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東大阪市幹部を逮捕 親睦会費着服疑い、総額300万円超か

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東大阪市幹部を逮捕 親睦会費着服疑い、総額300万円超か

 大阪府東大阪市役所の幹部職員が、職員同士でつくる親睦会の会費を着服したとして、大阪府警は22日、業務上横領の疑いで、同市道路管理室次長の野村公彦容疑者(49)=大阪市生野区=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。調べに対し、容疑を認めている。着服総額は300万円超に上る可能性もあり、府警は全容解明に向けた捜査を進める。

 逮捕容疑は7月9日~8月17日、計3回にわたり、大阪工業大(大阪市旭区)の卒業生数十人で構成する市職員の親睦会「工大会」の預金口座から現金33万3300円を引き出して着服し、私的に流用したとしている。

 市関係者によると、同会は、月額2千円の会費を会員から振り込みで集め、2年に1度開催する総額約200万円の旅行や、懇親会の費用などに充てていた。野村容疑者は平成24年秋から同会の会計担当を務め、口座の通帳などを管理。毎年秋に別の会計監査担当が資金の流れをチェックしていたが、不正が判明したことはなかったという。

 同会は今月14日、約380万円を横領されたとして府警に被害届を提出。同会関係者は産経新聞の取材に対し、「早く現金を返してもらいたい」としている。

 府警は8月、野村容疑者が別の詐欺事件に関与した疑いがあるとして市役所などを家宅捜索。押収した資料の分析過程で着服が発覚したとみられる。

 市によると、野村容疑者は捜索直後から休暇を取得するなどし、欠勤を続けている。

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