「ブログに書くまいとしてきた3つの禁忌」を1つ破ります。
俺はブログ記事を書く上で決めていることが3つある。
決めているというか、禁忌としていることが3つある。
まず、下ネタ。
下ネタという安易な方法で笑いを取ろうとするなどまさにゲスの極み。安易すぎて話にならないし、何より低俗だ。手軽に下ネタ言ってればウケるだろうというその発想こそが物書きの風上にも風下にも置けないクズそのものである。
次に、くだらない、クスリともこないネタ。
一体そんなしょうもない記事を書いて誰が喜ぶのか?検索にもひっかからない、SNSでも拡散されない、自己満足のオナニー記事などどこにも需要がなく、インターネットの産業廃棄物とも言える。
そして最後に、誰か他人を批判する内容。
人様を卑下することによって己の優位性を高めようとするなど笑止千万。人間の心を忘れたのか、まさに人外のなせる業。
俺は今までそういう部分に細かな気を回しながら記事を書いてきたし、最初にあげた3つの内容は一切破ることなく、ただただ品行方正に清廉潔白にこのダイブロを運営してきた。
しかし、申し訳ない。
今日は先に謝らせて頂きます。
いつも当ブログの記事を読んでくださってる方々には本当申し訳ないのですが、今回俺は、この誓いの3つ目を破ります。
俺は他人を批判できる人間なのか?
今日今から俺が書く内容は、実はこれまでも何度か書こうと思って投稿画面を開いて試行錯誤してきたものなんですが、ぶっちゃけその度に挫折してきた。
出来上がった文章を読み返しながら、「そもそも俺なんかが他人を批判していいのか?そんなできた人間じゃないだろう?」と悩み、そしてその内容の情けなさに自分で涙が出るほどだった。
「別にいいじゃんそれぐらい」
「許してやれよ、細けえよいちいち」
「本当こいつ、肝っ玉小さいな!」
と、ありとあらゆる罵詈雑言を読者から投げつけられる予感しかしなかった。怖かった。
肝っ玉が小さいと思われるのが嫌だったんだ。「肝っ玉の小さいおしゃべりクソ野郎」と思われるのが、とてつもなく嫌だったんだ。
けれど、もう無理だ。俺の怒りの導火線は爆発寸前だ。久々に、キレちまったよ。
もう今日は書かせてもらうぜ。俺はもうこれによって肝っ玉が小さいだなんて言われても構わない!それでもこの怒りを!悔しさを!みんなに伝えたい。そのためだったら、肝っ玉小さいと言われるどころか、肝っ玉なんかくれてやる。怒りとひきかえならば、俺は肝っ玉なんかいらぬ!
何が言いたいかって、自転車の話です。
で、俺が今日禁忌を破ってまで伝えたいのは、自転車の話です。チャリですチャリ。
歩道で自転車に乗ってる人、あれはまじでどうかしてるぜ!??
もうこの問題に関しては小学生の時からずっと思い悩んでいたことだ。
悩み続けてもう十数年。俺はこの問題を抱えたまま、気づけば成人していた。既に俺は「その道」のエキスパートになっていた。「その道」一筋十数年になっていた。それほど、俺はこのチャリが歩道を走ってるのどうかしてるぜ問題について真摯に向き合ってきたのだ。
とにかく歩道のチャリ。アレまじでどういうつもりなの?
いや、あのね、普通に歩道を走っている分にはいいのよ。まさか平成の菩薩とも称された俺だって、車がガンガン走ってる道路でデットヒートを繰り広げろとは言わないさ。
けれど、自転車がどうにも歩行者より偉そうなの、マジで何だあれ!?どういう神経してんだ!?
もし俺が凄腕の刑事だったら即座に現行犯で逮捕してすぐさま取り調べをし、スタンドライトのまぶしい光をガンガンに顔面に当て、髪をつかんで机に顔を3ダース回ほど叩きつけ、注文したカツ丼をそいつの目の前でおいしそうに食べるぐらいの嫌がらせはしたいところだ。
繰り返すけど、普通に走行している自転車は別に問題ないし、なんならミニスカートを履いて自転車に乗っている女子高生なんかは国家レベルで奨励すべきだ。
問題は、歩道で爆走しているチャリンコレーサー達だ。
歩道を爆走する自転車特攻隊
時は2015年、平成。うららかな秋の穏やかな日。昼間はまだ暖かく、とても心がすがすがしい。ああ、どうか、地球人類が平和でありますように。
そこにおいて突然俺の鼓膜をダイレクトに刺激する謎のチリンチリンという音。なんだ!?風鈴にしては季節外れだ!なんだあの音は!?なんだ、ゲリラか!?テロか!?そんなもんはパレスチナでやれ!
そう、言わずもがな、音の主はチャリです。けたたましいチリンチリンという音を豪快にかき鳴らし、まるで
「どけよ、邪魔だ」
とても言わんばかりの表情を浮かべようとしているように見えなくもない。
マジでこの時のこの何とも言えない気持ち、なんて表現したらいいんだよ・・・
あのなーー!言ってやる!俺は言ってやるぞ!
いいか、ここは歩道なんだよ!歩道!わからないならフランス語で言ってやる!HODOUなんだよ!
HODOUっつーことは完全に歩行者優先なんだよ!なんでお前がクラクション鳴らして我が物顔で走ってやってんだよ!歩行者側は「しょうがないからお前を走らせてやってる」だけなの!それを忘れて「邪魔だからどけよ」みたいな顔してんじゃねえぞ!??踏み潰すぞ!????もしくはそんなに邪魔だと思うなら車道を行けよ!歩道にこだわるなよ!お前はDIOかよ!!!!
