切なさと好感と…
工藤さんの紹介で、五十嵐さんという男性と3人で、ファミレスで会っている時のことです。
工藤さんが五十嵐さんに、こんなことを聞きました。
「五十嵐はさあ、そういえば…、いつから彼女いないんだっけ?」
こういう質問は、いらないんじゃないかな、と私は思うのです。
恋人いない歴というのは、気になるといえば確かに気になる点ですが、でも知ったからといって、余計な情報ではないのかな、と思います。
「いない歴2ヶ月」だと、「あ、つい最近までいたんだ…。」と微妙な気持ちになるし、だからといって「いない歴10年」(私ですね(苦笑))でも、きっとそれはそれで、かなり微妙な気持ちにさせちゃいますよね。
だからもし私が聞かれても、あまり答えたくありません…。
この時も、五十嵐さんが答えた後に、もしかしたら流れで私も聞かれるのではないかと、内心ひやひやしていました。
「いつからって、それは…。普通お前、こんな場で聞くか?(苦笑)」
「あ、駄目だった?(笑)じゃあエリコさんは…。」
「だからー!そういうのはプライバシーだから!無闇に聞くなよ、セクハラだぞ(笑)」
五十嵐さんのフォローにより、言わなくて良い流れになり、すごく安心しました。
何でも忌憚なく話し、男らしい性格の工藤さんと比べて、五十嵐さんは気配りのある、繊細なタイプなのかもしれません。
こういった会話の感覚は、工藤さんよりも五十嵐さんのほうが良いなあと思い、どんどん五十嵐さんに好感を抱くようになりました。
1時間半ほどお話しした後、工藤さんと私はまた、ボランティアの場所に戻ることになりました。
「じゃあ…。良かったら、2人で連絡先を交換したらどうかな?」
「……。」
「あ、じゃあ、いいですか?」
「は、はい。お願いします。」
五十嵐さんと電話番号を交換し、名刺をいただきました。
そして名刺の裏に、プライベートのメールアドレスを書いてくれました。
「これでこれから先は、2人で直接連絡もとれるし、もう僕は口だししないから(笑)」
「……。」
「……。」
「あ…れ…?なんかまたまずいこと、言ったかな…?」
「いや、そう言われても、なんて答えていいか困るから!ねえ、エリコさん?(苦笑)」
「はい。本当に困りますよ(苦笑)」
「でもまあ、2人がうまくいっても駄目でも、別に僕に気をつかうことなく。ね?」
なんというか、最後は顔から火が出るのはないかと思うくらい、恥ずかしかったです。
以前から好意を寄せている工藤さんが見ている前で、五十嵐さんと連絡先を交換する。
そんな状況で、携帯を持つ手は震えるし、汗がものすごく出てきて、顔も恥ずかしさで熱くなり。
さらに「これからは2人で…。」なんて言われて…。
少しチクリと心が切なくなるような、そんな複雑な心境なのですが、でも五十嵐さんへも好印象を抱いているので、嫌な気持ちでもない。
自分でも何が何だか、何をどうしたいのか、よくわからないのです。
頭が混乱しつつ、五十嵐さんとお別れし、また工藤さんと車に乗りました。
お読みいただきありがとうございます。
ad
ad
関連記事
-
驚きの言葉
お金の限界がきてしまい、もう毎週末はボランティアに行けない。 工藤さんにもなかな …
-
カミングアウト論争はこれで最後です
昨日の記事、また反響がありました。 コメント欄を閉じていたので、メッセージをいく …
-
横井さんの部屋に来てしまった
初めて来た横井さんの家は、想像していたよりも、ずっと雑然としていました。 広めの …
-
フェードアウトはしたくない
「今週末は用事ができてしまい、残念ですが、活動に参加できなくなってしまいました。 …
-
ちょっとした嬉しい感情
4月に1度だけ、お見合いパーティーに参加してきました。 初めての会社のパーティー …
- 前の記事
- 五十嵐さんに抱いた気持ち