ちびまる子ちゃん【お父さんのきょうだいげんかの巻/うれしい初孫の巻】 2015.11.01



(すみれ)はいさくらです。
あらっお兄さん。
(一同の笑い声)
(一郎)いやぁこんなおいしいすみれさんの料理が食べられるならもっとちょくちょく寄らせてもらわないとな。
いえ有り合わせばかりで。
(まる子)お母さん急いで魚屋さんにお刺し身買いに行ってたよね。
お肉も高いの買ってきてるし。
(さきこ)シッ!
(一郎)ん?う〜ん。
そのお芋はおばあちゃんが煮たんです。
(ヒロシ)兄さん今日はこの後用事あるのか?
(一郎)いや。
(友蔵)じゃあゆっくりしていくといい。
(おばあちゃん)たまにはそうおし。
そうだな久しぶりだからなそうさせてもらおうかな。
ぜひ夕飯を食べてってください。
よしっ!すしでも取ろう。
え〜!?ねえ?おすしって今言った?うん。
そう聞こえた。
まさかあたしたち2人して聞き間違ったってことないよね?何言ってんだお前たち。
こういうときにすし取らないで人間いつすし取るってんだ。
母さん松!松!えっ!一番高いやつじゃん。
やった!はいはい。
分かりました。
ありがとう一郎伯父さん。
伯父さんのおかげでおすしがわが家にやって来るよ。
しかも松だよ!松!ありがとう一郎伯父さん。
おいおい2人とも…。
ありがとう一郎!
じいさんあんたまで
よしっそれじゃあやるか。
たまに兄弟が揃ったってのにお茶だけじゃな。
ちょいといいのがあるんだよ。
おっいいねぇ。
何じゃヒロシわしには内緒じゃったのか?こういう日のために取っといたんだよ。
持ってくる。
まだ明るいんじゃからほどほどにの。
分かってるって。
(おばあちゃん)やれやれ。
あんたたちは夕飯までに宿題しちゃいなさい。
(さきこ・まる子)はーい。
お昼ご飯もおいしかったし夜もおすしだなんて幸せ過ぎて罰が当たりそうだよ。
やだぁ変なこと言わないでよ。
だって松だよ!松!梅や竹じゃないんだよ。
確かにまる子たちにとって松竹梅の松はなかなかお目にかかれない憧れの世界である
梅や竹とどう違うのかな?だいたい梅ですらめったに食べないのにあたしたちに違いなんか分かんないよ。
もっともである
あとは臨時収入で完璧だね。
はっ?ねえあんた久しぶりに親戚の伯父さんが来てるんだよ。
そういうときにほら…。
「大きくなったな。
はい」わ〜ありがとう伯父さん!なんてよくあるじゃん。
いやらしい顔しちゃって。
だけど一郎伯父さん意外と鈍感だからな。
まっうちのお父さんの兄弟じゃしょうがないけどさ。
言いたい放題である
あたしは期待しないでおくわ。
おすしの松でもう十分。
それ以上欲張ったらホントに罰当たりそうだもん。
それより宿題宿題。
できてないとせっかくのおすしお預けになっちゃうよ。
あっそうだった。
よっしゃ〜。
かぁ〜…うめぇ。
そうだろそうだろ。
さっさっもう一つ。

(騒ぎ声)
(おばあちゃん)やってるやってる。
ええ。
お父さん張り切っちゃって。
じいさんもうれしそうじゃ。
すみれさん色々ありがとうね。
えっ?よしてくださいおばあちゃん。
あらたまって。
(2人)フフフ…。
ハァ〜終わった!あたしも!これであとは心置きなくおすしだね。
「松を待つ」なんちゃって。
プッフフフ…。
やだぁ全然面白くないけど笑っちゃう。
お母さんまだ電話してないよね。
フフッ早くしないかな。
きっと今まで食べたことないほどおいしいんだろうな。
どうしようそのおいしさを知っちゃったらあたしたちもう後戻りできないかもしれな〜い。

