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【本紙前ソウル支局長公判】「隣国の痛みをなぜ」と検察 「痛み知っているから書きました」…被告人質問詳報(4)

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【本紙前ソウル支局長公判】
「隣国の痛みをなぜ」と検察 「痛み知っているから書きました」…被告人質問詳報(4)

10月19日、ソウル中央地裁前で、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の公判を取材するカメラマンら(大西正純撮影)

 加藤前支局長「いま、おっしゃったことを3月31日に言ったということですか」

 裁判長「はい」

 加藤前支局長「そのように記憶しております」

 裁判長「その部分に関連して、日本に帰国後に、被告人がメディアに話した部分があるのですが、被告人は何と話しましたか」

 加藤前支局長「会社に伝えたというのは、どういう意味ですか」

 通訳を挟んでいることもあり、意図がうまく伝わらないようだ。

 裁判長「裁判所のこのような見解の表明について、日本に帰った後に、別の記者に自分の立場を表明したことがありますか」

 加藤前支局長「意見は、いまおっしゃったこと全てを伝えたことはありませんが、部分的に伝えたことはあります」

 裁判長「裁判所の見解に同意する、同意しないと話したことはありますか」

 加藤前支局長「見解というものを先ほど多くおっしゃったので、記憶しきれないのですが、どういう見解のことなのでしょうか」

 裁判長「噂の内容は、事実とは違う、虚偽だという裁判所の見解について、同意する、同意しないと言ったことはありますか」

 加藤前支局長「述べたことというか、私自身が記事に書いたことの中に、私は当時から、会っていたとか、いないとか、事実の内容については、真偽不明だということを記事に書いておりますが、裁判所の見解については、そういう見解であるということを承知していると、私の記事に書いています」

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