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日銀議事要旨「物価は上昇基調 去年と異なる」11月5日 11時23分
日銀は、先月上旬に開かれた金融政策決定会合で多くの委員が物価は上昇基調にあり、追加の金融緩和に踏み切った1年前の状況とは明確に異なると判断していたことを明らかにしました。
日銀が公表した、先月上旬の金融政策決定会合の議事要旨によりますと、消費者物価指数は0%程度にとどまり、日銀が目標とする2%の物価上昇率からはかけ離れているものの多くの委員が、物価の上昇基調が続いているという見方を示していました。
上昇基調だと判断する理由について多くの委員は、日銀が独自に算出している生鮮食品とエネルギー関連を除いた消費者物価の指標が8月には1.1%となるなど上昇を続けていることを挙げました。そのうえで物価の上昇が鈍っていることを理由に追加の金融緩和に踏み切った1年前とは、状況が明確に異なるという認識を示しています。
日銀はこの会合のおよそ3週間後、先月30日に開かれた金融政策決定会合で、2%の物価目標の達成時期がこれまでより遅れるという見通しを示しましたが、追加の金融緩和には踏み切らず今の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。こうした判断に至った背景には多くの委員の間で物価が上昇基調にあるという認識が共有されていたことがあったとみられます。
上昇基調だと判断する理由について多くの委員は、日銀が独自に算出している生鮮食品とエネルギー関連を除いた消費者物価の指標が8月には1.1%となるなど上昇を続けていることを挙げました。そのうえで物価の上昇が鈍っていることを理由に追加の金融緩和に踏み切った1年前とは、状況が明確に異なるという認識を示しています。
日銀はこの会合のおよそ3週間後、先月30日に開かれた金融政策決定会合で、2%の物価目標の達成時期がこれまでより遅れるという見通しを示しましたが、追加の金融緩和には踏み切らず今の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。こうした判断に至った背景には多くの委員の間で物価が上昇基調にあるという認識が共有されていたことがあったとみられます。