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【本紙前ソウル支局長公判】被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

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【本紙前ソウル支局長公判】
被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

10月19日、ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(中央)=大西正純撮影

 加藤前支局長「相当に多いといえます」

 検事「被告人がこれまで報道してきた『追跡~ソウル発』という(ウェブ掲載の)連載記事を分析してみれば、被告人は、ほとんどの記事で、韓国のメディア報道や動向を引用し、報道しているという事実が確認できるのですが、このような方法を通常使用しているということが事実ですね」

 加藤前支局長「『追跡~ソウル発』については、そのような取材手法を多く使うことは、間違いありません。しかし、それ以外の記事については、先ほど、私が弁護士を通じて法廷に提出いたしましたコラム、あるいは、ここで読み上げたり、紹介したりはしていませんが、その他の証拠記事のように、独自で取材した記事もたくさんあります」

 検事「国会で扱われる状況については、国会議事録も参考にしていますね」

 加藤前支局長「参考にしたことはあります」

 検事「本件も、国会議事録を探して、その内容を引用したことがありますか」

 加藤前支局長「はい」

 検事「韓国語の資料は本人が自ら翻訳し、内容を把握していますか」

 加藤前支局長「そのようなこともあります」

 検事「14年7月10日、国会セウォル号沈没事故真相調査特別委員会と、7月21日、予算特別委員会で、大統領秘書室長がセウォル号事故当日、大統領が青瓦台(大統領府)の敷地内にいたことを確認した事実は、知っていますか」

 加藤前支局長「記憶しておりません」

 検事「このような国会における質疑内容は、議事録として作成され、全て国会議事録のサイトで確認することができることを知っていますか」

 加藤前支局長「知っています」

 検事「8月2日、本件記事を作成する際に、国会での議論内容と状況を全て確認して、記事を書いたのではありませんか」

 加藤前支局長「お答えを控えたいと思います」

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