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2015年11月04日 08時56分 UPDATE

サイバー攻撃に対応、警視庁が対策本部 司令塔設置で連携強化 (1/3)

サイバー犯罪に対応するため、警視庁がサイバー空間における捜査と防衛策の在り方を検討する「サイバーセキュリティ対策本部」を新設する。

[産経新聞]
産経新聞

 脅威を増すサイバー犯罪に対応するため、警視庁がサイバー空間における捜査と防衛策の在り方を検討する「サイバーセキュリティ対策本部」を新設することが3日、警察関係者への取材で分かった。来年度にも設置する。現在の警視庁内の情報関連部門に横串を刺し、サイバー対策に関する司令塔機能を持たせることが狙いで、捜査機関としての組織力を高める。

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 関係者によると、対策本部では、サイバー犯罪の最新の手口や技術に関する情報収集のほか、官公庁やインフラを狙うサイバーテロの予測、これらに対する捜査手法の開発と捜査方針の決定などを行うという。また、内部情報などを狙った官公庁に対するサイバー攻撃も多発していることから、警視庁本体の情報セキュリティー強化や職員の教育なども行う。

 警視庁にはサイバー犯罪に対応する部署として、犯罪情報を集約する「刑事部捜査支援分析センター」▽インターネットを使ったテロ行為を取り締まる「公安部公安総務課」▽サイバー犯罪捜査を担う「生活安全部サイバー犯罪対策課」−などがあるが、対策本部はこれらの所属の職員を集めて組織する。

 本部長には副総監が就任する見通しで、警視庁はすでに準備室を立ち上げており、具体的な業務内容の検討に乗り出している。

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