京都市ごみ焼却施設から基準値超のヒ素 敷地内で2・4倍
京都市が建て替え整備中の南部クリーンセンター第二工場(伏見区)の敷地内の土壌から、土壌汚染対策法に定められた基準の2・4倍となる「ヒ素およびその化合物」が4日までに確認された。市は今月末から敷地内の約150カ所で土壌調査を行うことを決めた。
土壌を溶かした水1リットルあたり0・024ミリグラム(基準値0・01ミリグラム)が確認された。検出されたのは地表から深さ9~9・5メートルの土壌で、地表までの間は一般廃棄物が埋め立てられているが、検出地点の上下の土壌からは基準を超えるヒ素およびその化合物は検出されなかった。敷地内の井戸3カ所の地下水も基準値内だった。
南部クリーンセンター第二工場は2019年4月稼働予定で、焼却施設のほか、生ごみのバイオガス化施設や環境学習施設などを計画している。市適正処理施設部は「周辺環境に影響はなく安全で、稼働時期の変更もせずに済む。新たに行う土壌調査にかかる費用は未定」としている。
【 2014年11月04日 22時25分 】