主要国でマイナス成長相次ぐ、韓国は善戦

 中国の成長減速、世界的な景気低迷の影響で主要国・地域でマイナス成長が相次いでいる。

 韓国と似た産業構造を持つ台湾は、第3四半期(7-9月)の国内総生産(GDP)が前年同期比で1.01%減少し、四半期ベースで6年ぶりのマイナス成長となった。当局予測値(0.1%増)のみならず、専門家の予測値(0.5%減)にはるかに届かなかった。これに先立ち、台湾当局は8月、今年の実質成長率見通しを当初の3.28%増から1.56%増に下方修正していた。

 原材料の輸出国は既に第2四半期からマイナス成長に入った。ブラジル、ロシアはGDPがそれぞれ前期比で1.9%、2.0%のマイナスとなり、経済協力開発機構(OECD)加盟国では、前期比でカナダ(0.1%減)、日本(0.3%減)、ルクセンブルク(0.9%減)、ノルウェー(0.1%減)などがマイナス成長を記録した。シンガポールは第2四半期に2.5%減となったが、第3四半期は0.1%増へと何とか持ち直した。一般に2四半期連続のマイナス成長を「景気後退」と呼ぶ。

 そうした国々に比べれば、韓国は状況が恵まれている。第3四半期の韓国のGDPは前期比1.2%増、前年同期比2.6%増となり、過去5年で最も高い成長率を記録した。企画財政部(省に相当)関係者は「輸出(減少)は成長にマイナスだが、内需刺激と財政拡大で比較的善戦した」と指摘した。

チェ・ギュミン記者
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