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特定機能病院 医療事故相次ぎ承認要件見直しへ
11月5日 4時12分

特定機能病院 医療事故相次ぎ承認要件見直しへ
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高度な医療を提供する特定機能病院で、患者が死亡する事故が相次いだことを受け、厚生労働省は、難しい手術などを導入する際は複数の医師の審査を義務づけるなど、特定機能病院の承認要件を見直す方針を決めました。
特定機能病院を巡っては、東京女子医科大学病院と群馬大学医学部附属病院で患者が死亡する事故が相次ぎ、厚生労働省は、ことし4月2つの病院の承認を取り消すとともに、医療安全を確保するため特定機能病院の承認要件の見直しを検討していました。
その結果、安全性や有効性が確立されていない難しい手術などを導入する際は、倫理委員会に諮るなど複数の医師の審査を義務づけることや、副院長を医療安全の責任者にすること、さらにはインフォームドコンセントには主治医以外の第三者の医療スタッフを立ち会わせることなどが、新たな承認要件に盛り込まれることになりました。
特定機能病院の承認を取り消された群馬大学医学部附属病院では、高度な医療技術が必要な腹くう鏡の手術を受けた患者8人が死亡しましたが、手術は倫理審査委員会に諮られておらず、患者の遺族からは、インフォームドコンセントが不十分だったと批判されるなど、ずさんな安全管理体制が明らかになっています。
厚生労働省は「患者が安心して医療を受けられるよう、体制を整備していきたい」としています。

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