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中台トップ会談へ 馬総統と習主席 7日、分断後初
【台北=田中靖人】台湾の総統府は3日深夜(日本時間4日未明)、馬英九総統が7日、専用機でシンガポールを訪問し、中国の習近平国家主席(共産党総書記)と会談すると発表した。中台首脳の会談は1949年の分断以降、初めて。総統府の報道文によると、毛治国行政院長(首相に相当)らが4日、立法院(国会)に報告。馬総統が5日に内外記者会見を行うとしている。
総統府の陳以信報道官は報道文で、今回の会談の目的について「両岸(中台)の平和を確固たるものとし、台湾海峡の現状を維持する」ためだと説明した。共同声明の発表や協定の署名は行わないとしている。
ただ、中台双方は互いの統治権を認めておらず、今回、双方がどのような肩書で会談するのかは不明。総統府の報道文は、習氏の肩書について「大陸(中国)の指導者、習近平氏」とするにとどめた。