ニュース「日中韓首脳会議」 2015.11.01


スピード最後までカップ…どうかどうかどうか。
どうだ?奇跡を成し遂げた挑戦者たちあっぱれ!
こんにちは。
この時間は、きょう午後行われた、日中韓の3か国の首脳会議を受けた、共同記者発表のもようを中継でお伝えします。
韓国の大統領府に設けられた会場です。
このあと安倍総理大臣、中国の李克強首相、それに韓国のパク・クネ大統領がそろって記者発表を行うことになっています。
会場にはすでに各国の記者らの姿が見えています。
このあと、3人の首脳がそろって会議の成果を盛り込んだ共同宣言を発表する予定となっています。
韓国の大統領府に設けられた会場。
すでに多くの記者が集まっています。
きょう午後、3年半ぶりに行われた首脳会議を受けて、まもなく共同記者発表が始まります。
まだ、3人の首脳の姿は会場の中には見えていません。
始まりしだい、お伝えします。
では政治部の権藤記者に聞きます。
権藤さん、3年半ぶりのきょうの会議となったわけですけれども、安倍総理大臣、どう臨んで、このあとの発表では何が焦点になってくるでしょうか。
安倍総理大臣は、北朝鮮などの地域情勢や、経済、環境など、幅広い分野にわたって意見を交わし、3か国の協力を推進する重要性を指摘したいとしていたんです。
外務省幹部は、まずは不正常になっている状況を正常に戻して、再び毎年開催することで合意できることを、強く期待していると述べていたんです。
3か国の首脳会議が、今後、定期的に開かれるようになるかということは、焦点の一つです。
現在の会場の様子、テレビの画面ではご覧頂いています。
各国の大勢の記者がすでに集まっています。
まだ首脳の姿は見えていません。
始まりしだいお伝えします。
続いて、国際部の佐藤デスクに聞きます。
佐藤さん、中国側についてなんですけれども。
経済の減速を指摘する声もありますけれども、今回の会議、どのような思惑で、中国は臨んでくるでしょうか。
そうですね、経済原則の中で、中国は経済成長最優先を今、掲げていますので、やはり投資、それから輸出の拡大につながる日中韓の自由貿易協定、これの締結に向けた交渉を加速したいというのが、まず一番にあると思いますね。
それから今、話ありました、対北朝鮮。
これで先ほど李克強首相も冒頭の発言で、平和に貢献するということを言っておりますので、中国は先月、北朝鮮の軍事パレードに最高指導部の一人を派遣して、関係改善に乗り出していますので、そういったところもアピールしてくるんじゃないかと思います。
そして、国際部の高野デスクです。
韓国についてなんですが、関係改善の糸口を見いだすことはできるでしょうか。
そうですね。
日中韓3か国の枠組を土台として、戦後最悪とまで言われている、日韓関係を改善する一歩にしたい考えです。
韓国はまずは北朝鮮に対して、3か国がそろって明確なメッセージを打ち出す、挑発行為にこれ以上踏み切らないように自制を求めたい考えです。
それから日中韓3か国のFTAを早期に移りたい。
3か国の経済協力を推進したい考えです。
さらには歴史認識の問題、まず歴史を直視して未来志向の関係を発展させるという立場ですんで、それをそういう立場に踏み出すきっかけにしたいという位置づけを持っております。
韓国の大統領府に設けられました記者発表の会場の様子をご覧いただいています。
すでに多くの記者が入っていますが、3人の首脳の姿、まだこの会場の中には見えていません。
きょう午後に行われた首脳会議を受けまして、まもなく、共同記者発表が行われることになっています。
会議の成果を盛り込んだ共同宣言を、3人の首脳がそろって発表することにしています。
現在のソウル、韓国の大統領府に設けられた記者発表の会場の様子をご覧いただいています。
まだ首脳の姿は見えていません。
始まりしだいお伝えします。
では、解説を続けていきたいと思いますが、政治部の権藤さん。
このあと、先ほど話にありました、発表される予定の共同宣言ですけれども、どんな内容になりそうでしょうか。
