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中台首脳会談へ 中国側 意思疎通の仕組み設ける考えか11月4日 12時10分
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中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統が今月7日にシンガポールで初めての中台首脳会談を行うことが決まりました。中国側としては、来年1月の台湾総統選挙で政権が交代しても首脳どうしが意思疎通できる仕組みだけは設けておこうという考えがありそうです。
台湾の総統府と中国政府は、3日夜から4日朝にかけて、今月7日にシンガポールで、中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統が首脳会談を行うと発表しました。中国国営の新華社通信は、会談の目的を「台湾海峡両岸の関係の平和的な発展を守り、さらなる推進を図る」と伝えています。中国と台湾の間では、1949年の中台分断後、共産党と国民党という政権党トップの会談はありましたが、首脳会談は今回が初めてです。
これに関連して、中国政府の高官は、今回の会談について「双方が指導者の名義で行う」としたうえで、「互いに『さん』づけで呼び合う」として、国家主席と総統の肩書きでは呼ばないと強調しています。習主席と馬総統は会談後、夕食も共にするということです。台湾では来年1月に予定されている総統選挙で、最大野党の民進党が8年ぶりに政権を奪回する可能性が高いとみられています。
民進党は与党の国民党と違って、「中国大陸と台湾が共に1つの中国に属する」という考え方を受け入れない立場で、習近平指導部は、有効な対話ルートを開くことができていません。このため中国側としては、今のうちに首脳会談の前例を作り、台湾の政権が交代しても首脳どうしが意思疎通できる仕組みだけは設けておこうという考えがありそうです。
これに関連して、中国政府の高官は、今回の会談について「双方が指導者の名義で行う」としたうえで、「互いに『さん』づけで呼び合う」として、国家主席と総統の肩書きでは呼ばないと強調しています。習主席と馬総統は会談後、夕食も共にするということです。台湾では来年1月に予定されている総統選挙で、最大野党の民進党が8年ぶりに政権を奪回する可能性が高いとみられています。
民進党は与党の国民党と違って、「中国大陸と台湾が共に1つの中国に属する」という考え方を受け入れない立場で、習近平指導部は、有効な対話ルートを開くことができていません。このため中国側としては、今のうちに首脳会談の前例を作り、台湾の政権が交代しても首脳どうしが意思疎通できる仕組みだけは設けておこうという考えがありそうです。