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火星に移住する日も近いかも?!氷の家で日本人建築家が最優秀賞に

ロケット発射

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人類が火星へ移住するという計画があることを、あなたはご存知でしたか?

オランダの民間営利団体「マーズワン財団」が、2025年から火星移住計画を計画中と発表しました。

そして火星への移住者を募集したところ、地球に帰って来れない片道切符にも関わらず全世界から20万2586人の応募が集まったのです!

そしてその中から選出した24人を2024年から2年ごとに4人ずつ火星に送り出す計画とのこと。

信じられますか?

あとたったの10年後に、人類が火星で暮らそうというのですよ!

世界には怖いもの知らずの冒険家がなんと多いのでしょうか!

計画はNASAでも

火星

NASAは2035年ごろに有人火星探査実現を目指し、その前に火星に宇宙飛行士用の居住施設を建設する事を計画しています。

現在も火星探査は進められており、今年9月には火星に「水」が流れている証拠を発見したと発表しています。

水があれば、火星でも人類が生きていく事も可能になるかもしれませんね!

日本人建築家の快挙!

火星の氷の家
出典:http://www.huffingtonpost.jp

NASAはこの計画のために宇宙飛行士が1年間滞在する基地を設計、デザインするコンテストを実施しました。

165件を超える応募の中から、日本人の建築家夫婦、曽野正之さん、奥様の祐子さんを含むチーム8人が提出したデザインが1位に選ばれました。

そのデザインは火星の水を使い、氷の壁で高度の放射線を防ぐというコンセプトの家。

火星の環境は平均気温マイナス40度、空気も薄く、乾燥した大地が広がっています。

その中で、氷の壁は高度の放射線を防げると共に自然光を取り入れる事が出来るのです。

火星の厳しい環境を考慮して、家の建材に氷を選ぶとはなんとも斬新なアイディアです。

建築方法も3Dプリンターを使用して建物模型ではなく建物自体を作る事を想定しています。

最優秀賞を受賞した曽野さんらチームには、賞金として2万5千ドルが送られました。

同じ日本人として、誇りに思いますね。

火星移住への課題

火星探査

しかし、実際火星へ移住するには現在どんな問題があるのでしょうか?

まずは大型打ち上げロケットの開発が急務です。

アメリカは輸送能力が100トンに達する大型打ち上げロケットを使用し、重さ約50トンのアポロ宇宙船を何度も打ち上げています。

しかし有人火星宇宙船の重さは有人月探査機を上回るため、現在のロケットの推進力を上回る大型ロケットを開発しなければいけません。

長期的に単独飛行できる有人火星宇宙船を開発する必要があります。

人類は現在、地球を巡り運行する衛星型宇宙船、月に向かう月面着陸船しか開発していません。

その単独飛行時間はせいぜい10数日間。

有人火星着陸船は単独で数百日間飛行する必要があり、技術面の課題とコストが問題です。

さらに、火星に向かう途中では、長期間の無重量状態により船員の筋力低下や骨粗しょう症といった問題が生じます。

薬の服用やトレーニングといった既存の方法ではこの問題を解決できていません。

また、火星上では台風の風力の数倍の強さの砂嵐が吹き荒れるため、バッテリーの電力供給が困難で、エネルギー補給も難しいと予想されます。

・・・・まだまだ課題は山積の状態。

こんな現状でよく20万人を超える人たちが火星行きを希望したものだと思いませんか!

まとめ

道のりはまだ遠く険しい印象ですが、実際に火星へ向けた計画は着実に進行中です。

誰が火星への第一歩を踏み出すのでしょうか?

宇宙への人類の夢はまだ始まったばかりです。

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