種類 | 株式会社[3] |
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本社所在地 |
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設立 | 1970年[4][5][2](法人化は1973年[6]) |
業種 | 出版業 |
事業内容 | 図書出版[2][4]、企画編集制作[2]、イベント企画運営[2][4]、映像制作[2] |
代表者 | 伊藤玄二郎(代表取締役)[2][3][4] |
資本金 | 1000万円[3] |
従業員数 | 20名[3] |
外部リンク | http://www.kamashun.co.jp/ |
かまくら春秋社(-しゅんじゅうしゃ)は1970年に創業した神奈川県鎌倉市の出版社である。月刊タウン誌「かまくら春秋」、季刊誌「星座」、季刊文芸雑誌「詩とファンタジー」などを定期刊行する[2][3][4][7]。「鎌倉叢書」やその他の単行本などの書籍も刊行し[4]、自費出版もあつかう[6][2]。小規模な出版社ながら鎌倉文士との人脈を活かした出版により読者を広げている[8][5]。鎌倉市以外に拠点を持たないが、地方・小出版流通センターを通じて日本全国への販路を持つ[8]。
沿革[編集 | ソースを編集]
1970年4月、月刊誌「かまくら春秋」創刊とともに伊藤玄二郎によって創業[4][5]。1972年からは書籍出版も手がける[5]。1973年11月に法人として設立され[6]、12月に第三種郵便物認可を受けた[6]。1979年までに鎌倉市内で事務所を3回移転した[8]。2009年に「かまくら春秋」創刊40年を祝う会が催された[9]。2012年1月に「かまくら春秋」創刊500号を記念して鎌倉芸術館で記念展示会を開催した[10]。
「かまくら春秋」[編集 | ソースを編集]
月刊誌「かまくら春秋」は1970年にかまくら春秋社が創業と同時に創刊したタウン誌である[4][6][2]。随筆や小説を主に掲載し、鎌倉・藤沢・逗子・葉山の湘南一帯にまつわる話題を扱う[4][11]:201[12]:263。1989年に第5回NTTタウン誌大賞を受賞[12]:263[4][7]。毎月1日の発売で、公称発行部数は3万部[11]。判型はB6判[6]、ページ数はおよそ100ページ、価格は290円[11]:201[* 1]。30代以上から中高年の世代を主な対象読者にしている[12]:267[5]。小林秀雄[5]、里見弴[5]、堀口大学[5]、田村隆一[5][13][2][8]、永井路子[13][2][8]、那須良輔[5][13][8]など著名な作家や学者(多くが鎌倉在住)が定期的に寄稿する[5][8]。
「詩とファンタジー」[編集 | ソースを編集]
「詩とファンタジー」は2007年10月からかまくら春秋社が刊行する季刊雑誌である[11]:178。投稿された詩とイラストのほか[11]:178、宇野亜喜良や三木卓が寄稿する[14]。やなせたかしが責任編集を務め[11]:178[14]、2008年に誌内で「やなせたかし賞」を創設した[15]。公称発行部数は3万部[11]:178。判型はA4判、ページ数はおよそ100ページ、価格は1050円[11]:178。
「鎌倉叢書」[編集 | ソースを編集]
「鎌倉叢書」はかまくら春秋社が1982年9月から出版している、全35巻からなる鎌倉の歴史・宗教・文化に関する叢書[5][4]。
注釈[編集 | ソースを編集]
参考文献[編集 | ソースを編集]
- ↑ “Library of Congress LCCN Permalink n79149486”. アメリカ議会図書館. 2013年10月16日閲覧。
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 “会社概要 - 株式会社かまくら春秋社”. かまくら春秋社. 2013年10月17日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 『日本の出版社2012-2013』 出版年鑑編集部、2011年10月31日、73頁。ISBN 978-4-7852-0143-2。
- ↑ 4.00 4.01 4.02 4.03 4.04 4.05 4.06 4.07 4.08 4.09 4.10 4.11 『地方・小出版事典』 日外アソシエーツ編集部、日外アソシエーツ、1997年5月26日、98-99頁。ISBN 4-8169-1427-7。
- ↑ 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 5.11 宇野喜三郎 『地域文化の創造』 ぎょうせい、1983年12月15日、121-123頁。全国書誌番号:84024907。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 『地域メディア総覧』 日本コミュニティメディア研究所、日本評論社、1985年10月20日、72頁。ISBN 4535575746。
- ↑ 7.0 7.1 “鎌倉を題材とした文芸タウン誌は、地域に根付いた情報・文化を発信し続けます!”. かなたび. 神奈川県. 2013年10月16日閲覧。
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 8.6 田村紀雄 『日本のリトルマガジン ─小雑誌の戦後思想史─』 出版ニュース社、1992年3月31日、246-248頁。ISBN 4-7852-0055-3。
- ↑ 『かまくら春秋 2009年08月01日発売号』 かまくら春秋社、2009年8月1日。ISBN 978-4-7740-0447-1。
- ↑ “鎌倉文士の品々並ぶ、鎌倉芸術館で「かまくら春秋」500号記念展/神奈川”. カナロコ (神奈川新聞). (2012年1月18日)
- ↑ 11.0 11.1 11.2 11.3 11.4 11.5 11.6 11.7 『雑誌新聞総かたろぐ 2013年版』 メディア・リサーチ・センター株式会社、2013年5月25日。ISBN 978-4-89554-043-8。
- ↑ 12.0 12.1 12.2 『全国タウン誌ガイド 1989年版』 日本電信電話株式会社、1990年1月。
- ↑ 13.0 13.1 13.2 13.3 コミュニティ・マガジン研究会 『タウン誌全国カタログ』 毎日新聞社、1981年11月30日、72-73頁。
- ↑ 14.0 14.1 “やなせたかし 再び投稿詩誌”. 朝日新聞社. (2007年12月5日)
- ↑ “詩の文学賞「やなせたかし賞」-かまくら春秋社、雑誌1周年で創設”. 湘南経済新聞. (2008年10月8日)
外部リンク[編集 | ソースを編集]
- 株式会社かまくら春秋社(公式ウェブサイト)
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