・・・
もうほんと、ここまで読み返してみると本当にこのdaiって男は心の狭いやつというか、こいつ肝っ玉小せえな・・・と思うことしきりなんですが、もうそんなことは知らん!俺の肝っ玉はすでに爆散したんだ!だから今日は、俺の肝っ玉の亡骸を抱えて、好き放題言わせてもらうぞ!!
自転車界のジャンヌダルク
いいか、俺が自転車に乗る時は、よっぽどのことがない限り決してチャリのベルは鳴らさない。
目の前に歩行者がいたなら無理やりどかそうと思わずに、そっと自転車から降りて、そして手で押す。そりゃそうだ。こちとら歩道を「使わせて頂いている」側だ。歩道においては歩行者こそが完全な正義。邪険に扱うなんてお天道さまが許してくれない。チュートリアルの2006年M-1のネタには悪いけど、俺にはチリンチリンなんて、いらないんだよ・・・
でもこれは当たり前の姿勢だし、俺は自分でこれをかっこいいだとか思わない。さしずめ平成のジャンヌダルクだからさ。
あとな、知らない人には言っとくけど、横断歩道も原則は手押しじゃないとあかんからね!?
だから俺は横断歩道でもチャリからは降りる!でも俺はこれを美徳だとか素晴らしい行為だなんて自画自賛するつもりはない。さしずめ平成の宍戸錠だからさ。
それに引き換え、なんだあの人たちは!?大混雑している歩道でもいっこうに降りようとしない。なんで降りないの?危なくない?歩行者側にどけって言ってるようなもんでしょ?それとも何?あなたは体とサドルが融合して一蓮托生にでもなったの?
更に許せないのはさ、そんな人通りの多い歩道をすごい勢いでジグザグ走行して、人と人の間を颯爽と切り抜けて「どうよ俺のドライビングテクニックは♪」と見せつけようとするバカ。アホか!そんなのカッコよくもなんともないし単純に危ないわ!あと歩道で両手手放ししてんじゃねえよ!そんな所に女は惹かれないんだよ!ドライビングテクニック見せつけたいならマリオカートでもやってろ!!
そもそもぶつからなきゃいいじゃんって話でもないんだよね。じいちゃんばあちゃんも普通に歩いてるわけだし。当たらなくても、「当たるかもしれない」ってヒヤヒヤさせてる時点でアウトでしょうが。
あとはさっき言った通り、いちいちチリンチリンかき鳴らすやつな。いきなり子供が飛び出してきたとか、そういう緊急時に使うならまだしも、前にいる人が邪魔だから鳴らしたとか本当お前正気かよ!??
原因は昨日の出来事
で、なんで今日俺がいきなりこんな記事を書こうと思ったかというと、それは昨日の出来事に端を発する。
昨日、俺はどうしてもラーメンが食べたくなり、近所のラーメン屋に向かっていた。ラーメンばっかり食べすぎると太ってくるしお腹がペンギンみたいになるかもしれないけど、それでもラーメンはおいしいもんだよね。
ドン!
突如、漫画ワンピースで何かしらのキャラクターがアップになる時のような擬音「ドン!」と共に、俺の左足に衝撃が走る。
なんだ!?刺客か!?テロか!?バグダッドでやれ!!
そんな風に心で思いながら俺は振り向いた。
そこには、自転車に乗った若い女。こいつが俺を轢いたのか!?優しいことでおなじみ、バファリンの成分の半分を占めている俺のことを!?許さん!許さんぞ!最高裁まで争うでぇ!
「でもまあ俺も鬼じゃないし、どっちかというと天使だし、まあ謝罪の精神が垣間見れれば許してもいいかな。やっぱ俺って優しすぎるや☆」と思いながらふとそのチャリンコドライバーの顔を窺った。
笑ってた。
(写真はイメージです)
いやいやいやいや何笑ってんの!????
まじかよこいつ!!!???人を轢くフェチか!!!???
もうホント、かねてより歩道自転車への憎悪があふれんばかりだったところにこれですよ。
なんつーかこう、禍々しい感情は沸くし、ここでもし俺がイケメンだったなら、「お嬢さん、お怪我はなかったですか?」などと優しい言葉をかけながら食事をし、ホテルに連れ込み、ハメ撮り写真を撮って、twitterのナンパ師よろしく「今日の子猫ちゃん☆ちょっとワイルドなところがまたセクシーで可愛かった♪」みたいに一言添えて投稿することも吝かじゃなかっただろう。
でもまあ早いとこラーメン食べたかったし、優しさ検定3段持ってる俺ですから、ここはすべてなかったことに。この女の子(推定18歳~20歳)はなんとか命拾いをしたわけ。とんこつラーメンに感謝しろよな、ガール。
最後に
いいですか、皆さん、今見てもらったように、俺は昨日あわや死にかけたわけです。心無い自転車の手によって。彼女の自転車のタイヤは物理的にも精神的にも俺の心を蹂躙していったわけです。
自転車に乗るのは構わない。乗るなと言ってるわけじゃない。
でもね、他人への配慮を忘れちゃいかんのです。思いやりの心、それこそが健全な生活にはなくてはならないものなのですよ。
「この俺様が急いでいるんだから、お前らは道を譲って当たり前なんだよ」というジャイアニズム継承者がたまに見受けられますが、やっぱりそれはダメだ。他の人だって等しく尊いのだから。
自転車運転者の皆さん、安全運転と、歩道の利用には本当にどうか気をつけてください。
じゃないと、あなたが振り返ったそこには、肝っ玉を全力でぶつけてこようとするdaiがいるかもしれないのだから・・・
【おしまい】
前のエントリ : あなたには、ライバルはいますか?
次のエントリ :