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熊本愛華のひとりごと

意思を持った人を増やす社会創りがしたい

好きになるのはぱぱに似た人。なぜわたしはぱぱをこんなにも好きなのか、を分析したことで子育てに役立つ発見ができた。どのようにしてファザコンはできるのか。

なぜ、わたしはぱぱのことがこんなにも好きなんだろう。ふと疑問に感じたので深ぼって考えてみた。二十七歳になったいまでも「ぱぁぱ、大好き」が口癖で。好きになる人はみんなぱぱに似た人。ぱぱは、かっこよくてなんでもできて尊敬できるねん。うん、俗に言うファザコンである。

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via http://goo.gl/yv3S53 

愛華ちゃんみたいな娘に育つにはどうすればいいんかなぁ」と、娘さんをお持ちのぱぱさんたちに度々言われることで、わたしの中で当たり前だった状態が世間とかけ離れていることに改めて気付かされた。

 

加えて、同時に疑問に感じた、そもそもファザコンって具体的にはどういう意味なんだっけの解探しと、自分がファザコンになった要因となる育った環境の振り返りをしてみた。性格形成は幼少期の体験や姉弟構成が大きく関係しているというのが持論。

そもそもファザーコンプレックスとは、二種類の要因とは

残念ながら、ファザー・コンプレックスに関する書籍や見解を記載した読みものはあまり世に出ていなかった。が、わかったことは以下四つ。

  • 略して、ファザコン。子供が父親に抱く愛着で、女性のこどもが割合多いだけで、男性にも該当する。
  • 年齢の離れた年上男性を好きになりやすい。
  • (一般的にイメージされている)父親から愛情を受けて育ち良い関係を継続的に築けていることで「ぱぱ、大好き」が形成される心理状態と、
  • その逆で、父親からの愛情不足をおとなになってから、父性愛に近いものを他者で補償しようとする心理状態の二種類がある。近年は概念的にはこちらが一般的のようだ。

父親と距離を置くような厳格な家庭で育った場合、厳しい父親に表面的な愛情表現をされないまま成長してしまったために、その欠落感を埋めるために父性的なものに憧れ、ファーザー・コンプレックスが形成されるとされる。(Wikipedia

わたしがファザコンになった理由とは

上記で言うと前者が該当。父から心底愛されたからのようだ。愛された一番の理由は、性格の相性だという結論に至った。案外昔のことって全然思い出せず、兄に電話して確認した(笑)「愛華は特別愛されてたよ」とのこと。

わたしが父から愛された理由は三つ

  • はじめての娘だった(三兄妹の長女。兄が生まれて以降、六年ぶりに生まれたことも関係しているかと)
  • 物理的に放っておけない存在だった(未熟児であったりアレルギーがひどかったりと、生まれたときから手がかかる子だった)
  • 父が好きな母とわたしの性格が似ていて、父と相性が良かった(内外問わず、母似で。特に、天性の明るさと人を愛することを得意とする根本的な性格、愛嬌がある点などがかなり似ている。父は母のこの性格が好きであるため、特にわたしに対して好意を抱いてくれたのだろう)

一緒に育った兄妹はどうだったのか

おもしろいことに、同じ環境で育った三兄妹間でも父親に対する感情はまったくと言っていいほど異なっている。二人ともおとなになるにつれて関係性は強くなっているが。

  • 年子の妹はむしろ真逆で、父に対して苦手意識さえある。
  • 第二の父的存在である六歳上の兄は、父と少し距離がある。父上とたまに呼んでいるところがそれを証明している。兄に対して父は相当厳しかったようだ。
  • 大前提として、父は三兄妹全員を愛してくれているし、母が父のことを心から尊敬し「ぱぱかっこいい!素敵!大好き愛している!なんでもできちゃって頼りになる!」と常に父に敬意を表していたので、家族全員が父のことを尊敬できている。こどもは親のことをよく見ているものだ。

なぜ兄妹間でここまで想いが異なるのか、兄妹とわたしの違いとは

  • 妹との違いは、父との性格の相性の違い。わたしが溺愛している年子の妹は父似で。頭も良く少し無愛想で比較的寡黙な性格のため、わたしの方が父との相性が良かったのだろう。幼少期から複数の習い事を一緒にしている中で、四月生まれででしゃばりのわたしが前に出ることが多かったせいで、妹は控えめになったので申し訳ない。
  • 兄との違いは、父と同性という性別の違い。兄ははじめてできたこどもといえど、男の子だったので父はかなり厳しかったようだ。兄は妹たちを溺愛してくれて、父とは正反対のような性格だが、わたしたちの第二の父親的存在。

父母の性格とは

  • 父は言葉での愛情表現があまり得意ではないように思う。だから、積極的にコミュニケーションを取ってきてくれる人の方が相性が良いかと。父の父親である祖父が、言わなくてもわかるだろ!というザ、亭主関白で寡黙な人で、あまり愛情表現が得意じゃなかったことが関係しているかと。
  • ちなみに、母は四姉弟の二番目で次女として誕生。忙しい祖父母に代わって、歳の離れた妹と弟の母親的存在だった。母が人に愛情表現を積極的にできる性格になったのはここが大元。祖父母は全然愛情表現しない人たちだったからね。母とわたしの性格が類似したのは、姉弟構成が似ていることや、妹を愛することで養成されたのかなと。

ということで、わたしにこどもができたときにしたいこと

  • パートナーへの尊敬の念、良いところをこどもたちにもわかるように伝える/表現する。
  • わたしの良いところも伝える。意味があることで大事だということも添えて。パートナーは基本的にわたしの良いところを好きになってくれているはず。だから、わたし(母親)の良いところを真似するようになることで、こどもたちと父親との相性が良くなるはず。
  • 言動すべてをもってして、こどもたちに愛情表現をする。性格が決まってしまう前にするのがポイント。

最後に、世間にひとこと言いたい(笑)

ファザコンやマザコンという言葉を用いて、人をバカにする人がいる。異常というのは通常という枠を逸しているだけであって、それ自体が悪いことではない。人に迷惑をかけない行為である限り、ものごとの善悪というのは他人がどうこう言うものでもない。他人を非難する前に、自分と異なる環境で育った異なる性格の人間を受け入れられない自身の器の小ささを大きくすることを考えた方がよっぽど生産的。

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