共同宣言には、首脳会議を定期的に行っていくことや、来年、日本が議長国を務めることが盛り込まれる見通しなんです。
このほかにですね、歴史を直視するという精神のもと、未来志向で協力的なパートナーシップを強化していくことや、北朝鮮情勢を巡っては、北朝鮮に対し、核開発を放棄し、非核化を進めるための協議に復帰するよう求めることも明記される方向です。
そして、この日中韓の首脳会議は、3年半ぶりということになりますね。
日中韓3か国の首脳会議は、2008年から毎年行われていました。
しかし、沖縄県の尖閣諸島や島根県の竹島を巡る対立、それに歴史認識の問題などを巡って、日中、日韓の関係が冷え込んだことから、2012年5月に北京で行われて以降、開かれなくなっていたんです。
安倍総理大臣にとっては、3か国の首脳会議を再開して、3首脳でそろって記者発表を行い、今後も、対話を継続していく方針…。
途中ですが、今、3人の首脳が会場に姿を現しました。
まもなく始まります。
まず、お忙しい中で、今回の第6回韓日中首脳会議のために、おいでいただきました、日本の安倍晋三総理大臣、中国の李克強首相に感謝申し上げます。
今回の会議は、2012年5月以来3年半ぶりで、北東アジア域内の平和と繁栄に、重要な枠組みである3国間の協力隊…、体制が改めて復元したことに、歴史的に大きな意味があると思います。
これまで多くの困難がありましたが、首脳会議再開のための外交的な努力の末に、3か国の協力がなされ、議長国として意義深く考えております。
今回の会議の議長として、本日、会議の結果を簡単に申し上げます。
今回の首脳会議で私たちは、3か国の協力発展の方向と、国際問題などについて、深い議論をし、それを土台にして、3か国協力を土台とする、平和と繁栄のための共同宣言を採択しました。
そしてまた、今後の定例化を確認いたしました。
また、流動的な域内の情勢の中でも、過去3年間、さまざまな分野で3か国間の実質的な協力が進んできたことを評価し、歴史を直視し、未来に向かって進むという精神を土台として、地域の平和と安全を実現するために、努力していくことにいたしました。
具体的に本日の会議で、次のような5つの協力法案について、合意いたしました。
まず最初に3か国の協力を制度化し、北東アジアの対話と平和を強化していくことで、北東アジアの平和協力を具現するために、ともに努力することにしました。
そのために、3か国の首脳会議を定例化し、3か国の協力事務局の力量を強化し、3か国の政府の協議体を拡大することにしました。
安倍総理大臣と李克強首相は、韓国政府が推進している北東アジア平和構想を高く評価し、それを発展させていくことに同意していただきました。
また、原子力安全、そして災害管理、保健、環境などの分野での力を蓄積し、相互の信頼を強化していくことにしました。
第2に北東アジア地域での共同繁栄のための経済・社会協力を拡大していくことにし、新たな成長エンジンを作り出すための3か国間の協力を強化していくことにいたしました。
3か国間のFTA交渉を加速化することにし、域内の包括的な経済パートナーシップ協定の締結のために、ともに努力することにいたしました。
また、電子商取り引き、保健、医療、文化コンテンツなど、新産業部分での協力を推進し、創造経済協議たいを新たに申請することにしました。
第3に、グローバルの議題の最も大きな問題である持続可能な開発、そしてまた共に努力することにいたしました。
またこれに関して、大気汚染及び黄砂の部分での協力拡大、そしてまた、高位級の対話たいの新設、そしてまた第4に、人的、文化的交流を大幅に拡大することにいたしました。
キャンパスアジア青年のサミットなどを、さまざまな交流プログラムを活性化し、3か国間の観光交流を促進するなど、3か国間の人的、文化的交流を一層拡大することにいたしました。
最後に、地域及びグローバル次元でのさまざまな調整により緊密に強調していくことにしました。
