皆さん「夢」ってあります?
将来叶えたい夢。
日本でもロシアでも「特に夢は無い」って生徒が沢山居るのがちょっと残念ですが、夢は無いよりある方が良いと思います。
頑張る目的があると、とっても生きやすい。
今無いなら「叶えたい夢を見つける」というのを目標にして色々経験して見ればいいですしね。
さて、話は変わりますが今回書きたいのは「回りまわって夢は現実の物になるんじゃないか」って事。
因みにとっても私事なので乱雑乱筆はご愛嬌。
僕の子供の頃の夢は「パン屋になること」でした。
何ででしょうね、何かしら憧れを抱いていたような覚えがあります。
結構長いことこの夢を持っていましたが、中学時代に"トライやるウィーク"という職場体験学習みたいなものでとあるパン屋に行くことになりました。
神戸の人間なら誰でも経験したことがありますよね?
この魔の1週間タダ働き素敵な社会勉強。
実際に職場体験してみた所、夢のパン屋!ってことで意気揚々として行ったのは2日目まで(全部で5日間)。
本当の仕事としてのパン屋の大変さと退屈さ。
子供心に仕事って大変なんやな、、、と思った瞬間、「パン屋になること」という夢は無くなっていました。
それから数年、大学2回生の時に受けていたドイツ語の講義中に新たな夢が見つかりました。
ドイツ語の先生は常に笑顔で楽しそうに授業をしていました。
塾の講師のアルバイトが楽しくて仕方がなかった当時、ふとその先生と自分を重ねて見たときに胸の鼓動が高まったのを覚えています。
それから僕の夢は「大学で英語講師をする」になりました。
小・中・高校で先生になるのは免許が必要ですが、大学での講師業は免許不要です。
勿論博士号等は必要ですが、「今から頑張れば成れる!」というのも動機に繋がりました。
そして何より大学で講師をするのは他の仕事に比べて自由があるのが魅力的でした。
色々な英語の先生に話を聞くと、大学で働きながら本を出版した先生、予備校で働きながら大学でも講義を持っている人など多様でした。
そんなこんなで大学での英語講師を目指し、更に英語の勉強に力を入れました。
ありがたい事にカナダに留学させて貰い、しかも丁度良いタイミングでTESL(第二外国語として英語を教えるスキル)のコースがカナダの大学で開始されたので申し込み、TESLを取得しました。
一日8時間以上、ネイティブのカナダ人達が話しまくっている中に入って内容を聞き取るのはエゲツつないぐらいの修行でしたが。。。笑
そうこうして帰国後、お金を貯めるのと経験の為に英会話学校に就職。
当時就活なんて一切せずに電話で直接申し込んで面接、研修を受けさして貰い、とんとん拍子に就職出来ました。
が、やはり実際の仕事はまぁ大変。
社会の荒波に揉まれながらいい経験をさせて頂きました。
しばらくして退職したのですが、僕には何もありませんでした。
正直に言うと、その英会話学校で働くのが嫌で仕方がなかったのです。
それに伴って、「大学で英語の講師として働く」という目標も薄れて行きました。
英語を教える事を仕事にしたくなくなったのです。
目標が無くなってしまって何をしたらいいか分からない。
まぁその後なんやかんやあって世界一周という名目の放浪旅をやってみて、その後縁あって今はロシアの英会話学校で日本語講師として働いています。
因みにロシアではアニメ漫画が大人気、且つVISAの関係で日本人にとっては入国しにくいんですね。
学生としてならまだマシですが、働く日本人なんて滅多に居ない。
つまり"日本人である"というだけでとても需要があるのです。
ですので、ありがたい事に日本語を勉強したいという生徒達はもちろん、街で一番大きな図書館での日本語イベント開催の話を頂いたり、公立の学校や大学に招待して頂いて授業をしたり、「一緒に写真を取って下さい」と色んな人達から言って頂けます。
そんな中、ふと最近思ったのです。
昔大学で講師をしたかったのは、楽しそうなドイツ語の先生に憧れたのもありますが、「比較的自由に働ける事」が大きな理由だったな、と。
そして今、英会話学校で働きながら色々な呼んで頂いた先でも報酬を頂けている事、しかもこっちから無理に営業で行なっているのではなく、招待された上で喜んで頂けているのでストレスも全くない。
これって、働く場所や教科は違えど、本質的に「講師として自由に働く」という意味で夢が叶っているんじゃ、、、
と思ったのです。
平和に生きられている内は、幸せ不幸せは自分の見方次第でどちらにも転がるような気がします。
全くお金が無いですし、一年の内の半分以上はロシアと日本の遠距離恋愛になってしまいますし、日本ではコレといった確定した仕事も無いですが、 なんとかなるんじゃないでしょうかね。
いや、なんとかします。
意外と今までの人生、到達したい目標には回りまわって行けてるような気がします。
アホほどしんどい時もありましたし、死んだ方がマシってもの何度かありましたけどね。
ありがたい経験ですわ!
と、まぁこれにて今回は終わりです。
万が一、こんな長ったらしい文章を最後まで読んでくださった物好きさんがいらっしゃいましたら
ありがとうございました。
理想的でなかったとしても、貴方の叶えたい目標が本質的に叶いますように。