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中国と台湾のトップ会談 中国政府も発表11月4日 9時17分
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中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統が今月7日にシンガポールで会談を行うと、台湾の総統府に続いて中国政府も発表しました。中台トップの会談は1949年の中台分断後、初めてです。
台湾の総統府の報道官は3日夜、馬英九総統が今月7日にシンガポールを訪れ中国の習近平国家主席と会談を行うと発表しました。双方は中台関係について意見を交わすということですが、総統府は「共同声明の発表はない」と強調し、5日に馬総統が記者会見して詳しく説明するとしています。
また、中国国営の新華社通信も4日朝、中国政府の発表として「習近平氏と馬英九氏が7日にシンガポールで会い、平和的発展について意見を交換する」などと伝えました。
中国と台湾は、1949年に蒋介石率いる国民党政権が共産党との内戦に敗れて台湾に逃れて以来、互いの主権を認めておらず、トップどうしの会談は分断後、初めてです。
2008年に就任した馬総統は、経済を中心に中国との融和路線を進め、去年2月には初の閣僚級会談を実現させました。
台湾では来年1月には総統選挙が予定されていますが、与党・国民党の候補が、独立志向が強いとされる最大野党・民進党の候補に大きくリードされていると伝えられ、8年ぶりの政権交代の可能性も取り沙汰されています。
今回の会談は、台湾の馬英九総統が総統選挙を前に中国との関係強化の成果をアピールする一方、中国の習近平政権も中国とのつながりを重視する国民党を側面的に支援しようというねらいがあるとみられます。
また、中国国営の新華社通信も4日朝、中国政府の発表として「習近平氏と馬英九氏が7日にシンガポールで会い、平和的発展について意見を交換する」などと伝えました。
中国と台湾は、1949年に蒋介石率いる国民党政権が共産党との内戦に敗れて台湾に逃れて以来、互いの主権を認めておらず、トップどうしの会談は分断後、初めてです。
2008年に就任した馬総統は、経済を中心に中国との融和路線を進め、去年2月には初の閣僚級会談を実現させました。
台湾では来年1月には総統選挙が予定されていますが、与党・国民党の候補が、独立志向が強いとされる最大野党・民進党の候補に大きくリードされていると伝えられ、8年ぶりの政権交代の可能性も取り沙汰されています。
今回の会談は、台湾の馬英九総統が総統選挙を前に中国との関係強化の成果をアピールする一方、中国の習近平政権も中国とのつながりを重視する国民党を側面的に支援しようというねらいがあるとみられます。