朝鮮半島問題に関しては、朝鮮半島の平和と安定の維持が共通の利益にあっているという点、そしてまた、北朝鮮の非核化目標を断固として守っていくことを確認し、意義のある6か国協議の速やかな再開のために、共に努力していくことにいたしました。
併せて、安倍総理大臣と李克強首相は南北間の信頼交流および交流、協力の協和を通して、分断を克服しようとする構想を高く評価しました。
また地域強力に関しては、ASEANプラス3、APEC、G20など、他者間の交流を持続的に強化し、地域経済の統合のために努力することにし、不確実な世界経済、金融の現状に対して、効果的な対応をしていくことにいたしました。
グローバルな次元では、テロリズムと、そしてまた暴力的な極端主義など、国際安全保障に対する深刻なリスクに対して、共同で対応するよう緊密に協力することにしました。
ことしは第2次世界大戦終戦70周年、大韓民国70周年、など、さまざまな意義深い、この節目の年に、この首脳会議を開き、体制を正常化できたことは、東アジアの平和のために大きな土台となったと感じます。
私は今回の首脳会議が3か国間の協力をより強化し、ひいては、3か国の両者関係の改善のためにも寄与する機会となることを望んでいます。
3か国はもちろん、東アジアと世界の平和と安定に寄与していくことを望みつつ、今回の首脳会議の成果を土台として、今後も揺らぐことなく、3か国間の協力を発展していくことを希望します。
最後に、本日の会議の成功のために協力を惜しまずにくださいましたお2人に対して、改めて感謝申し上げます。
ありがとうございます。
皆さんこんにちは。
日本と韓国と中国は、お互いに隣国であります。
隣国であるがゆえに、難しい問題もありますが、だからこそ私は、かねてから首脳レベルの会談を行い、話し合いを進めていくべきであると繰り返し述べてまいりました。
このたびパク・クネ大統領のイニシアチブによって、3年半ぶりに日本、韓国、中国の3か国の首脳によるサミットが開催されたことは、3か国にとって、そして地域にとって、画期的なことでありました。
ここにいるパク・クネ大統領、そして李克強首相と、胸襟を開いて、この地域の平和と繁栄のために、大変率直な意見交換を、このたび行うことができたと考えています。
3か国は経済的にも極めて密接なつながりを持ち、大きな可能性を持っています。
日韓中FTAについて、交渉を加速するよう努力していくことで、一致をいたしました。
アジア太平洋に自由でフェアな経済圏を作る野心的な取り組みであるTPP交渉が先般、大筋合意に至りましたが、私からは、日韓中FTAについても、包括的かつハイレベルの協定を早期に妥結すべきである旨、訴えました。
経済以外にも3か国で協力を進められる分野は数多くあります。
本日の会談で、環境、防災、青年交流、そういった分野で協力を拡大していくことで、一致できたことを大変うれしく思います。
地域情勢に関しては、北朝鮮について、日本にとって最重要課題である拉致問題の解決に向け、私から両首脳に対して、強く訴えかけました。
挑発的な行動を自制し、国連安保理決議や6者会合、共同声明を順守し、非核化に向けた具体的な行動を取るよう、3か国で連携して、北朝鮮に強く促していくことを、首脳レベルで確認できたことは大きな成果であります。
本年、ASEAN共同体が発足することを踏まえて、10周年を迎える東アジアサミットを強化し、アジアの平和と繁栄にともに貢献していく意思も確認いたしました。
さらに気候変動への対応、持続可能な開発の促進など、国際社会が抱える諸課題についても、話し合い、そして協力をしていくことで、一致いたしました。
日本、韓国、中国の3か国は、地域の平和と繁栄、さらには国際社会の安定に、大きな責任を共有しています。
世界が直面するさまざまな課題について、協力してその責任を果たしていくことが期待されます。
3年半ぶりに開かれた本日のサミットを通じ、日韓中の3か国による協力プロセスを正常化させることができたことは、大変大きな成果であります。
来年は日本が、議長国として、日韓中サミットを主催いたします。
