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【東大阪幹部収賄事件】
「親分肌で仕事は真面目」逮捕の福田容疑者…技術畑で、公共施設の設計や施工業務担当
大阪府東大阪市立学校の耐震化工事をめぐる贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕された同市建築部政策推進担当官(部長級)、福田逸亮(としあき)容疑者(57)は、30年以上に及ぶキャリアの大半を公共施設の建築工法などを決める設計や施工業務を担当していた。「親分肌で仕事は真面目にこなす人物だった」。同僚職員は突然の逮捕に言葉を詰まらせた。
福田容疑者は近畿大理工学部建築学科を卒業後の昭和57年、技術職で東大阪市役所に採用された。学校の耐震化事業が始まった平成24年に建築営繕室長に就任。耐震化特別チームの責任者として事業を現場で取り仕切っていた。
福田容疑者は府警の任意聴取が始まった今年10月中旬以降、出勤していなかった。別の市職員は「不正に手を染めているとは思わなかった。今後の耐震化事業に影響がなければよいのだが」と漏らした。