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【本紙前ソウル支局長公判】「隣国の痛みをなぜ」と検察 「痛み知っているから書きました」…被告人質問詳報(4)

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【本紙前ソウル支局長公判】
「隣国の痛みをなぜ」と検察 「痛み知っているから書きました」…被告人質問詳報(4)

10月19日、ソウル中央地裁前で、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の公判を取材するカメラマンら(大西正純撮影)

 加藤前支局長「記事の中では、真偽不明と断って書いております」

 加藤前支局長はコラムの中で、「ウワサの真偽の追及は現在途上だ」と記している。

 検事「崔太敏(チェ・テミ)氏は、1990年に死亡した人で、セウォル号事件とは、関連がないと思いますが」

 加藤前支局長「何を報道して、何を報道しないのかは、記者に任された最大の権利でありますので、自分の認識に基づいて書いたということです」

 検事「産経新聞は、発行部数基準で、日本で6大、7大メディアに入るといえますか」

 加藤前支局長「そのように認識しても、問題がないと思います」

 検事「そのような大メディアで、このような内容を報道したので、被害者らの名誉毀損(きそん)の程度も大きくなったのだと思うのですが、どう思いますか」

 加藤前支局長「名誉毀損については、もし、名誉が損なわれたという自覚があれば、直接、ご本人から訴えをいただきたいというのがまず一つ」

 「そして、名誉が傷つけられたのならば、それを挽回してほしいという要求を、私どもの本社に言っていただければ、さまざまな対応が考えられるわけです」

 「実際に、名誉毀損だという主張が青瓦台からなされた後、私たちの社は、ネットにおいて、相当なスペースを確保して、掲載する用意があると申し上げました。そして、紙面も青瓦台の主張通りのものを掲載する用意があるとも申し上げてまいりました」

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