産経ニュース

【本紙前ソウル支局長公判】被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

ニュース 国際

記事詳細

更新

【本紙前ソウル支局長公判】
被告も驚く突飛な“動機”「出禁への報復だ」…被告人質問詳報(3)

10月19日、ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(中央)=大西正純撮影

 加藤前支局長「違います」

 検事「被告人は、検察で自身の韓国語能力に関して『聞き取りは、ニュースを聞けば、大体、理解できるほどで、話すのは、日常会話の50%ぐらい。読みは、新聞記事を約80%ほど理解できる』と話した事実がありますね」

 加藤前支局長「あります」

 検事「被告人は、日常生活で、韓国語でコミュニケーションを取るのに、大きな困難はありませんね」

 加藤前支局長「時と場合によります」

 検事「法廷に証人として来た植田祐一氏も『被告人は、日常生活が可能なくらいの韓国語能力を持っている』と証言していたのですが、事実なのではないでしょうか」

 植田氏とは、弁護側証人の一人として出廷した西日本新聞ソウル支局長のことだ。

 加藤前支局長「それは、植田さんの私に対する受け止め方だと思いますが、それ以上は、お答えを控えたいと思います」

 検事「法廷でのやり取りも、通訳なしに、ほとんど理解できますか」

 加藤前支局長「法律上の言葉だとか、特有の言い回しがたくさん出てきますので、非常に難しく感じています」

 検事「被告人は普段、記事を作成するときに、素材として、韓国メディアの報道記事を探す場合が多いですか」

 加藤前支局長「情報源として、参考にするという意味ですか」

 検事「はい」

 加藤前支局長「はい。します」

 検事「普段、記事作成において、韓国メディアの報道内容を引用する際に、それについて、自分が取材した内容と、自身の所見を明らかにして、記事を作成していますね」

 加藤前支局長「つまり、引用した部分はここまで、私の見解はここまでと分けて記事に書いているのか、ということですか」

 検事「普段、自身が記事を作成するときに、韓国メディアの内容を引用するケースも多いのではないですか」

関連ニュース

【本紙前ソウル支局長公判】「隣国の痛みをなぜ」と検察 「痛み知っているから書きました」…被告人質問詳報(4)

「ニュース」のランキング