11月04日 11時41分
パソコンの中のファイルを勝手に暗号化して利用できなくした上で、元に戻す見返りとして金銭を要求する「身代金要求型」のコンピューターウイルスをまき散らすように改ざんされたホームページが、国内で相次いで見つかっていることがわかりました。
このコンピューターウイルスは「ランサムウェア」と呼ばれ、感染するとパソコンに入っている全てのファイルを勝手に暗号化して利用できなくした上で、元に戻す見返りとして金銭を要求する、いわば「身代金要求型」のものです。
去年から世界中で大きな被害をもたらしていますが、情報セキュリティ会社のトレンドマイクロは10月29日、国内の70以上のホームページがこのウイルスをまき散らすように改ざんされているのを見つけました。
また、サイバー攻撃対策の支援をしている「JPCERTコーディネーションセンター」も、ことし6月以降、少なくとも月に数件の改ざんを確認しているということです。
パソコンのセキュリティ対策が不十分だと、これらのホームページを閲覧しただけで感染する恐れがあり、暗号化されたファイルはセキュリティソフトでは、元に戻せないということです。
JPCERTコーディネーションセンターは「犯人側に金を払ったとしてもファイルが元に戻るとは限らない。日ごろからファイルのバックアップをとって被害に備えてほしい」と話しています。
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