2015年11月4日18時37分
8日告示の大阪市長選は、大阪都構想の是非を争った5月の住民投票と同じく、大阪維新の会と「非維新」勢力が激突する構図になりそうだ。朝日新聞は告示を控えた3日夜、立候補を表明している大阪維新の吉村洋文(ひろふみ)前衆院議員(40)と自民党の柳本顕(あきら)前市議(41)の対談を大阪本社で行った。動画撮影時のやりとりは次の通り。関連記事は、5日付の紙面(大阪本社発行)にも掲載される。市長選には中川暢三(ちょうぞう)元北区長(59)らも立候補を表明している。
■私が訴えたいこと
――キャッチフレーズは何ですか?
吉村氏「『過去に戻すか、前に進めるか』です。過去の大阪、思い出してみて下さい。ほんとにひどかったんです。天下りは自由。役所天国。しっかりと、維新の会、それを徹底的に改革してきました。改革を実行することで、財源を生み出しました。その財源で医療、福祉、教育、住民サービスを拡充してきました。その改革、さらに私は前に進めていきたいと思います。前に、進めてまいります」
――相手の主張に反論を
柳本氏「過去に戻すのか、というふうにおっしゃいますが、いったいどちらが過去に戻そうとされているのかというふうに言いたいですね。5月17日、住民投票で大阪都構想の議論については一定の決着を得たんです。賛否拮抗(きっこう)する中ではございますけど、法律に基づく住民投票で反対多数となりました。その都構想議論をまたぞろ蒸し返して、制度論をすることなんて、あってはならないというふうに思います。制度ではなく、政策で前向きに大阪を議論したい」
――再反論を
吉村氏「都構想議論につきましては、この5月17日に結果が出ましたが、反対に大阪会議、これがまったく機能しませんでした。それを引き続きやっていかなければなりません。二重行政の問題、まだ解決されていないんです。そして政策。過去の大阪、ほんとにひどかった。これを変えていったのが大阪維新。それをさらに前に進めていかなければなりません。改革を徹底的に実行すること、政策をさらに前に進めていくこと、それが大切だと思っています」
――キャッチフレーズは何ですか?
柳本氏「『つながる大阪。未来をきずく!』。大阪市は、隣接の自治体やあるいは政令指定市間でも連携をはかりながら、つながっていくことで、さらなる経済の発展や新産業の創出を目指していきたいと思います。また大阪市域内においては、都市内分権を進めながら、身近な区役所で一人の市民が様々な相談事を身近な区役所で対応できるような取り組みをすることによって、人と人とのつながりを強固なものへとします」
――相手の主張に反論を
吉村氏「柳本さんの都市間連携は、これまでやってきたことです。関西広域連合を含め、それぞれの都市間が連携するのは当たり前です。大切なことは府と市、この家の中でばらばらにならないことなんです。府と市がばらばら、不幸せと言われてきたのが今までの大阪。府と市をばらばらにさせてはいけません。私は府、市、一体になって経済の成長、そして住民サービスの拡大、はかっていきたいと思います。しっかりと前に進めていきます。過去に戻さない。前に進めます」
――再反論を
柳本氏「関西では、関西広域連合というものがありながら、大阪府や大阪市はそのなかで十分な機能をはたしてきませんでした。そういったなかで、2021年の関西マスターズゲームズについても、協力をしないという状況が起きているんですね。これでは、関西全体の経済の発展や、観光振興なども前には進みません。そうしたことを考えたときに、しっかりと都市間連携をさらに強固なものへとつなげていくことで、大阪の発展があるんです」
■相手のチラシに一言(対談直前に街頭演説で配られていたチラシを朝日新聞が用意した)
――相手のチラシを見て、意見を聞かせてください。
柳本氏「過去に戻すのかとおっしゃいますけど、いったいいつのことをおっしゃっているんでしょうか。スーツの支給や職員厚遇問題はとっくの前に終わりました。10年前から大阪市は確実に借金を減らし続けているんですよ。関(元市長の)市政改革から始まって、自民党は手を携えて改革をともどもに進めてきた実績があります」
――反論を
吉村氏「柳本さんは過去16年間、大阪市議をされ、柳本家では70年間と言われていますが、いったい何をされてこられたんでしょうか。そのときの公務員改革、まったくできていなかったんです。維新になって、天下り問題、たくさんありました。職員厚遇問題、解決しました。しっかりと前へと進めていきます」
――相手のチラシを見て、意見を聞かせて下さい
吉村氏「このビラなんですが、見ていただいたら分かりますが、『府民のちから』とあります。まさに民主党系のビラです、職員労組系のビラ。そして私がみたのは共産党のビラもあります。そういった、共産党、民主党と一緒に選挙をやって、どうやって、マニフェスト、政策を実行しようというんでしょうか。私はそれが分かりません」
――反論を
柳本氏「首長選挙というものは、市民に対して訴えかけをしていく、そういった戦いであるというふうに思います。政策を打ち立てたうえで、その政策に賛同していただけるか否か、そして今は、対立から協調へと言う方向性に対して賛同いただける方々に、広くご協力をいただきたいと考えております」
■ツイッターの意見・質問
――大阪都構想について「ものすごい額の市民の血税をつかって、結果反対に終わったのに、勝つまでやるっていうようなもんやな」というツイッターの意見がありました
吉村氏「5月17日、確かに否決になりました。その結果は大切なものだと思っています。ですので、同じ案ももう一度するということはありません。しかしながらその後の大阪会議がまったく機能していない状況なんです。いまこの大阪市と府の二重行政、これはまだ解決されていません。そうであれば、この選挙において、修正するための議論、市民のみなさんの意見をしっかり聞いて、もっと時間をかけて、より良い都構想の案というのをしっかりとつくっていきたい、そう思っております」
――「いくら反維新だからといって、自民党が共産党と組むなんてありえんし……」という意見がありました
柳本氏「この間、対立ばかりをあおり続けた橋下市政。こんな状況では大阪でまともな議論ができません。先ほどの大阪会議も、ほんとの政策議論はまったくさせてもらえないという状態だったんですね。であるとするなら、政策の議論ができる。まともな土俵をつくっていかなければならないというふうに思います。対立から協調へ、そして破壊的な改革から創造的な改革を進めていくために、私は全力で頑張っていきたいと考えます」
おすすめコンテンツ
メール送信に際しては、連絡先の住所・電話番号を明記ください。また、下記連絡先にご一報ください。
東京本社:写真センター 03-5541-8518
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
PR比べてお得!