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米国防長官 南シナ海で活動中の空母を視察へ
11月4日 22時41分

アメリカのカーター国防長官は、南シナ海で活動しているアメリカ軍の空母を視察することを明らかにするとともに、中国が人工島を造成し主権の主張を強めている南シナ海の安全保障に、アメリカとして引き続き関与していく姿勢を強調しました。
ASEAN拡大国防相会議に出席するためにマレーシアを訪れているアメリカのカーター国防長官は、会議のあと現地で記者会見しました。
この中でカーター長官は、5日に南シナ海で活動しているアメリカ軍の空母セオドア・ルーズベルトに乗り視察することを明らかにしたうえで、「アジア太平洋を重視するアメリカの姿勢の現れだ」と述べて、中国との対立が深まっている南シナ海の問題で、今後も強い姿勢で臨む考えを示しました。
アメリカ政府は先週、南シナ海で中国が造成する人工島から12海里以内の海域でイージス艦を航行させており、これに続くカーター長官みずかからの空母訪問には、一帯の主権の主張を強める中国を強くけん制するねらいがあるとみられます。
また、カーター長官は会見で、アメリカ軍の活動が地域の緊張を高めているのではないかという質問に対し、「南シナ海でのアメリカ軍の活動は数十年にわたるもので、新たな変化は埋め立てと軍事化だ」と述べ、地域を不安定化させているのはアメリカではなく中国だと指摘しました。

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