会社側は、これまでのところ、横浜市のマンション以外に、建物に異常が見つかったという報告はないとしていて、あす、41件の調査結果を国土交通省に報告したうえで、公表することにしています。
一方、旭化成建材が関わった物件では、横浜市のマンションを含め、これまでに7つの物件で、データの流用などが確認され、関わった担当者も複数に上っています。
このうち、北海道はきょう、新たに学校施設と道営住宅で、データが流用されているのが見つかったと発表。
高橋知事は。
国土交通省は会社の管理体制に問題があったと見て、近く、立ち入り調査を行うことにしています。
続いては、この人、アインシュタインらの訴えをきっかけに始まった国際会議です。
世界各国の科学者が集まって、核兵器廃絶について話し合う会議ですが、被爆から70年のことし、初めて長崎で開かれました。
会議の前に、科学者たちが訪れたのは、長崎市にある小学校です。
今から70年前、原爆の投下によって、多くの児童らが犠牲になりました。
建物には、今でも当時の爪痕が残っています。
ここは1500人がいたんですけど、児童が。
科学者たちは当時、この学校に通っていた男性の案内で、校舎の中などを見て回りました。
今回、36か国からおよそ170人の科学者などが参加したこの会議。
およそ60年前、初めて開催されたカナダの漁村の地名にちなみ、パグウォッシュ会議と呼ばれています。
開催のきっかけは、冷戦下の1955年、物理学者のアインシュタインと、哲学者のラッセルが、核兵器廃絶を訴える宣言を出したことでした。
原爆による甚大な被害を知った科学者が、原爆開発に関与した反省や、人類が存続できなくなるかもしれないという危機感から、定期的に核廃絶について議論を交わしています。
被爆地、長崎での開催は、今回が初めてです。
初日のきょう、核兵器の非人道性について意見を交わしました。
この中で、長年、被爆者医療に携わってきた、日赤長崎原爆病院の朝長万佐男名誉院長が、70年たっても、被爆者が新たに白血病やがんなどになる割合は高いとする調査結果を示しました。
その上で、原爆による健康被害は今も続いているとして、次のように訴えました。
パグウォッシュ会議は、今月5日まで開かれます。
先ほどの、日中韓首脳会議のニュースの中で、安倍総理大臣がことし8月に発表した、戦後70年談話について、戦場の陰には深く名誉と尊厳を傷つけられた女性がいたことも忘れてはならないとすべきところを、尊敬とお伝えしてしまいました。
失礼しました。
では次です。
ラグビーのワールドカップは、ニュージーランドの連覇で閉幕。
一方、日本代表は、次は7人制でオリンピック出場を目指します。
世界ランキング1位のニュージーランドと、2位のオーストラリア。
前半はニュージーランドがボールを支配。
鮮やかなトライでリードを広げます。
後半は、オーストラリアも反撃し、4点差まで迫りますが、試合終了間際。
あーっと、パスが乱れた。
蹴りだしていく。
ニュージーランドは、途中出場のバレットが独走。
試合を決定づけるトライとなりました。
ニュージーランドは史上初の連覇。
大会最多となる3回目の優勝です。
一方、日本代表は、来年のリオデジャネイロオリンピックで初めて採用される7人制のメンバーを発表。
ワールドカップを戦った15人制代表からは、早稲田大の藤田慶和選手が選ばれました。
トライ!最後は藤田。
藤田選手は、ワールドカップにチーム最年少で出場。
アメリカ戦では初トライを挙げました。
7人制の日本代表は、今月7日から香港で行われるアジア予選で、オリンピック出場を目指します。
競馬の秋の天皇賞。
1番人気のラブリーデイが優勝しました。
重賞レース3連勝中のラブリーデイ。
初の天皇賞制覇を目指しました。
ゲートイン完了。
スタートしました。
いいスタートが切れたと、浜中騎手。
好位置につけます。
さあ、残り600メートル。
最後の長い直線。
ラブリーデイは3番手の位置から。
ラブリーデイが早くもここでこらえにかかるか。
ラブリーデイが捕まえにかかる。
先頭に立ったのはラブリーデイだ。
ラブリーデイ、ラブリーデイが、ラブリーデイが先頭!このまま押し切れるか、ラブリーデイ、勝った!人気に応えました、ラブリーデイ。
6月の宝塚記念に続くG1、2勝目です。
払戻金はご覧のとおりです。
こんばんは。
気象情報です。
11月は寒い朝で始まりました。
けさの気温、振り返りますと、広く青い表示、10度を下回りました。
今シーズン一番の寒さとなった所も多く、東京や大阪、福岡、今シーズン初めて1桁まで下がりました。
あすは冷たい雨の所、多くなりそうです。
2つの低気圧が進んでいくために、雨の所が多いでしょう。
雨の予想を見ていきます。
すでに九州、降りだしている所がありますが、このあと、雨雲、東に進んでいく予想です。
特に太平洋側、雨足が強まるでしょう。
通勤・通学の時間帯は、中国、四国から関東、広く雨の予想です。
特に関東甲信では、昼前を中心に激しい雷雨や突風にも注意をしてください。
午後は東北でも本降りになりそうです。
あすの天気、見ていきます。
ここはアフリカのマダガスカル。
2015/11/01(日) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽3年半ぶりの首脳会議 日中韓の発言・成果は 【キャスター】守本奈実,【サブキャスター】中山庸介,【気象キャスター】菊池真以
詳細情報
出演者
【キャスター】守本奈実,【サブキャスター】中山庸介,【気象キャスター】菊池真以
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:28418(0x6F02)