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【VW排ガス不正問題】
ポルシェも不正か、米当局が指摘 VWは否定コメント
ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題で、米環境保護局(EPA)は2日、グループ傘下の高級スポーツカー「ポルシェ」などのディーゼル車計7車種で、新たに不正を確認したと発表した。EPAは「VWはきれいな空気を守るための法律に再び違反した」と批判した。
ただVWは今回指摘された対象車について「禁じられた方法で排ガスを操作するソフトウエアを搭載していないことを強調したい」と不正を否定するコメントを発表した。
ポルシェは高いブランドイメージを持ち、1台の収益が大きく、販売も好調でVWグループの経営の屋台骨を支えている。EPAの指摘で販売に悪影響が及び、VWの立て直しに一段の打撃を与えかねない。
EPAが新たに不正を指摘したのは、ポルシェのほか高級車ブランド「アウディ」やVWの2014~16年型のスポーツタイプ多目的車(SUV)など。米国で少なくとも1万台が売られた。(共同)