本日の前向きな議論を出発点に、来年、日本で行われるサミットを実り多きものにしていきたいと考えています。
最後に、今回のサミットを主催していただいたパク・クネ大統領と、そして私たちを温かく迎えていただいた韓国の国民の皆様に、心から感謝申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
まず、記者の皆様が、今回の会議に非常に注目してくださったことに感謝します。
この会議は、3年以上の期間、中断し、そして改めて再開された3か国の首脳による会議です。
東アジア地域の平和と安定、そして3か国の人々の幸福にとって、この会議は重要な意義を持っております。
ここで、この会議を調整された韓国、パク・クネ大統領、そして韓国政府、人民の皆様に感謝申し上げます。
そして皆様がしてくださいました多いなる努力に感謝いたします。
先ほどパク・クネ大統領と安倍晋三総理大臣と共に、3か国の協力、ともに関心を持つ国際問題、地域問題について突っ込んだ話し合いをし、意見を交換し、多くの一致をみることができました。
そして3か国は改めて、この3か国の協力の重要性を認識し直しました。
中日韓は、この地域だけならず、そしてこの地域において、非常に重要な経済を発展させるエンジンであり、また北東アジアにおいても、その安全、安定の主要な力になる3か国であります。
ですからわれわれ3か国は一致して、歴史を直視し、未来志向で歴史の敏感な問題を善処していくことという原則のもと、そして3か国の協力を推進し、2か国の各分野における協力をすこやかに発展させること、そして地域の平和と安定、安全に協力していき、そして、北東アジアの経済を一体化を推進していくこと、また2020年までに、北東アジア、東アジア経済共同体の目標を実現することで努力していくことを認識しました。
これは世界経済の回復、そして世界の持続的な平和にとって、重要な貢献をもたらすものになります。
中国は、韓国、日本との協力を重要視しておりますし、お互いに親睦し、協力し、3か国の協力を推進しようと考えております。
皆様がご存知のような原因がありまして、3か国の協力は、いろいろな事象が発生しましたが、できるだけ、これまでのことを解決し、共に進んでいき、そして政治の安定と経済の発展を共に進めていくと、そして対話の協力をすることによって、平和発展の環境を作っていきたいと考えています。
われわれは、この3か国の仕組み、いわゆるこの3か国の首脳会議の仕組みが、何か妨害を受けたり、またう余曲折し、2か国関係がさらに問題が起きることなど見たくありませんし、そんなことがないと信じております。
そして、いくつかのことについて申し上げますが、まず政治的な相互信頼のレベルを高めたいと思っております。
よい政治的な信頼は、協力を深める大事な基礎であります。
また相互信頼の前提は、歴史問題を含む大きな問題において、共通認識を持つ大きな基礎になります。
中日韓3か国は、また地域の、特に朝鮮半島の平和安定の責任を担っていかなければなりません。
そして地域の安全と発展のために、良好な関係を作っていかなければなりません。
2点目は、経済、貿易の協力のポテンシャルをさらに深めていくこと。
3か国は経済的に補完関係にあります。
国際的エネルギーの分野において協力をする可能性はあります。
ですから供給連動という形で、大きなインフラ、そして工事、建築機械など、さまざまな分野で国をまたいだ協力の仕組みを作り、そして3か国の協力をする新たなそのものを作っていきたいと思います。
つまり、3か国が国際市場によってよくない競合関係にあることをしないということを考えていきたいと思います。
そして最終的には、3か国がともにウィン・ウィンになることを求めたいと思います。
3点目は、地域の金融の安定とともに維持していくこと。
今、世界経済の回復など、またアジア経済が引き続き繁栄できるかということに注目が集まっております。
中日韓は、東アジアの3大経済各国であります、力に増加されます。
