【パリ=竹内康雄】フランス政府が仏自動車大手ルノーと、連合を組む日産自動車が合併をするよう圧力をかけていることが分かった。だが両社のトップを兼ねるカルロス・ゴーン氏は拒否したという。ロイター通信が4日報じた。
マクロン仏経済産業デジタル相は、仏政府が4月にルノー株を買い増したころから、合併を検討する作業部会を設置するよう要求したという。仏政府が主要株主にとどまることや、雇用の確保などを条件にした。大統領選などが予定される2017年より前に実現するよう求めた。だがゴーン氏が拒否し実現しなかったという。
関係者は日本経済新聞の取材に対し、ルノーと日産の両者は「合併を検討していない」と語った。
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