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[ニューヨーク 4日 ロイター] - 4日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して大幅に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は米下院金融サービス委員会の証言で、12月の利上げの可能性があると語った。
またこの日発表された米経済指標が好調な内容だったことでFRBの年内利上げの見通しが高まり、ドルは全面高の展開となった。
イエレンFRB議長は、「米経済は、インフレ率を中期的に2%の目標に戻すのに十分なペースで成長し続けると予想している」と述べ、「今後得られる情報がそのような見通しを裏付けるのなら、12月の利上げは十分にあり得る」と表明した。
また10月の米供給管理協会(ISM)非製造業部門総合指数は、市場予想の56.5を上回る59.1で、前月の56.9から上昇した。
これを受けて、ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは約3か月ぶり高値水準に上昇。ドル/円JPY=は約2カ月ぶりの高値、ユーロ/ドルEUR=も7月下旬以来の安値を付けた。
終盤のドル指数は0.91%高の98.044、ドル/円は0.44%高の121.56円、ユーロ/ドルは約1%安の1.0850ドルでの取引となっている。
この日朝方発表されたその他の米経済指標も好調。10月のADP民間雇用者数は18万2000人増加し、ロイターのまとめた市場予想の18万人増を上回った。また9月の貿易赤字額は408億ドルとなり、2月以来の低水準だった。
CMEフェドウォッチによると、米金利先物市場で織り込んでいる12月の米利上げ確率は、2日の52%から議会証言後は58%に上昇、約1か月ぶりの高水準となっている。
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