(ヒロシ)ひでえじゃねぇか!
(2人)ん?ん?
(一郎)別にいいじゃねぇか。
よくねぇ!お父さん。
(おばあちゃん)どうしたんじゃ?ヒロシのやつがケチなんだよ。
(ヒロシ)兄さんが悪いんだろ。
(2人)フンッ!何やっとるんじゃいい年して。
おじいちゃん!ちょっとおじいちゃん!ん?あ〜いやぁいい気持ちで寝てしまったわい。
ん?どうしたんじゃ?みんな。
もう帰る!お邪魔しました。
(すみれ)えっ夕飯も一緒に…。
とっとと帰れ帰れ!
(すみれ)お父さん!言われなくてもそうする!一郎伯父さん。
伯父さん。
じゃあねお姉ちゃんまるちゃん。
これ一郎。
じいさんばあさん達者でな。
(すみれ)お兄さん。
えっ?何じゃ?何じゃ?えっえっ!?お父さん何があったのさ!
(さきこ)お父さん!うるさい!ちょっとおすしは?松は?もう〜それどころじゃないよ。
あぁっ!
(2人)《松〜!》もう二度と会えない気がするね。
松…。
翌日
だいたいお父さんが松だなんて言ったときから変だと思ったんだよ。
この幸せが長く続くはずがないって。
やっぱり罰が当たったんだ。
(たまえ)大変だったね。
分相応に梅にしとけば食べられたかもしれないのに。
そういう問題ではない
おすしはともかくケンカは困るよね。
そうなんだよね。
まるちゃんのお父さんと伯父さん早く仲直りするといいね。
うん。
(漫才師)お前モテねぇな。
女褒めたらいいんだよ。
(漫才師)やあすてきなしっぽですね。
(漫才師)誰だよ?それ。
(漫才師)犬でーす。
お父さん。
ん?あっ?一郎伯父さん…。
久しぶりに昨日…。
(ヒロシ)向こうが勝手に来たんだ。
来てくれなんて頼んでねぇよ。
だいたい大人のことに子供が余計な口出すんじゃねぇ。
何さ!何さ!何さ!どうしたの?人が心配してるのにお父さんめ!さくらヒロシじゃなくてさくらヒドシだね。
フフッ何それバッカね。
バカじゃないよ。
そんなこと言うならお姉ちゃんもさくらさきこじゃなくてさくらさかないこだよ。
はぁ?もうさくらいじわるこだよ。
さくらいやみこでもいいよ。
・さくらいいこぶりっこ!・
(さきこ)さくらバカ子!・バカって言ったもう〜!さくらおにばばあこ!
(ヒロシ)おいおい2人ともいいかげんにしろ!もういいだろ!お互い謝れ!お父さんに言われたくないね。
あぁ?自分だってケンカしてるじゃん。
謝ってないくせに。
ホント説得力ない。
大人のくせにさ。
そうよみっともない。
お前たち何だよ?ケンカしてたんじゃないのか?それとこれとは別だよ!だいたいお父さんのせいでこっちもこうなったんだから。
俺のせいかよ?
(さきこ・まる子)そうだよ!・
(すみれ)あらっお兄さん。
(3人)ん?昨日は申し訳なかったねすみれさん。
いえこちらこそ。
一郎。
(友蔵)おおっ。
ちょうどこれから夕飯なんですよ。
よかったら上がってってください。
ああいや今日は違うんだ。
・伯父さん。
こんばんは。
(一郎)こんばんは。
どうしたの?忘れ物?ああまあそんなところかな。
アッハハハ…。
あっ。
お父さん。
お父さん。
う〜ん…。
(一郎)ヒロシ。
昨日はその…すまなかったな。
えぇっ!?いや俺もな…。
(一同)フフフ…。
ハァ〜。
何が原因だったんじゃ?
(一郎)大したことじゃないんだ。
酒が入ってたからよ。
一郎!ヒロシ!
(2人)はい!
(おばあちゃん)何だったんじゃ?煮っ転がし兄さんが全部食っちまってよ。
えっ?まさかそれだけ?だって全部食っちまうことないだろうが。
ヒロシはいつだっておふくろの煮っ転がし食えるじゃねぇか。
そうだけどよ。
ハァ〜…あきれたね。
ハァ〜…。
ハッハハハ…。
(おばあちゃん)昨日たくさん作った残りじゃ。
味付けの分量や作り方は書いておいたよ。
ありがとうな。
(すみれ)お兄さんどうも。
(一郎)じゃあ。
(まる子・さきこ)さようなら。
(おばあちゃん)気を付けての。
あれ?一郎伯父さん忘れ物って…。
懐かしい味の作り方聞きたかったんじゃないかしら。
