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【本紙前ソウル支局長公判】被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

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【本紙前ソウル支局長公判】
被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

10月19日、ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(中央)=大西正純撮影

 検事「7月10日、21日の質疑で、金淇春(キム・ギチュン)大統領秘書室長が答弁した内容は、当日、聯合ニュースなど、韓国メディアで報道されていましたが、被告人は、これらの韓国メディアの報道を確認していましたよね」

 加藤前支局長「したか、していないかを含めて記憶にありません」

 検事「自身が普段、記事を作成するときに、聯合ニュースを多く参考にしていると話しましたよね」

 加藤前支局長「しました」

 検事「参考にしているのに、国会の質疑で、大統領秘書室長の話した内容が記事化されたのを見たのかどうかを覚えていないということですか」

 加藤前支局長「そうです」

 検事「記事内容を見れば、(朝鮮日報の)コラムを見て、(7月7日の)国会の議事録を確認したように、7月10日と21日の国会議事録を見ていそうですが、どうですか」

 加藤前支局長「取材の実態に即して何を取材して、いつまでに原稿を出すか、どのような結論を導きだせるのかを総合的に勘案して記事を作成するのですが、そのときに、まず、助手に依頼をしたりするわけですが」

 「そのような状況の中で、(韓国の)国内記者であれば、全ての情報を網羅的に把握して、それを無駄な部分が相当にあるわけですが、無駄な部分を捨てて執筆活動、あるいは、放送の原稿を作るということが可能です。私たち外国の特派員は、全ての情報に網羅的に接することは、通常はありません。以上です」

 検事「被告人が本件記事を作成したのは8月2日で、セウォル事故当時の大統領の動静について、問題になったのは7月です」

 「従って、被告人が同記事を作成するには、7月にあった全ての記事を検索し、それに合う資料を集めて、記事を作成していたと思いますが、7月7日の議事録は参考にして、10日の議事録は見つけていないということは、理解できませんが」

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