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R18ゲームライター水沢女史の秘密 作者:華夏瀧

第一章 姉弟の絆

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番外編 鬼編こと橘 紅埜の言い分その2

前回の続きです。
「こらぁーーーーーーーーっ!また“あんたら”かっ!!ウチの子に手を出すなって言ったでしょうがっ!!」
「げっ…水沢女史…」
「よっぽど『オトヘン』は暇なんだね?それなら『ランヘン』の相沢さんに言って作家さんに紹介して貰おうか?」
「いっ…いいですっ!」
「遠慮しないでも良いよ?だって、お・と・こが好きなんでしょ?アソコの作家さん達って全員アッチ系のムッキムキマッチョなアシさんを抱えてるんだってね~。
さぞかし“可愛がって”も・ら・え・る・よ?くふっ♪」
「こっ…心から遠慮しますっ!」
「なら、今後はウチの可愛い弟に絶対手を出さないって編集部一同の血判状貰ってきな!
もしまたやったら……わかってるだろうね?」
「はっ…はいぃーーーーーーーーっ!肝に命じますっ!」

ナンパホモヤローは顔色を変え、脱兎の如く逃げ出した。
が、血判状?時代劇かっつーの!

「はっはっはっ……ヤツらなら本当に血判しそうだな」
「は?」
「だってね、橘くん、想像して見たまえ、ボディービルダーのような体格の男に迫られ好き勝手されるんだぞ?
………ヤツらからして見れば自分が担当している漫画に出てくる敵役相手にラブシーンさせられるようなモンだろ?」

うげっ………それば是非ともご勘弁願いたい!

「かず、大丈夫だった?」
「うん。ありがとうリンちゃん」

これが麗しき姉弟愛ってヤツか。で、もしかしたら俺に紹介したい人物って、この乙女~な弟だったりして…

「もうわかっただろうが、君に紹介したかったのは水沢 和葵。今年ウチの総務部に入った新入社員で水沢 万蘭の弟だ。
水沢姉弟はウチの看板社員と言っても過言では無いぞ?
弟のピンチに必ずかけつける姉と、そんな姉をあの癒しオーラで包む弟、実は得意先でも彼らのファンが急増している状態だ。
特に水沢女史の人気が凄くてな?他社は勿論、ウチでも女性誌や少女漫画編集部には“リンちゃんファンクラブ”ってのがあるぞ?」
「はぁ。そう、ですか」

女のくせに女のファンだと?ま、凛々しいお姉さまならそれも当然か。
しかし、“アレ”が俺の部下になるのか?ま、期待半分不安半分ってとこだろ。

……それが当時の俺のアイツに対する印象だった。

「ら~か~ら!フローラはとおてもかあいいのっ」

はいはい。今度は和葵じゃなくてフローラね?過去やったゲームの世界とごちゃ混ぜになってんのかよ。

「それれね、とおっっっっても頼りになる恋人がれきたのぉ」
「へいへい。それで」
「らからね、こっちれあたしの役割なくなっちゃったのぉ。もう、むこうに帰ろうからぁ……」

こっち?こっち…って『トモヘン』の事か?役割が無い?冗談じゃねーぞっ!んなモン腐るほどあるっつーの!!
しかも向こうに帰る?帰省するって事か?

「そりゃ困るな」 
「ろして?らって、こっちって良い思い出らいもん!彼しはみぃ~んなヘタレか浮気もんばぁ~~っか!!せっくすらってへったくそ。
……少女漫画らんて嘘つきらぁっ!!ちっとも気持ち良くなんからかったもん!むしろ痛かったもん!」
「それはお気の毒」

浮気?何つー勿体ねー事すんだろうね?
だってこの面にこの脚だぞ?他に目移りすんのが信じらんねえよ。
しかも自分本位のセックス……有り得ねーだろっ!!

「まらびぃえるろ攻めのほうが上手そうらもん!相手にやさしーし、全身れ愛情を表現してるもん!それになんたってイケメンらもん」
「……何?」
「ノンケらんてくそくらえらぁっ!びぃえる万歳!!時代は今君達を求めている!!……なんちゃって…」

へぇ~~~っ。そうですかそうですか。今まで最悪ヤローの相手をしてきたから異性を愛する男の事を誤解してんだな?
……ならば、極上のセックスを体験させてあげようじゃないの!

「ノンケだってイケメンはいるぞ?」
「へ?」
「その上セックスが上手けりゃ言うことねーだろ?」
「……そんなんいるわけないれひょ…」
「いるさ。お前の目の前に」
「ふぇっ?目の前って…へんしゅーちょぉ?あはははは…なにいってんろ!さっき
いったじゃん。あたし相手に立たないって!!
もうその話おわりぃっ!あたしはね!いっっっっしょお恋なんれしないんら……んんっ」

口止めとは良く言ったモンだな。これ以上言わせない意味を込めて無理やり唇を塞いだ。
予約を間違えた総務部のヤツにははっきり言って感謝だ。
あん時はフロントの手前そう言うしかなかったが、俺は縹江の事もそうだがコイツにはいろいろと聞きたい事があったのだ。
でも、正直、んなモン、こいつの口を塞いだ途端に恩讐の彼方へとぶっ飛んじまったけどな?
やべっ。止まんね。
逃げれば逃げるほど追いかけたくなるのが男ってモンだ。
怯えて奥へと引っ込もうとする舌をチョチョイとつついて誘いだし無理やり絡め捕る。

「//////んっ……っふ……んんっ……」

おーおー。顔、真っ赤にしちゃって。それに中々色っぽい声だすじゃん。
あの時も思ったけど、コイツってキスに弱いのな。
ってか、もしかして“このキス”も俺が初めてっつーんじゃ……

「//////んん……あんっ……ん…っふ……ぷはっ……何これ………」

……ビンゴか。
って!そりゃお前!嬉しすぎるだろっ!!
次で最後です。
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