ですから、この地域の発展、特に金融のためには、非常に大きな力を尽くすことになります。
ですから、われわれはすでに中韓の貿易協定の調印を行いました。
できるだけそれを早く推進し、中日韓の自由貿易協定、そして地域の全面的な経済協力パートナーシップに高めていきたいと思っています。
つまりICEPという形の施行に高めていきたいと考えております。
また、その仕組みを作った協力をし、イニチアチブの…推進を指定し、金融問題において健全な発展をしていきたいと思います。
4点目は、持続可能な発展です。
3か国は環境において連携する、協力する計画を作っております。
そして、その…などを防止し、循環型経済を推進するうえでの協力をしていく。
そしてまた、中国の7000万人まだいる貧困問題を解決する、同じく東アジアにいる多くの貧困人口を削減していくこと、これについて中日双方もそれぞれのすべき努力をしていかなければならないと思います。
5点目は、社会人文交流を拡大していくことです。
これは人々の願うものでありますし、また3か国の協力、特に2か国間協力においても、非常に大事な民意の基礎になっているものであります。
ですから、この会議では、3か国が、人文交流を拡大していくことを奨励し、また3か国の理解、相互理解や了解を深めていく、またコミュニケーションを深めていくことを進めていきたいというふうに考えました。
そして国民感情を促進し、そして人々の間の、心と心のつながりあいを強めていきたいと考えております。
そして3か国の協力をその2か国間関係の発展の一つの基礎にしていきたいと思います。
ことしは世界反ファシズム戦争勝利70周年になります。
このような非常に節目の年であります。
この年に、ですから、われわれは世界に対して、共に必ず揺らぐことなく、地域の安定を推進し、そして平和発展をする道を進んでいくことを、宣言したいと思います。
戦争は人間の知恵の失敗例であります。
平和こそが人と人の世の中の正しい道であります。
協力は国際間の発展の大きな流れであります。
われわれは、将来、3か国間の協議が、そして2か国間の関係が順調にいかなる妨害も防ぐことができ、受けることなく、そして大きな方向に向かってそれをしっかりと把握しながら進んでいくこと、そして3か国の協力、2か国の協力が、われわれの首脳の会議というのが順調に、安心して進んでいく仕組みになっていくことを信じております。
ありがとうございました。
安倍総理大臣、中国の李克強首相、そして韓国のパク・クネ大統領による、共同記者発表が終わりました。
では、また改めてお伝えしていきます。
政治部の権藤さんに聞きますが、権藤さん、安倍総理大臣、さまざまな懸案もある中で、画期的な会議だったということばがありましたけれども、発言のポイントはなんでしょうか。
安倍総理大臣はですね、冒頭、日本、韓国、中国が隣国であるがゆえに難しい問題があると。
だからこそ、首脳レベルで話し合いを進めていくべきだと繰り返してきたと、まずは日本の立場を明らかにしました。
その上で、3か国で今後、首脳会議を定期的に行っていくことや、また、来年、日本が議長国を務めることを明らかにしました。
今後、3か国で関係改善に向けて、首脳間の対話を進めていく考えを示したんです。
また北朝鮮情勢を巡っては、拉致問題の解決を両首脳に訴えたことや、あるいは北朝鮮が核開発を放棄し、北朝鮮に対して、非核化を求めていくことを、首脳レベルで確認したことを、大きな成果だと明らかにしました。
また3か国によるFTA・自由貿易協定の締結に向けた交渉を加速させることを明らかにしました。
これは韓国や中国がTPPに参加していないこともあり、FTAで、3か国の経済協力を進めていく考えを示したんです。
そして国際部で韓国を担当する高野デスクに聞きますが、韓国からはですね、共同宣言の中身について、具体的な説明がありましたね。
ーそうですね。
今回、議長役を務めたパク・クネ大統領、冒頭ですね、日中韓3か国の首脳が再び一堂に会したことは、歴史的に大きな意味があると述べました。
