高木復興相:政治団体が香典など支出 公選法抵触の可能性
毎日新聞 2015年11月02日 13時04分(最終更新 11月02日 23時14分)
自民党の高木毅復興相(衆院福井2区)が就任前の2011〜13年、代表を務める党選挙区支部と資金管理団体から、選挙区内で行われた葬儀に香典や故人の枕元に供える枕花代として計17万2000円を支出していたことが分かった。公職選挙法に抵触する可能性があり、政治資金収支報告書を訂正するという。
収支報告書によると、「自民党福井県第3選挙区支部」(現在は、同第2選挙区支部に改称)が12年2月〜13年11月に香典を2万円ずつ8回、計16万円を支出。
また、資金管理団体の「21世紀政策研究会」が11年11月、枕花の購入に1万2000円を支出していた。
福井県選管などによると、公選法は、議員本人や資金管理団体、議員本人の名前で政党支部が選挙区内で香典などを出すことをそれぞれ禁じている。ただ議員本人が葬儀に出席するなどして香典を出すことは、罰則規定から除外される。枕花に関しては罰則規定の除外はないという。
高木議員の事務所は2日、「本人が葬儀に出席するなどして自らが香典を出していたが、政治団体の香典として誤って記載していたので収支報告書を訂正することにした。枕花は後援会として会の幹部らに出したが、二度と起こらないよう厳重に注意した」などとしている。【村山豪、樋岡徹也】