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 総合電機メーカーのパナソニック(本社・大阪府)は3日、由利本荘市の由利高原鉄道で、乾電池を動力に車両を20キロ鉄道走行させるギネス世界記録に挑戦した。途中で小雨が降りつける中、沿道に集まった多くの市民の声援にも支えられ、記録を達成した。

 同社の乾電池「エボルタ」の性能を実証する「エボルタチャレンジ」の一環。これまでにも、乾電池を動力にロボットにトライアスロンをさせたり、大館市の旧小坂鉄道で電車を約8・5キロ走らせたりした。

 今回は単1電池600本を使用。車両は、埼玉県立川越工業高校電気科「電車班」の3年生13人が設計、製作した。同班は、実際の線路を走れる3両編成の電車を作った実績がある。ベニヤ板や鉄で全長4・1メートル、高さ2・9メートル、幅1・5メートル、重さ1・1トンの車両を完成させた。