3か国首脳会議の定例化を確認したうえで、3か国は東アジアの平和と安定に寄与する。
今後も揺らぐことなく協力していくと強調していました。
韓国としてはホスト国として、3年半ぶりの日中韓3か国の首脳会議を成功裏に主導したとして、内外に外交成果という形で、アピールできたというふうに位置づけていると思います。
そのほか具体的な成果として、大きなところは、北朝鮮について非核化と6か国協議の早期再開を求める明確なメッセージを打ち出せたというところです。
南北関係を巡っては、離散家族の再会が行われて、一時の緊張状態からは脱しましたが、北朝鮮が再び弾道ミサイル発射や核実験に走れば、また韓国も制裁の強化に動かざるをえないという危うさをはらんでいて、今回、3か国がそろってメッセージを打ち出せたということは、評価に値するとしていると思います。
それからもう一つが経済です。
経済協力の拡大、とりわけ日中韓FTAの交渉の加速という部分が、韓国としては中国に傾斜しているという批判もある中ではありますが、日中韓という3か国の枠組みでの経済協力を進める大きな突破口になるというふうに考えていると思います。
そして、中国を担当します佐藤デスクにも聞きますが、中国の李克強首相の発言なんですが、歴史の問題に言及しつつも、経済についても多くの時間を割いていましたね。
そうですね。
今ありました日中韓のFTA、これは中国にとっても非常に大事であると、それを東アジア全体の共同体、経済共同体の一本にしていくという期待を込めていました。
また、その金融面の協力であるとかですね、中国が必要としています環境分野、そういったところもですね、協力についても言っていました。
ただ、歴史についてはやはり3つの、3か国の首脳の中で、一番言及が多くて、やはり歴史問題、これは敏感な問題を適切に処理するであるとか、協力の相互信頼を高めていくとかですね、歴史についてやはり触れた面が、目についた部分があると思います。
そしてこのあとの予定ですけれども、このあと予定されている日中の首脳会談もあるわけですけれども、特にどの分野を掘り下げて、日中、日韓の首脳会談があるわけですが、特に掘り下げた議論というのはどこにあるでしょうか?掘り下げた議論というのは?
そうですね、日中について言いますと、今回、あくまで韓国の公式訪問というかたちですので、それと合わせて日中韓の首脳会議ということで、また習近平国家主席ではなく、主に経済政策を主管する李克強首相ということで、何か大きなことが決まるということはありませんけれども、お互いやはり原則的な、これまで政治的な相互信頼という部分でですね、初めての事実上、顔合わせであるという意味では、意味があるんだと思います。
また先ほどありましたけれども、定例化ということになりますと、来年その李克強首相が、訪日するということになれば、2011年以来、中国の首相としてはなりますので、そういう面の意味もあると思いますね。
そして政治部の権藤記者に聞きます。
日韓首脳会談、これが控えているわけですが、その見通しはどうでしょうか。
日韓首脳会談としては、2012年の5月に、当時の野田総理大臣とイ・ミョンバク大統領が会談して以来、3年半ぶりの会談になります。
安倍総理大臣は、パク・クネ大統領との初めての首脳会談について、日韓国交正常化50年の節目の年に、初めての首脳会談を行うことになったので、有意義な会談をしたいと述べています。
とりわけ北朝鮮情勢について、掘り下げた意見交換を行い、日韓、そして日米韓の緊密な連携を確認したい考えです。
ここまで政治部の権藤記者、そして国際部の高野デスク、佐藤デスクに聞きました。
2015/11/01(日) 16:14〜16:40
NHK総合1・神戸
ニュース「日中韓首脳会議」[字]

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ニュース/報道 – 定時・総合

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