えっ?あっ!子供のころに食べた味が食べたくなるのよ大人になると。
(すみれ・おばあちゃん)フフフ…。
いつか自分たちにもお母さんの味を懐かしく思う日が来るのだろうかと思うまる子とお姉ちゃんであった
(2人)フフフ…。
どのフルーツをキャッチするか当ててね。
よっ!ほっ!フフフ。
正解はリンゴ。
当たったかな?
(おじいさん)見てください。
こないだ生まれた孫です。
カワイイお孫さんですね。
(友蔵)どれどれ?うわ〜!これはカワイイ男の子じゃ。
孫娘です。
(友蔵・おばあちゃん)えっ!
(友蔵)このぱっちりとしたおめめ。
将来は美人さん間違いなしじゃ!いやぁまあね。
そういえば岩田さんのところもそろそろじゃ?
(岩田)ああまあ…。
いつですか?
(岩田)来月です。
楽しみですね初孫。
何と!初孫ですか?じゃあ生まれたら岩田さんしばらく老人会はお休みですな。
わしが?なぜです?そりゃあできるだけ長く孫の顔を眺めていたいでしょ?わしはそこまで…。
いやいや。
いざ孫ができたら分かりませんよ。
私は孫が生まれて初めて「目の中に入れても痛くない」というのはこういうことだと知りました。
(一同)うんうん。
わしも甘えられるとつい何でも買い与えて嫁に怒られます。
フンッ!私は子供を厳しく育てました。
たとえ孫でも厳しく育てますよ。
そう思ってもね顔を見たらつい甘くなってしまうものですよ。
(一同)うんうん。
(おばあちゃん)老人会の岩田さんのところにお孫さんが生まれるんだけどお祝いは何がいいかね?あらっそれはおめでたいですね。
(友蔵)う〜ん。
ん?おじいちゃんどうしたの?岩田さん初孫が生まれるというのに全然うれしそうじゃないんじゃ。
何で?さあな…。
うれしくないわけじゃないと思うがね。
初孫といったら生まれる前から浮かれるもんだが岩田さんはそれがまったくないんじゃよ。
厳格な人でね。
この人だよ。
怖そうな人だね。
「孫も厳しく育てる」と言っていたよ。
だからわしは言ったんじゃ。
そう思っても孫にはつい甘くなるもんじゃとな。
おじいちゃんとおばあちゃんはあたしたちが生まれたときどんな気持ちだった?そりゃあうれしかったよ。
お姉ちゃんが生まれたときはみんなでよく病院に通ったもんだよ。
(友蔵)ヒロシも毎日写真を撮っていたな。
へぇ〜。
(すみれ)たくさん撮り過ぎて写真の整理をするのが大変だったのよ。
(一同)ハハハ…。
あたしは2番目だから感動も薄れるよね。
あたしが生まれたときはお父さんはほとんど病院に来なかったし写真も少ないもんね。
けどヒロシだってうれしくなかったわけじゃないよ。
まる子が生まれたときわしは天にも昇る気持ちじゃった。
ありがとうおじいちゃん。
いいな初孫。
お下がりもなくておもちゃも買ってもらい放題。
みんなにちやほやされてさ。
次に生まれ変わったらあたしゃ初孫になりたいよ。
もっと他に夢はないのか?
翌日
よいしょ!アハハ…。
よーし!まる子!えっ?
(ブレーキ音)まるちゃん!
(おばあちゃん)まる子!まる子…。
(たまえ)まるちゃん!大丈夫かい?まる子ケガはないかい?おばあちゃん大丈夫だよ。
申し訳ありませんでした。
ハァ〜…。
まるちゃん大丈夫?うん大丈夫大丈夫。
でもびっくりしたね〜。
まる子!大丈夫なことがあるかい!おばあちゃん…。
もう少しでひかれるところだったんだよ。
気を付けなさい。
はい。
ごめんなさい。
(男の子)よーしこっちだ!
(男の子)行け行け!《まる子!》ハァ〜…。
ん?
(知美)ごめんなさい。
ハァ〜。
あの大丈夫ですか?うん。
少しおなかが痛くなっちゃって。
えぇっ!も…もしかして生まれるの?ウフフッ大丈夫よ。
予定日は来月なの。
ハァ〜よかった〜。
少し買い物し過ぎちゃって。
(知美)ありがとう。
ホントに助かるわ。
エヘヘヘ…。
あっここよ。
はぁ〜広い家だね。
ん?
(知美)どうぞ。
あ…ありがとうございます。
こちらこそありがとう。

