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【本紙前ソウル支局長公判】被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

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【本紙前ソウル支局長公判】
被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

10月19日、ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(中央)=大西正純撮影

 加藤前支局長「いまの質問の『無理に』という部分には、同意しかねます。また、『男女関係』という部分についても、同意をしかねます。それ以外の部分については、お答えを控えます」

 検事「被告人は、いわゆるチョ・ウン牧師事件を知っていますか」

 加藤前支局長「お答えを控えます」

 検事「事件は14年6月ごろに、アフリカTVというインターネットサイトに、朴大統領と崔太敏(牧師)、鄭ユンフェ氏の男女関係に関するインタビューを掲載して問題となった事案なのですが、被告人も知っているのではないですか」

 加藤前支局長「記憶にないですね」

 検事「韓国メディアは、同事件について、逮捕当時から、有罪判決が確定するまで、逮捕、拘留、起訴、一審、二審、三審と段階別に大々的に報道していましたが、知っているのではないですか」

 加藤前支局長「この場では、お答えを控えたいと思います」

 検事「検察による取り調べ時には、自身が記事作成の際に参考したとして提出した記事にも、チョ・ウン牧師の事件に関して『懲役1年6月の判決が出た』という資料がありましたが」

 加藤前支局長「提出したのは、取り調べを受けている最中です。そして、私が記事を書いたのは8月2日です」

 検事「意味を理解できないのですが、もう一度お答えいただけますか」

 加藤前支局長「お答えを控えたいと思います」

 検事「被告人が検察に提出した資料を見ると、全て朝鮮日報のコラムやタブロイド版の週刊誌を参考にしたと思われますが、被告人は実際に週刊誌やネットに出回っている噂を参考にして記事を作成したのですか」

 加藤前支局長「何度か申し上げておりますが、元検事さんも参加している『勉強会』の場で、私たちは議論しました。私の韓国語の能力が足りないこともありますので、その方々の許しを得て録音し、後でどういう意味なのかということは、韓国語と日本語ができる知人に確認をするなどし、十分に取材をしておりました」

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