片山健志
2015年11月4日03時52分
今の中学1年生が受験する2020年度に、大学入試センター試験が大きく変わる。複数回実施することと、考える力を問うことが改革の大きな柱だ。だが、国立大学の7割近くが「複数回は厳しい」と考えていることが、朝日新聞と河合塾の共同調査でわかった。
「ひらく日本の大学」調査は6~8月、国公私立大746校(短大、通信制、大学院大学を除く)を対象に実施。大学入試改革などについて尋ね、641校(全体の86%)から回答があった。
センター試験の後継テスト「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)は、実力を測る機会を増やそうと、複数回実施を予定。その実現可能性について、国立大の計68%が「厳しい」「かなり厳しい」と回答。「可能だ」「高い」は計25%だった。必要性については、「あまり必要でない」「全く必要でない」が計53%で、「大いに必要」「必要」の計41%を上回った。
一方、私、公立大を含めた全体でみると、複数回の実施が「かなり厳しい」「厳しい」は計51%、「可能だ」「高い」は計40%となった。必要性は「大いに必要」「必要」が計56%。「あまり必要でない」「全く必要でない」は計37%だった。
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