中国に配慮、共同宣言案から「航行の自由」削除

 【クアラルンプール=池田慶太】マレーシアで4日に開かれる拡大東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議で採択される予定の共同宣言案が、中国を刺激しない内容に大幅修正されていることが3日、わかった。

 一部の国が求めていた「航行の自由」の重要性や、南シナ海に関する表現はすべて見送られる見通しで、米中両国の対立に巻き込まれることをおそれたASEAN側が修正を主導した。

 同会議はASEANと日米中など18か国の国防相らが参加し、マレーシアのクアラルンプール近郊で開かれる。3日夜は夕食会が行われた。

 交渉筋によると、議長国マレーシアが作成した草案には「航行の自由」の重要性が明記される一方、南シナ海という言葉を使うことは避けていた。米軍による南シナ海での巡視活動に理解を示しながらも、特定の海域の名指しを避けたことで、中国側も容認する姿勢を見せていた。

2015年11月03日 23時37分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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