中国、韓国シフトで「北」を軽視 「中韓接近で北が暴走」の観測も… (2/2ページ)

2015.11.03


中国の李克強首相=ソウル(共同)【拡大】

 中国の外交関係者によれば、中国は北朝鮮に長年の支援を行ってきたにもかかわらず、北朝鮮は中国の意向を無視して核実験やミサイル発射を繰り返し、中国が主導する6カ国協議からも勝手に背を向けて中国の逆鱗に触れた。「北朝鮮がこの問題で譲らなければ中朝の関係修復はない」と指摘する共産党幹部もいる。

 中国が韓国に接近したのは、歴史問題で日本と“共闘”する仲間だからだ。また、10月31日の中韓首脳会談で李首相が「中国は朝鮮半島の非核化を堅持する」と述べたように、習政権は核開発問題で韓国と連携すれば北朝鮮の6カ国協議への復帰を促す圧力になると判断しているとみられる。

 だが、中国の朝鮮問題専門家の間では「中韓接近で北朝鮮が態度を硬化させ、暴走する可能性も否定できない」との見方もある。

 

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