(駆ける足音)
(2人)ん?知美さん!腹が痛いというのは本当か!お父さんお客さんが…。
ああこりゃ失礼。
(岩田の妻)あなた話を最後まで聞いてください。
ごめんなさいね。
知美さんがおなかが痛くなったって話したらお父さん慌てちゃって。
慌ててなどおらん!少しおなかが痛くなって公園のベンチで休んでいたらこのまるちゃんが声を掛けてくれて。
ねっ?ああ…はい。
うちまで荷物を持ってくれたんですよ。
ありがとう!君は命の恩人だ!いやぁそれほどでも…。
おい母さん。
ケーキでも出してさしあげなさい。
うわ〜!ハハッ。
さっ食べなさい。
いただきま〜す。
おいしい!お口に合ってよかったわ。
これも食べなさい。
でも…。
子供が遠慮するものじゃない。
あっはい。
お父さん。
ごめんなさいね。
怖い顔でそんなこと言われても食べられないわよね。
(岩田)フンッ。
《このおじさんの顔どっかで見たような》あっ!分かった!
(岩田)ん?どうしたの?まるちゃん。
おばあちゃんに写真で見せてもらった岩田さんだ。
おばあちゃん?さくらこたけっていいます。
お〜さくらさんのお孫さんだったのか。
はい。
こないだ岩田さんにお孫さんが生まれるって話になって。
まるちゃんはおばあちゃんたちと一緒に住んでいるの?そうです。
(岩田の妻)こんなカワイイお孫さんと毎日一緒にいられてうらやましいわ。
「孫は目の中に入れても痛くない」と言っておったな。
そんなことないです。
えっ?
(岩田)ん?お姉ちゃんが生まれたときはよく病院に通ったり写真もいっぱいあるけどあたしのは少ないし。
まるちゃん…。
さっきだっておばあちゃんにすごく叱られちゃって。
あたしのことはあんまり好きじゃないのかも。
それは違うわよ。
この人とっても怖そうでしょ?う…うん。
(岩田の妻)すごく厳しくて怖いお父さんだったのよ。
でもね息子たちは「この人と一緒に子育てがしたい」って言ってくれたの。
相手のことを好きで大切に思うからこそ叱ったり厳しくすることもあるのよ。
おばあちゃんはまるちゃんのことが大好きなんだね。
うん!・おばあちゃん。
ん?あっまる子。
おばあちゃんごめんなさい!さっき危ないことして。
分かってくれればいいんだよ。
あたしもちょっときつく言い過ぎたね。
おばあちゃん…。
(おばあちゃん)フフフ…。
1カ月後
カワイイ!
(友蔵)天使じゃ!まる子たちの小さいころを思い出すねぇ。
お茶が入りましたので。
どうぞ。
(岩田)わざわざお祝いまで。
申し訳ない。
いやいや。
まるちゃんも来てくれてありがとう。
カワイイ赤ちゃんだね。
(泣き声)どうした?どうした?おじいちゃんですよ!あぁっ…。
ほらっいないいないばぁ〜。
(笑い声)ハハハ…気に入ったでちゅか?いないいないばぁ〜。
(笑い声)
(岩田)べろべろばぁ〜。
(友蔵・おばあちゃん)ハハハ…。
(岩田)べろべろばぁ〜。
(まる子・知美)ハハハ…。
(友蔵)あの岩田さんもやはり普通のじいさんだったのう。
岩田さんに出会って何だかおじいちゃんとおばあちゃんのことがもっと大好きになったまる子なのであった
リンゴあめ焼きそばたこ焼きミルク煎餅?え〜?どうしても食べたい?いやいや絶対食べちゃ駄目。
もう!みんないっぺんに話し掛けないで!あたしゃ聖徳太子じゃないんだよ!次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
お楽しみにね。

(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2015/11/01(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]【お父さんのきょうだいげんかの巻/うれしい初孫の巻】

『お父さんのきょうだいげんか』の巻 
『うれしい初孫』の巻

詳細情報
番組内容
 お父さんも一郎おじさんもいい加減にしてさぁ、お寿司でも食べて仲直りしよう。ほら この赤ちゃんのかわいい顔を見て。ムスッとした二人の顔だってきっと笑顔になるからさ。
 今回のちびまる子ちゃんは『お父さんのきょうだいげんか』『うれしい初孫』の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO 
おじいちゃん: 島田敏 
お父さん: 屋良有作 
お母さん: 一龍斎貞友 
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ 

【OP曲】
「おどるポンポコリン」 

【END曲】
「100万年の幸せ!!」 

【脚本】
池野みのり 
鹿目けい子 

【絵コンテ・演出】
青木佐恵子 

【作画監督】
あべじゅんこ

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
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