乗京真知
2015年11月5日07時33分
インドネシアのイスラム指導者、ディン・シャムスディン氏が4日、東京都内で朝日新聞の取材に応じた。勢力を広げる過激派組織イスラム国(IS)に対して、「世界中のイスラム社会が連携して過激主義の根を断たなければならない」と語った。
世界最大の2億人以上のイスラム人口を擁する同国で、シャムスディン氏はイスラム団体指導者で構成する「ウラマ評議会」の元会長で、現在は同評議会の諮問委員会議長を務める。
シャムスディン氏は、ISに同国から数百人が参加しており、「貧困層にとってIS戦闘員の月給250ドル(約3万円)は魅力的で、IS支配地域で働くために引っ越す家族もいる」と指摘した。
若者らが過激主義に傾かないよう、宗教界は集会やメディアで非暴力を訴えるほか、治安当局に監視強化を働きかけているとも説明した。同国内では、すでにインターネットのIS系サイトが20以上閉鎖されたという。(乗京真知)
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朝日新聞国際報道部
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