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【本紙前ソウル支局長公判】「達也、涙なくして聞けないニュースだ」母が託した思い…被告人質問詳報(2)

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【本紙前ソウル支局長公判】
「達也、涙なくして聞けないニュースだ」母が託した思い…被告人質問詳報(2)

10月19日、ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(大西正純撮影)

 チェ牧師とは、加藤前支局長や朝鮮日報のコラムに登場する鄭氏の離婚した妻の父とされる崔太敏(テミン)牧師を指す。

 加藤前支局長「直接は、関わりがないと思います」

 検事「被告人は、弁護士らを通じてセウォル号事故当時、朴大統領が『秘線』とともにいたという噂を、日本人に説明するために、大統領の男女関係について記事化したと言っていますが、正しいですか」

 加藤前支局長「『男女関係』という言葉を、熟語を使って明示的に言ったことはなく、私は『朴槿恵大統領と男性の関係』といって(記載しており)、これには、一般的な人間関係も含まれます」

 検事「では、朴槿恵大統領が『秘線』とともにいたという噂は、事実というふうに確認されましたか」

 加藤前支局長「噂の存在については、十分に取材をして、事実だと確認をいたしました。それ以外については、答えを控えたいと思います」

 女性通訳が「噂の存在」を「噂の内容」と誤って伝えた。単に噂の存在だけでなく、「噂は事実だと確認した」と大きく意味が異なり、このやり取りは、後々まで尾を引くことになる。

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