飯田橋のトライグループ本社

「家庭教師のトライ」の家庭教師が、今年1月、生徒への強制わいせつ容疑で逮捕されていたことが、週刊文春の取材でわかった。家庭教師は小島信輔(仮名・当時23)。被害者は母親の山崎幹子さん(仮名)の息子(当時、小学校4年生)だ。

 山崎さんが家庭教師の派遣を頼んだのは昨年夏。事件発覚は、その年末だった。息子が怯えた様子で、「あの先生、(股間を指差して)ここを出した」と告白したという。小島は息子の前で自慰行為をするなど、わいせつ行為を繰り返していたことが判明した。

 事態を知った山崎さんはトライに連絡したが、トライの担当者は「小島はショタコン(少年愛好家)でした。やったことを認めました。申し訳ないです」、「今回のことは返金で許してもらえませんか」と言ってきたという。

 小島は2月に起訴され、5月には刑事裁判で懲役1年・保護観察付き執行猶予3年の有罪判決が下っている

 判決後、山崎さんは、トライと小島を相手取り、連帯で330万円の支払いを求める損害賠償請求の訴えを起こしたが、トライは小島とは委託契約であることを理由に「使用者責任」を否定し、「損害賠償の責任を負わない」と主張。現在も裁判は続いている。

 トライは週刊文春の取材に対し、この事件について、「概ね質問記載の事実関係があった旨承知しています」と回答。民事訴訟ではトライに責任がないという考えか、という質問には、「当社としては、訴訟手続上、何ら矛盾する主張はしておりません」と答えた。

(※被害者の特定を避けるため、加害者などもすべて仮名にしました)

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「週刊文春」編集部