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【プロ野球】

与田コーチ「毎日100球投げろ」

2015年11月4日 紙面から

ブルペンで西宮の投球を見守る楽天・与田コーチ(左)=倉敷市で(井上学撮影)

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 楽天の与田剛投手コーチ(49)が2日、秋季キャンプでは異例の“投げ込み”指令を下した。実績のない若手投手には毎日100球。倉敷キャンプの実働14日間で1400球程度のノルマを課した。スタミナ強化を図るとともに“違和感”の撲滅も狙う。

 安楽や森ら将来の先発ローテを担う投手が続々とブルペンに入る。「まず体力を上げてほしい」というのが与田コーチの注文だ。そのために一部の投手を除き「毎日ブルペン」を課した。

 自主性に任せる楽天では、春季キャンプでも100球を超える投げ込みは少ない。監督時代の星野球団副会長が「練習でそれしか投げんヤツが試合で100球投げられるはずがない」と不満を口にしたことも1度や2度ではない。

 自分の体を知ることも目的の1つ。肩や肘の異変。“張り”なのか、それとも“痛み”なのか。選手自身も分かっていないケースがある。与田コーチは「違和感、というヤツですよね」と近年急増している便利な言葉に苦笑いする。

 投げ込み全盛期を生きた同コーチは「毎日、違和感がありましたよ」。それでも、投げた。“痛み”を経験することで己の体の限界点を知った。「ケガをしないことを最優先していて、クビになっては意味がない」

 もちろん、選手生命につながるような故障は防ぐ。「今の時代と私の時代の良いところをミックスしていきたい」。投手陣のレベルアップを託された1年生コーチは、ブルペンに熱い風を吹き込んでいる。

  (井上学)

 

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