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南シナ海巡る米中対立 首脳級会議で事態打開なるか
11月5日 4時55分

南シナ海巡る米中対立 首脳級会議で事態打開なるか
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南シナ海を巡る問題で対立が深まっているアメリカと中国は、ASEAN=東南アジア諸国連合の拡大国防相会議の議論で溝が一層鮮明になり、今後相次いで開かれる首脳級の国際会議で事態を打開できるかが焦点となります。
アメリカ政府は先月27日、中国が人工島を造成している南沙(スプラトリー)諸島に海軍のイージス艦を派遣し、国際法上の領海と同じ範囲の12海里(22キロ)の中を航行させました。
これに中国が激しく反発し、米中の対立が深まるなか、4日にマレーシアでASEANの拡大国防相会議が開かれ、アメリカのカーター国防長官と中国の常万全国防相が出席しました。会議では、アメリカが「航行の自由」を主張して、今後もこの海域への艦艇の派遣を続けると改めて表明したのに対して、中国は一歩も引かない姿勢を見せたということで、議論は平行線をたどりました。
さらに、会議のあと採択される予定だった共同宣言は、中国が南シナ海にかかわる文言の削除を求めたことにアメリカや日本などが反発して採択ができず、アメリカと中国の溝が一層鮮明になりました。
両国はこのあと、今月フィリピンで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議や、マレーシアで開かれる東アジアサミットに参加する予定で、首脳級の国際会議で事態を打開できるかが焦点となります。

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