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【本紙前ソウル支局長公判】被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

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【本紙前ソウル支局長公判】
被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

10月19日、ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(中央)=大西正純撮影

 検事「記事を見れば、韓国で、7時間の朴槿恵大統領の動静に対して問題となっている内容▽朝鮮日報が指摘しているという内容▽秘書室長と朴映宣伝(ヨンソン)議員の国会での質疑内容▽書面報告の常態化が問題であるという内容-が記載されていますが、正しいですか」

 加藤前支局長「そのように記憶しています」

 検事「この記事だけでも、韓国の大統領の動きに対する議論状況を、日本の国民に知らせる目的を達成できたと思うのですが、どうですか」

 加藤前支局長「この記事でも、伝えているとは思います。ただし、全てではないと思います」

 検事「この記事報道後の1時間15分後に噂に関する内容を中心とした本件記事を掲載した理由は何ですか」

 加藤前支局長は、掲載の仕組みについて説明する。まず、インターネット版のコラムを執筆し、送稿。ネットでは、そのまま全文を掲載し、紙面では、その日のスペースに合わせ、短縮したものが掲載されることがあるとの一般的な手順について述べた。

 この短い紙面バージョンがたまたま、もとからウェブサイトに掲載予定だったオリジナルの記事と近い時間帯にアップされたのだ。

 加藤前支局長「新聞に載る方の記事がネットに掲載されているというのは、新聞に掲載されたものが、改めてネットに掲載されたものです。特段の意味はありません」

 検事「編集部でタイトルを変えることがありますか」

 加藤前支局長「それは、ネットのことでしょうか、紙のことでしょうか」

 検事「10時45分に報道された記事のことです」

 紙面版について尋ねているようだ。

 加藤前支局長「おそらく…。推測ですので、細かい話は控えたいと思います。私がその場にいて、編集部の中の状況を知っていたわけではありません」

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